Windows 10でVPNを設定する方法|手動セットアップの手順を徹底解説
自宅から会社のネットワークにアクセスしたい、あるいは信頼できない公衆Wi-Fiでインターネットを使いたい——そんなときに役立つのがVPNです。VPNは安全な接続を確保し、第三者による個人情報へのアクセスを防ぎます。地域制限されたサイトの閲覧や、追跡されない匿名ブラウジングも可能にする、人気の高いサービスです。
Windows 10に対応したVPNソフトウェアは数多く存在し、パソコンに直接インストールして利用できます。しかし、追加アプリのインストールを避けたい場合は、Windows 10の標準機能を使ってVPNを手動で構築することも可能です。本記事では、Windows 10でのVPN設定方法を詳しく解説します。
VPNとは?
VPN(Virtual Private Network/仮想プライベートネットワーク)とは、デバイス間の通信を暗号化する仕組みです。IPアドレスを隠蔽することで、データやデバイスへの脅威から身を守ります。実際の所在地とは別の場所にあるサーバー経由で接続するため、外部からは遠隔地のユーザーとして認識されます。ハッカーやウイルス、マルウェアからの攻撃に対するセーフティネットとして機能し、安全なインターネット閲覧を実現します。VPNに接続すると通信は別のホスト経由になるため、自分のIPアドレスが漏洩することもありません。
VPNが必要な理由
公衆Wi-Fiなどの公共ネットワークを利用する際は、VPNの使用が推奨されます。公共ネットワークの多くはパスワード保護されておらず、攻撃を受けやすい状態だからです。また、VPNは地域限定で配信されるコンテンツの視聴にも活用できます。企業ネットワークでは、グループ内のメンバー同士がVPN経由で安全に取引やデータ交換を行えます。さらに、外出先からスマートフォンで自宅ネットワークへアクセスする用途にも便利です。
ソフトウェア型VPNとしては、NordVPNなどが挙げられます。NordVPNはWindows、Linux、macOS、Android、iOSといった主要プラットフォームに対応しており、海外旅行中でも地域制限のあるストリーミングサービスを視聴できる点が大きな魅力です。
Windows 10でVPNを設定・インストールする方法
VPNの利用目的が明確になれば、どのVPNを選ぶべきか判断しやすくなります。オンラインには多数のVPNサービスがあり、無料のものと有料のものがあります。ここでは、専用ソフトをインストールする場合としない場合の両方について、Windows 10でのVPN設定方法を説明します。
Windows 10でVPNを手動設定する手順
- スタートメニューを開き、「設定」(歯車アイコン)を選択します。

- 「ネットワークとインターネット」をクリックして、詳細設定画面を開きます。

左側のパネルには「状態」「イーサネット」「ダイヤルアップ」「VPN」「データ使用量」「プロキシ」といった項目が並んでいます。
別の方法として、デスクトップのタスクバー右下にあるネットワーク接続アイコンをクリックしてもOKです。画面下部に表示される「ネットワークとインターネットの設定」からVPN設定画面へ移動できます。
- 「VPN」をクリックして設定を変更します。
- 「VPN接続を追加する」という項目があるので、クリックしてWindows 10上でVPNを手動構成します。

- VPN接続の作成に必要な情報を入力するフォームが表示されます。
まず「VPNプロバイダー」を選択します。ドロップダウンメニューから選択肢を選びましょう。「Windows(ビルトイン)」を選べば、Windows標準機能でPPTP(Point to Point Tunneling Protocol)接続を作成できます。

- 次に「接続名」と「サーバー名またはアドレス」を入力します。ここにはWANアドレスやISPから指定されたサーバー情報を入力します。
- 「VPNの種類」では、ドロップダウンメニューからプロトコルを選択します。初期値は「自動」になっており、複数の選択肢が表示されます。

- 選択できるオプションは以下の通りです。
自動: システムが接続に適したプロトコルを自動的に判断します。
PPTP(Point to Point Tunneling Protocol): 最も古くから使われているプロトコルで、Windows、Mac、Linuxなど多くのOSに組み込まれています。ただし暗号強度は高くなく、強力な暗号化を求める場合には不向きです。
L2TP(Layer 2 Tunneling Protocol): これも多くのOSに標準搭載されているプロトコルです。IPsec(Internet Protocol Security)と組み合わせて暗号化を行うため、PPTPより安全性は高いものの、処理速度はやや遅めです。
SSTP(Secure Socket Tunneling Protocol): PPTPやL2TPよりも優れたプロトコルで、Windows専用です。強力な暗号化を提供し、ファイアウォールも容易に通過できます。
IKEv2(Internet Key Exchange version 2): 現在モバイルデバイスで最も人気のあるプロトコルです。クライアントとサーバーの双方で暗号鍵を生成するため、信頼性の高いVPNプロトコルといえます。
- 「サインイン情報の種類」では、「ユーザー名とパスワード」「スマートカード」「ワンタイムパスワード」「証明書」の中から選択します。

注意: 選択できる項目はVPNプロトコルによって異なります。
希望の方法を選択したら、次のステップへ進みます。
- 任意項目ですが、パソコンに追加のセキュリティが必要な場合は役立ちます。ユーザー名とパスワードを入力し、「サインイン情報を記憶する」にチェックを入れましょう。

- 「保存」をクリックすれば、Windows 10でのVPN接続作成は完了です。
これで新しく設定したVPNを使用する準備が整いました。VPN一覧に表示されるので、必要なときにいつでも接続できます。
手動でのVPN設定が面倒な場合は、オンラインで提供されているVPNソフトウェアから選ぶのも良いでしょう。アプリ選びのポイントは、高速通信、匿名性、地理的制限サイトへのアクセス対応の3つです。中でもNordVPNは優れたサービスを提供しており、手動設定の煩わしさから解放されます。
この記事を読めば、Windows 10でVPNを自分で設定する方法や、VPNの動作原理について理解を深められます。もし手動設定が難しいと感じたら、VPNアプリ(NordVPNなど)の利用をおすすめします。どちらを選ぶかはあなた次第です!
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