EncFSGuiを使ってMacで暗号化フォルダを簡単に作成・マウントする方法
ファイルやフォルダを暗号化する方法はさまざまありますが、そのひとつとしておすすめしたいのが「EncFS」です。EncFSはクロスプラットフォームに対応しており、特定のサードパーティ製アプリに依存しないため、多くの方に愛用されている定番ツールです。ただし、EncFSにはひとつだけ難点があります。それはコマンドラインベースであるため、ターミナル(またはコマンドプロンプト)を使って手動で暗号化フォルダをマウントする必要があるという点です。
そこで活躍するのが「EncFSGui」です。これはMac OS X向けのシンプルなラッパーツールで、GUIウィンドウを通じて暗号化フォルダの作成やマウント操作を簡単に行えるようにします。マウント・アンマウントの一連の作業が格段にシンプルになり、手間もほとんどかかりません。
補足:Linuxユーザーの場合は、「Gnome Encfs Manager」をチェックしてみてください。
インストール方法
EncFSGUIはEncFSのラッパーであるため、動作にはEncFSが必要です。まだMacにEncFSをインストールしていない場合は、まず専用のインストールガイドを参考に導入を行ってください。
EncFSGui自体のインストールは非常に簡単です。GitHubページから.dmgファイルをダウンロードするだけでOKです。
dmgファイルを開き、「encfsgui.app」をアプリケーションフォルダにドラッグ&ドロップしましょう。

基本的な使い方
LaunchpadからEncFSGuiを起動します。初回起動時には、macOSのセキュリティ機能によって以下のようなエラーが表示される可能性があります。

このエラーを解消するには、「システム環境設定」を開き、「セキュリティとプライバシー」セクションに移動します。「一般」タブ内にある「このまま開く」ボタンをクリックすれば、EncFSGuiの実行が許可されます。

アプリが正常に起動すると、次のようなメインウィンドウが表示されます。

まずは「Create」ボタンをクリックして、新しい暗号化フォルダを作成してみましょう。

設定が必要な主な項目は以下の通りです。
- ボリューム名(Unique Volume name):暗号化フォルダの識別子となります。
- 新しい空のencfsフォルダの場所:暗号化データの保存先となるフォルダです。このフォルダには事前にファイルを入れないでください。
- マウント先フォルダ(Destination folder):復号された状態で表示されるフォルダです。ここに置いたすべてのファイルが自動的に暗号化され、上記の暗号化フォルダ側にも反映されます。
- パスワード:安全性を高めるため、必ず強固なパスワードを設定してください。
さらに、以下のようなマウントオプションも自由に設定できます。
- アプリケーション起動時にボリュームを自動マウントする
- アプリケーション終了時にもアンマウントせず維持する
- 他のユーザーからのアクセスを許可する
- ローカルボリュームとしてマウントする(Finderのサイドバーに表示されるようになります)
設定が完了したら、「Apply」ボタンをクリックするだけで新しい暗号化フォルダが作成されます。
すでにEncFSで作成済みの暗号化フォルダがある場合は、「Open Existing」ボタンをクリックすることで既存フォルダをマウントできます。

設定内容は上記の「Create」とほぼ同じです。
Settingsでの詳細設定
最後に、「Settings」ボタンから設定画面にアクセスできます。ここで設定が必要なのは主に起動・終了時のオプションのみです。ログイン時に自動的に起動するかどうか、タスクバーのアイコンとして常駐するかどうかなどを指定できます。
なお、前述の「Automount when application starts」オプションを有効にし、EncFSGuiをログイン時に自動起動するよう設定しておけば、デスクトップにログインした時点でボリュームが自動的にマウントされるのでとても便利です。

すべての設定が完了すると、メニューバーにEncFSGuiのアイコンが表示されます。あとはワンクリックで暗号化ボリュームのマウント/アンマウントを切り替えられるようになります。

まとめ
EncFSはファイルやフォルダの暗号化に非常に便利なツールですが、コマンドラインベースであるため、操作が複雑だと感じる方も少なくありません。EncFSGuiのようなGUIツールを使えば、暗号化フォルダの作成やマウント/アンマウントを誰でも簡単に行えるようになります。
特にDropboxやGoogle Driveなどのクラウドストレージと組み合わせると効果を発揮します。クラウドに保存するすべてのファイルが確実に暗号化され、第三者からアクセスされないことが保証されるため、機密性の高いファイルの保管先として最適です。
こうしたGUIツールは役立つと思いますか? ぜひコメント欄でお聞かせください。
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