Googleの新配信方式「Android App Bundle」がWindows 11のAndroidアプリ対応に影響――MicrosoftとAmazonはどうなる?
Googleが再び、Androidユーザー獲得を目指すMicrosoftに対して「足元をすくう」ような動きを見せています。

MicrosoftがWindows 11のアプリストアでAndroidアプリを利用可能にする新たな仕組みを発表してからわずか2週間後、Googleは開発者向けに新しいアプリ配信モデルを公開しました。この変更により、今後リリースされるAndroidアプリがWindowsユーザーの手に届くことは、事実上困難になるとみられています。
2021年8月から義務化される「Android App Bundle」
Googleは2021年8月以降、開発者がGoogle Playストアでアプリを公開する際、新しい「Android App Bundle(AAB)」形式の使用を必須とすることを発表しました。
Android App Bundleはモジュール式のアプリ開発を可能にする仕組みで、開発者には以下のようなメリットがもたらされます。
- リリース管理の効率化
- アプリのインストールサイズ削減
- 機能ごとの柔軟な配信設定
- エンジニアリング速度の向上とビルド時間の短縮
- Google Play Instant体験の実現
全体として、Android App Bundleは多くの開発者にとってAndroidプラットフォームにとってプラスとなる存在です。Googleのホワイトペーパーによれば、開発者はコードを書き直すことなく、「より小さなアプリの恩恵を受け始める」ことができるとしています。
問題は「Google Play専用」であること
しかし、Android App BundleはGoogle Play経由でのみ提供される独自の配信モデルです。ここに、Microsoftの新たな取り組みが絡んでくるのです。

従来から広く使われてきたAPK形式は、今後Android App Bundleへと置き換えられます。これは、AmazonアプリストアなどGoogle Play以外のストアが、最新の人気Androidアプリをサイドロードできなくなることを意味します。
MicrosoftのWindows 11におけるAndroidアプリサポートは、Amazonアプリストアを通じて、一見複雑なアンパッケージング手法によって実現されています。つまり、Googleの今回の方針転換は、Microsoftの取り組みの根幹を揺るがしかねないのです。
既存アプリは引き続き利用可能
とはいえ、TikTok、Instagram、Clubhouseといった既存のAndroidアプリについては、Android App Bundleが将来のアプリ配信にのみ影響するため、引き続きWindows 11ユーザーが利用できる見込みだとGoogleは説明しています。
MicrosoftがGoogleの取り組みを支援しようと一歩前進するたびに、両社の関係は二歩後退しているように見えます。皮肉な状況が続いています。
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