MacのFinderでファイルやフォルダを効率よく管理する10の便利ワザ
Finderは、AppleがmacOS向けに提供するファイル管理アプリです。一見すると、WindowsのエクスプローラーのようにOS内のファイルを閲覧するだけのシンプルなツールに思えるかもしれません。実際、多くの点で似ています。しかし、その表面を掘り下げてみると、Finderならではの便利な機能が数多く隠れています。
自分の使っているアプリの機能を把握しておくことは、macOS体験をより快適にし、Apple純正ツールを最大限に活用するための第一歩です。この記事では、知っている人も、まだ知らない人もいるかもしれない、Finderの便利な使い方を10個紹介します。
1. 選択したファイルから新規フォルダを一発作成
バラバラになった写真や書類を、ひとつの新しいフォルダにまとめたいときがあります。従来の方法なら、まず新規フォルダを作成し、そこへファイルをドラッグ&ドロップすることになります。これでも十分簡単ですが、実はもっと手軽な方法があります。
関連するファイルをすべて選択した状態で、それらをまとめた新規フォルダを直接作成できます。手順は以下の通りです。
- 対象となるファイルを選択します。
- 選択中のファイルをControlキーを押しながらクリックするか、メニューバーの「ファイル」メニューを開きます。
- 「新規フォルダ(選択項目から)」を選びます。
- 新しいフォルダ名を入力します。
- Enterキーを押して確定します。
これで、選択していたファイルが自動的に新規フォルダへ移動されます。
2. Finderでファイルをカット&ペースト(移動)する
Finderでのコピー&ペーストは簡単ですが、「切り取り」を使った移動方法は少し分かりにくいかもしれません。とはいえ、コツさえ覚えてしまえば、数回のキー操作だけで完了します。
- 移動したいファイルを選択します。
- Cmd + Cでコピーするか、「編集」>「“ファイル名”をコピー」を選択します。
- 移動先のフォルダを開きます。
- Cmd + Option + Vを押してファイルを移動します。あるいは、Optionキーを押しながら「編集」メニューを開き、「ここに移動」を選んでもOKです。
ご覧のとおり、Finderには「切り取り」コマンド自体は存在しませんが、この方法でまったく同じ結果が得られます。
3. 複数のファイルをまとめてリネーム
複数のファイル名を一度に変更したい場面は意外と多いものです。1つずつ手作業で直すこともできますが、ファイル数が多い場合は一括リネームの方が断然便利です。macOSでは、テキストの置換、テキストの追加、独自フォーマットの適用という3つの方式が用意されています。
Finderで複数ファイルをリネームする手順は以下の通りです。
- 対象のファイルを選択します。
- 選択中のファイルをControlクリックするか、「ファイル」メニューを開きます。
- 「名称変更」を選択します。
- リネーム方式を選びます:「テキストを置き換え」「テキストを追加」「フォーマット」のいずれか。
- 必要な項目をすべて入力します。
- 「名称変更」をクリックして完了です。
4. ファイルやフォルダのアイコンを変更する
特定のアイテムを目立たせたいときや、逆にファイルをフォルダ風に見せかけて誰かを驚かせたいとき(?)にも、アイコンの変更は役立ちます。目的が何であれ、以下の手順で簡単に変更できます。
- 使いたいアイコンを持つアイテム、または任意の画像をコピーしてクリップボードに保存します。
- 変更したいファイルやフォルダを選択します。
- Controlクリックするか、「ファイル」メニューを開きます。
- 「情報を見る」を選択します。
- 情報ウィンドウ左上のアイコンをクリックします。
- Cmd + Vで貼り付けるか、「編集」>「ペースト」を実行します。
アイコンが、貼り付けた画像に変わります。画像ファイルを使う場合は、必ずファイル本体を開いて画像をコピーしてください。アイコンだけをコピーすると、ペースト時にそのアイコン画像がそのまま表示されてしまいます。
5. タグを使ってファイルを色分けする
タグ付けは、ファイルを整理・管理するための優れた手段です。色付きのタグを付けておけば大量のリストの中でも一目で識別できますし、Finderの検索機能を使えば同じタグが付いたファイルをまとめて見つけられます。
- 対象のアイテムを選択します。
- Controlクリックするか、「ファイル」メニューを開くか、Finderツールバーのタグ編集アイコンをクリックします。
- 付けたいタグを選択します。
タグ付きのファイルを探すときは、検索ボックスにタグ名(赤、青、重要など)を入力し、検索ボックス下に表示される候補を選択すればOKです。
6. スマートフォルダを作成する
スマートフォルダは、ファイルを自動的に整理してくれる強力な機能です。たとえば、「ファイル名に『スクリーンショット』を含むPNG画像を特定のフォルダに集める」といった条件を設定できます。以後、同じ条件に合うファイルをMacに追加すると、macOSが自動的にそのフォルダへ振り分けてくれます。
- Finderの「ファイル」メニューを開きます。
- 「新規スマートフォルダ」をクリックします。
- 検索ボックスに条件となるキーワードを入力します。
- 希望する変数(種類、日付など)を選択します。
- 「保存」をクリックします。
- フォルダ名と保存場所を指定します。
- 「保存」をクリックして完了です。
ポイントは自動化です。条件は複数設定できるので、かなり複雑なスマートフォルダも必要に応じて作成できます。
7. フォルダをロックする
家族や同僚と同じアカウントを共有している場合や、うっかりファイルを消してしまうことが多い人には、フォルダのロックがおすすめです。ロックされたフォルダ内の項目を削除しようとすると管理者パスワードの入力を求められ、ロックを解除するまで新しい項目を追加することもできません。
- 対象のフォルダを選択します。
- Controlクリックするか、「ファイル」メニューを開きます。
- 「情報を見る」を選択します。
- 情報ウィンドウ内の「ロック」チェックボックスにチェックを入れます。
解除したいときは、同じ画面でチェックを外すだけです。
8. ファイルを圧縮する
macOS標準の圧縮機能には、主に2つの用途があります。1つ目は名前のとおり、ファイルをZIPアーカイブにまとめてサイズを削減すること。2つ目は、複数のファイルを素早くひとつにまとめられることです。大量の添付ファイルを送りたいときなどに重宝します。
- 圧縮したいファイルをすべて選択します。
- Controlクリックするか、「ファイル」メニューを開きます。
- 「圧縮」をクリックします。
圧縮されたファイルは「アーカイブ.zip」として作成されます。必要に応じて名前を変更しましょう。
9. フォルダ階層を確認してすばやくアクセスする
現在のフォルダ階層内の別の場所へ移動する方法は、地味ながら知らないと損をするテクニックです。macOSでフォルダ階層を表示・アクセスするには、次の手順を行います。
- Finderツールバーに表示されている現在のフォルダ名をControlクリックします。
- 表示された階層リストから、開きたいフォルダを選択します。
以上だけです。シンプルですが効果絶大で、頻繁にフォルダ間を行き来する人にとっては大きな時短につながります。こうしたFinderのショートカットを覚えておくと、日々の作業がぐっと楽になりますよ。
10. ファイル名の拡張子を表示・非表示にする
ファイル名を変更するとき、拡張子が見えていた方が便利な場合もあります。一方で、拡張子が邪魔になってリネーム作業が面倒になることもあります。macOSでは、Finderによるファイル名の表示方法を調整できます。すべてのファイルに対して設定を変更する手順は以下の通りです。
- 「Finder」>「環境設定」>「詳細」を開きます。
- 「すべてのファイル名拡張子を表示」のチェックをオン/オフします。
特定の1ファイルだけ設定を変えたい場合は、手順が少し異なります。
- 対象のファイルをControlクリックするか選択します。
- Controlクリックのメニューまたは「ファイル」メニューから「情報を見る」を選択します。
- 「拡張子を隠す」のチェックをオン/オフします。
まだまだ知らないFinderの便利機能があるはず
Finderは直感的に使えるツールですが、実用的な機能の一部は表に出ていません。選択したファイルから新規フォルダを作ればファイリングが格段にラクになり、ファイルの移動方法を覚えれば時間と手間を節約できます。さらに、macOSの一括リネーム機能は大量のファイルへのラベル付けに役立ち、タグやスマートフォルダを使えば目的のファイルもすぐに見つけられます。
実用目的でも悪戯目的でも使えるアイコン変更や、フォルダのロック機能も覚えておくと便利です。加えて、macOSの圧縮機能はファイルサイズを減らし、配布を容易にしてくれます。拡張子の表示・非表示の切り替えも、状況に応じて活躍する機能のひとつです。
そして最後に、現在の場所の名前をControlクリックするだけでフォルダ階層にアクセスできるテクニックは、まさに時短の決定版と言えるでしょう。
今回は便利なFinder機能を多数紹介しましたが、学べば学ぶほどまだまだ発見があります。読む、試す、いじる——これを続ければ、あなたもすぐにmacOSマスターになれるはずです。
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