Apple TVでWebサイトを閲覧する3つの方法【AirPlay・AirBrowser・tvOSBrowser】
Appleの意向によるものなのか、Apple TVにはWebブラウザが搭載されていません。Apple TVはiOSをベースにしたtvOSで動作しているにもかかわらず、SafariのApple TV版は存在せず、App Storeでも代替となるブラウザアプリを見つけることはできません。
しかし、がっかりするのはまだ早いです。実は、Apple TVの大画面でWebを閲覧する方法はいくつか存在します。この記事では、その方法を詳しく解説していきます。
ここでは、テレビ画面でお気に入りのWebサイト——動画配信サービスやFacebook、Google検索など——を楽しむための3つの方法をご紹介します。なお、Apple TVでオンデマンド配信のテレビ番組を視聴する方法については、別記事で詳しく取り上げていますので、そちらもぜひ参考にしてください。
方法1:AirPlayを使ってiPhoneやMacの画面をミラーリングする
最も手軽なのが、Apple純正の「AirPlay」機能を使う方法です。家族や友人と一緒に同じ画面を見ながら作業したい場合や、スマホやパソコンの小さな画面では物足りないコンテンツを大きく表示したい場合に最適です。
AirPlayを使えば、iPhoneやMacの画面をそのままテレビに映し出す(ミラーリングする)ことができます。
メリット: iPhoneやMacに表示されている内容がすべてテレビ画面に反映されるため、直感的に使えます。
デメリット: スクロールや文字入力は結局iPhoneやMac側で行うことになります。また、ミラーリング中はiPhoneを他の用途に使えない点にも注意が必要です。
iPhoneの画面をテレビに表示する手順
- iPhoneの画面下端から上にスワイプして、コントロールセンターを開きます。
- 「スクリーンミラーリング」をタップし、接続先のApple TVを選択します。
- AirPlayコードの入力を求められる場合があります。このコードはApple TVに接続されたテレビ画面に表示されます。
- iPhoneでSafariを開き、普段どおりWebを閲覧します。
- iPhoneを横向きに回転させると、テレビの全画面でWebページを表示できます(ただし、Facebookなど一部のアプリは回転に対応していません)。

Macの画面をテレビに表示する手順
- 画面上部のメニューバーにあるAirPlayアイコン(四角形に三角形が入ったマーク)をクリックします。
- 選択肢から接続先のApple TVを選びます。
- AirPlayコードの入力を求められた場合は、テレビ画面に表示されているコードを入力します。
- Macのディスプレイ解像度が、Apple TVに合わせて自動的に調整されることがあります(MacBookの場合、表示が小さくなることがあります)。
- AirPlayの設定方法はいくつかあります。まず「画面をミラーリング」する方法では、Macの画面全体がそのままテレビに複製されます。
- 一方、テレビでブラウジングしながらMac本体を別の作業に使いたい場合は、ディスプレイの「配置」設定を変更して、テレビをサブディスプレイとして使うのがおすすめです。たとえば、テレビで動画を再生しながら、MacではPages書類を編集するといった使い方が可能になります。
- 「システム環境設定」>「ディスプレイ」を開き、「配置」タブをクリックします。
- 「ディスプレイをミラーリング」のチェックを外すと、画面が一瞬切り替わり、ミラーリングが解除されます。

- 「配置」タブの図を使って、どのアイコンがどのディスプレイを表しているか確認しましょう。アイコンをクリックすると、対応する画面に赤い枠が表示されます。Apple TV側の画面にSafariなどのブラウザウィンドウをドラッグすれば、ブラウザがテレビ画面に移動します。
- あとはマウスやトラックパッドを使って、テレビ画面上のブラウザを自由に操作できます。
- より快適に操作したいなら、別売りのキーボードとマウスを用意するのがおすすめです。Mac本体から離れて操作できるため、「テレビでWebを見ている」という感覚がより自然になります。ワイヤレスのキーボードとマウスなら、なおさら快適です。Macの画面を一切見ずに済むのも大きなポイントです。
- ただし注意点として、誰かがテレビ画面でブラウジングしている間、Macを同時に使うことはできません(厳密には使えますが、マウスとキーボードの奪い合いになるでしょう)。逆に言えば、テレビでAll 4などの見逃し配信チャンネルを再生しながら、Macで別の作業をするという使い方には最適な構成です。
AirPlayを使ってMacからテレビへストリーミングする方法の詳細は、こちらの記事もご覧ください。
方法2:iPhoneアプリ「AirBrowser」を使う
AirPlayでのミラーリングには一つ課題があります。スクロールやスワイプの操作はすべてiPhone側で行うため、結局のところiPhoneで直接ブラウジングしているのと変わらないのです。部屋にいる他の人に画面を見せたいという目的には向いていますが、それ以外のケースではメリットを実感しにくいかもしれません。
そこで登場するのが「AirBrowser」です。
メリット: テレビ画面にはWebページが表示され、iPhoneはリモコン兼キーパッドとして機能します。デスクトップ表示のWebページをそのまま閲覧できるのも魅力です。
デメリット: 一部のWebページ要素が正常に動作しないことがあります。特に、プルダウン形式のフォーム入力が難しいケースがありました。価格は約5ポンド(日本円で800円前後)です。
AirBrowserでは、操作用のコントロールがiPhone側に表示され、ページのスクロールやiPhoneキーボードによる文字入力を行いますが、実際のWebページはテレビ画面に表示されます。
- iPhoneのApp StoreからAirBrowserをダウンロードします(有料アプリ、4.99ポンド)。
- AirBrowserアプリを起動します。
- 「Connect Second Screen(セカンドスクリーンに接続)」という案内が表示され、アニメーションで手順が示されます(ただし、アニメーションはiOS 10時代のもので、iOS 11以降とは多少異なる点に注意)。
- コントロールセンターを開き、「スクリーンミラーリング」を選択します。
- 接続先のApple TVを選びます。
- これでテレビ画面にブラウザが、iPhone側にURLバーが表示されるはずです。URLバーをタップして、訪問したいサイト名や検索キーワードを入力しましょう。
- テレビ画面には、目的のWebサイトまたはGoogleの検索結果が表示されます。
- ページを下にスクロールするには、2本指で上方向にスワイプします。
- リンクをクリックするには、1本指でカーソルをリンク位置まで動かしてタップします。
- 前のページに戻るには、iPhoneインターフェース上部の戻る矢印をタップします。
- 開いているすべてのタブを確認するには、中央にある9つのドットが並んだアイコンをタップします。
- ページ下部のオプションをスワイプして切り替えることで、デスクトップ表示とモバイル表示を切り替えることもできます。

実際に試してみると、いくつか問題点にも遭遇しました。たとえば、各種サービスへのログイン時、生年月日や敬称などをプルダウンメニューで選択するフォームがあると、選択肢をうまく選べないことがありました。
また、Flashで再生される動画は視聴できないという問題もあります。AirBrowserはサイトに対して「Macからのアクセス」であるかのように偽装していますが、テレビやiPhoneにはFlashプレイヤーがインストールできないため、該当コンテンツは表示できません。

さらに、ITV Playerを視聴した際には、コンテンツの再生自体はできたものの、フルスクリーン表示に切り替えられず、ビデオプレイヤーがテレビ画面いっぱいに表示されませんでした。代わりにピンチ操作でズームインしてページを拡大することで対応しました。それでも、ITV Playerは他のテレビ系サービスより動作は良好でした。My5では動画再生エラーが発生しました。
Apple TVでオンデマンド配信を視聴する方法について詳しくは、こちらの記事をご参照ください。
方法3:tvOSBrowserを導入して直接ブラウジングする
この方法はセットアップがやや複雑ですが、Apple TV上で直接動作するWebブラウザを実現できます。必要なものは以下の通りです。
- Apple Developerアカウント(無料)
- Xcode(Mac App Storeから無料でダウンロード可能)
- USB-A to USB-Cケーブルまたは変換アダプタ
開発者向けの作業に馴染みがない方にとっては、手間に見合わない可能性があります。
メリット: Apple TV用のWebブラウザアプリに最も近い体験が得られます。
デメリット: インストールが簡単ではなく、労力に見合うかは微妙なところです。
もちろん、こうした技術的なカスタマイズが好きな方には面白い挑戦になるでしょう。Apple TVの脱獄(jailbreak)に興味がある方にもおすすめの情報です。
- Developerアカウントをお持ちでない場合は、developer.apple.com/accountで登録しましょう。
- Mac App StoreからXcodeをダウンロードします。
- USB-A to USB-Cケーブルを用意します。
- Xcodeを使ってtvOSBrowserのソースコードをダウンロードします(GitHubの https://github.com/steventroughtonsmith/tvOSBrowser から入手できます)。
- ここからが少し複雑です。tvOSBrowserを動作させるには、一部のコードを削除・修正する必要があります。詳細は専用のチュートリアルを参照することをおすすめします。
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