強いパスワードとは?安全なパスワードの作り方と管理のコツを徹底解説
パスワードは、メール、銀行口座、SNSなど、デジタルライフのあらゆる場面で大切な情報を守っています。オンラインアカウントを第三者の目から守ることは非常に重要ですが、そもそも「強力で安全なパスワード」とはどのようなものなのでしょうか。
この記事では、安全なパスワードの選び方、iCloudキーチェーンを使うべきかどうか、Macでのパスワードを効率的に管理する方法について、わかりやすく解説します。
なお、パスワードを忘れてしまった場合は「Apple IDのパスワードをリセットする方法」や「Macのパスワードを忘れたときの対処法」、「Macの管理者パスワードを変更する方法」などの記事も参考になります。また、Appleが進める「パスワード廃止」の計画についてもぜひチェックしておきましょう。
良いパスワードの選び方
「良いパスワード」とは何かについては意見が分かれるところですが、誰もが同意できる基本的な考え方はいくつか存在します。
セキュリティ専門家によると、良いパスワードには大文字と小文字の英字、記号、数字が含まれ、長さは8〜14文字が目安とされています。優れたパスワードとは、コンピュータにも人間にも推測されにくく、しかし自分にとっては覚えやすいものです。あまりに複雑すぎてメモを取ったり、机に付箋を貼ったりしなければならないようでは、ほぼ無意味と言えるでしょう。
以下の方法を試してみてください。
- アルゴリズムやパスワード生成ツールを使う:ランダムで推測困難な文字列を自動生成できます。ただし覚えにくいパスワードになりがちなので、パスワードマネージャーと併用するのがおすすめです。
- 単語のつづりをあえて変える:辞書に載っていない言葉や、自分で考えた造語・意味のない語句を使うことで、辞書攻撃への耐性が高まります。
- パスワードマネージャーを使う:詳細は記事の後半で解説します。
避けるべきこと
誕生日、電話番号、マイナンバー(社会保障番号)などの個人情報をパスワードに使うのは絶対に避けましょう。少し調べれば簡単に推測できてしまい、一度破られると他の情報まで危険にさらされる可能性があります。
同じ理由から、家族やパートナーの名前、あるいはそれに関連する情報を使うのも好ましくありません。銀行口座のログインパスワードが「David」や「8thApril」のようなものでは、たちまち突破されてしまうでしょう。
パスワード vs パスフレーズ
パスフレーズは、スペースで区切った複数の単語をつなげた文字列のことです。一般的に3〜4単語程度で構成され、大文字や記号を含めるといった強力なパスワードの基準も満たせます。たとえば「My neighbour has Cats!」や「Vermont gets very cold」のようなものが挙げられます。
パスフレーズは、複雑でありながら入力しやすく記憶しやすいという点で、従来のパスワードよりも優れているとされています。
現在では多くのアプリやウェブサイトがパスフレーズに対応しています。通常のパスワードと同様、良いパスフレーズは自分だけの固有のものであり、他人に推測されにくいものでなければなりません。可能な限りパスフレーズの利用を始めることをおすすめします。
パスワードを安全に保つ方法
どんなに優れたパスワード(またはパスフレーズ)でも、管理が不適切なら台無しになってしまいます。以下の習慣を心がけましょう。
- パスワードを他人と共有しない
- パスワードを入力するところを他人に見られないようにする
- 公共の端末や共有システムを使用した後は必ずログアウトする
- 3〜6ヶ月ごとにパスワードを変更し、使い回しをしない
AppleのiCloudキーチェーンを使うべきか?
AppleはMac OS X Mavericks(10.9)の時代にiCloudキーチェーンを導入しました。これは、ユーザー名、パスワード、クレジットカード情報を承認済みのすべてのデバイス間で保存・同期できる便利な機能です。Appleによると、iCloudキーチェーンは業界標準の暗号化技術によって、転送中もクラウド上でもすべてのデバイスで保護されています。これ以上ないほど安全な仕組みなので、Apple側のセキュリティが不安という方は安心してよいでしょう。
iCloudキーチェーンを使うかどうかは、あなたのニーズやコンピュータの使い方次第です。クラウドキーチェーンはSafari専用で、FirefoxやChromeなど他のブラウザでは使えません。また、一部のパスワード管理ソフトのようにクロスプラットフォーム対応でもありません。
これらの点は多くの人にとって大きなネックになるかもしれませんが、Safariが好きでMacしか使わないという方にとっては、堅実で無料の選択肢となります。
iCloudキーチェーンを使用する際には、以下の点に注意が必要です。
- クラウド保存を避けたい場合は、データをiCloudに保存せず、キーチェーンデータをローカルに保存することも可能です。この場合もWi-Fi経由で承認済みデバイス間で同期されます。
- 共有のコンピュータで作業する場合は、同じユーザーアカウントを使う人全員がすべてのログイン情報やサイトにアクセスできる点に注意してください。必ずログアウトするか、スリープ時やスクリーンセーバー起動時にパスワードを要求する設定にしておきましょう。
MacでiCloudキーチェーンを使い始めるには、「システム環境設定」を開き、「Apple ID」(または「iCloud」)をクリックして「キーチェーン」を選択します。Apple IDとパスワードを入力し、画面の指示に従ってセットアップを完了してください。
iCloudキーチェーンは手軽で便利ですが、フル機能を備えたスタンドアロンのパスワードマネージャーではありません。より強力なソリューションをお探しなら、iCloudキーチェーンの代わりに、あるいは併用して本格的なアプリの導入を検討するとよいでしょう。
おすすめのパスワードマネージャー
パスワードマネージャーはあなたに向いているでしょうか?それはいくつかの要素によります。数十個のアカウントを持っていたり、毎日複数のアカウントに頻繁にログインしたりするなら、導入を検討する価値は十分にあります。ワークフローが効率化され、面倒な情報入力がワンクリックで完了するようになります。
すでにiCloudキーチェーンを使っている場合でも、パスワードマネージャーなら全ブラウザ対応、機密文書の保存、柔軟な整理機能、クロスプラットフォーム対応、セキュリティ監査など、さらに多くの機能を利用できます。
ここでは、無料アプリからハイエンドソフトウェアまで、人気の定番ソフトを紹介します。
LastPass
価格:Mac App Storeで無料。iOSアプリは有料アップグレードが必要。
まだアプリにお金をかけたくないなら、LastPassは最適な入口です。無料以上に魅力的な条件はないでしょう。
LastPassは、最小限の手間でセキュリティを高めたいユーザーに理想的なサービスです。完全にWebベースのストレージ方式を採用しているため、セットアップもとても簡単です。唯一の難点は、インターフェースにMacらしい外観や操作感が欠けていることです。
OneSafe
価格:Mac App Storeで19.99ドル。iOS版はApp Storeで3.99ドル。
OneSafeは手頃な価格で充実したパスワード管理機能を提供します。多くの競合製品と異なり、4種類のロック解除方法から好きなものを選べるのが特徴です。また、ドラッグ&ドロップで書類やファイルを保存できる便利な機能も備えています。
1Password
価格:Mac App StoreとiOS App Storeで無料ダウンロード。月額プラン3.99ドル、年額プラン35.99ドル。
Macにおけるパスワード管理の王者とも呼ばれる1Passwordは、プレミアムな機能に見合った価格設定となっています。全ブラウザ対応のプラグイン、強力な整理機能、保管庫(ヴォルト)の共有、洗練されたインターフェースは、このアプリを試す十分な理由になるでしょう。
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