Windows 10のシャットダウンコマンド完全ガイド|構文・全オプション・実用例を徹底解説
PCをシャットダウンする方法は、スタートメニューから行うだけではありません。実はWindows 10には、さまざまな方法でPCの電源を切ったり再起動したりできる「shutdown(シャットダウン)コマンド」が用意されています。これらのコマンドはコマンドプロンプトで実行するもので、それぞれ異なる役割を持っており、オプションを組み合わせることで柔軟な操作が可能です。
この記事では、Windows 10で使えるシャットダウン関連コマンドのすべてをわかりやすく解説します。
- パート1.Windows 10におけるshutdownコマンドの基本構文
- パート2.よく使われるシャットダウンコマンドの実例と使い方
パート1.Windows 10におけるshutdownコマンドの基本構文
コマンドプロンプトでコマンドを実行する際には、正しい構文に従う必要があります。構文が間違っていると、コマンドは一切実行されません。シャットダウンコマンドも同様で、以下が基本的な構文となります。
shutdown [/i | /l | /s | /r | /g | /a | /p | /h | /e | /o] [/hybrid] [/f] [/m \\computername] [/t xxx] [/d [p:|u:]xx:yy] [/c "コメント"] [/?]
ご覧のとおり、このコマンドには複数のオプション(フラグ)が含まれており、指定した内容によって動作が変化します。たとえば、特定のフラグを追加すると、再起動後に詳細ブートメニューを開いたり、シャットダウンを中止したりといったことができます。以下では、Windows 10のPCで使用できるすべてのフラグについて説明します。
フラグ1:/i
グラフィカルユーザーインターフェース(GUI)を表示します。このフラグは必ずコマンドの先頭に置く必要があります。
フラグ2:/l
現在のユーザーアカウントからログオフします。なお、このフラグは/mや/dと併用できませんので注意してください。
フラグ3:/s
名前のとおり、コンピューターをシャットダウンします。それ以外の動作は行いません。
フラグ4:/r
シャットダウンではなく、PCを再起動したい場合に使用します。
フラグ5:/g
コンピューターをシャットダウンして再度起動し、登録済みのアプリケーションを自動的に再起動させます。
フラグ6:/a
うっかりシャットダウンコマンドを実行してしまい、まだPCがシャットダウンされていない場合は、このコマンドでシャットダウン処理を中止できます。
フラグ7:/p
タイムアウトや警告なしにローカルコンピューターの電源を即座に切りたい場合に使用します。/dおよび/fフラグとの組み合わせで効果的に機能します。
フラグ8:/h
PCを休止状態(ハイバネーション)にしたいときに使います。/fフラグとも併用可能です。
フラグ9:/hybrid
コンピューターをシャットダウンしつつ、高速スタートアップの準備を行います。このフラグは/sフラグと一緒に使う必要があります。
フラグ10:/e
予期しないシャットダウンの理由を記録・確認したい場合に、その原因を知ることができます。
フラグ11:/o
詳細ブートメニューオプション画面を表示した上で、コンピューターを再起動します。
フラグ12:/m \\computername
リモートのコンピューターをシャットダウンしたい場合に使用します。コマンド内に対象のリモートPC名を指定すれば、そのPCをシャットダウンできます。
フラグ13:/t
シャットダウンまでの時間を数秒単位で遅延させたい場合に使用します。待機時間は秒数で指定します。
フラグ14:/c
シャットダウンの理由などをコメントとして追加できます。コメントには最大512文字まで入力可能です。
フラグ15:/f
開いているアプリケーションがある場合、シャットダウン前に強制的に閉じます。
フラグ16:/d
再起動やシャットダウンの理由を記録として残す必要がある場合に、このフラグで理由コードを指定します。
パート2.よく使われるシャットダウンコマンドの実例と使い方
ここまで見てきたように、shutdownコマンドには多数のフラグがあり、組み合わせ次第でさまざまなシャットダウン操作が可能です。ただし、毎回すべてのフラグを使う必要はありません。
以下では、実際によく使われる代表的なコマンド例を紹介します。これらのコマンドはコマンドプロンプトから実行するため、まずはコマンドプロンプトを開いておきましょう。
1.システムをシャットダウンする
shutdown /s
このコマンドを実行すると、スタートメニューから「シャットダウン」を選択したときと同じように、PCの電源が切られます。
2.システムを再起動する
shutdown /r
このコマンドでPCを再起動できます。
3.シャットダウン・再起動の時間(間隔)を指定する
shutdown /s /t */c "*"
このコマンドでは、シャットダウンや再起動までの遅延時間(秒)を指定できます。/tの後ろに秒数、/cの後ろにコメントを入力してください。
4.Windows 10を完全にシャットダウンする
shutdown /s /f /t 0
このコマンドは、開いているすべてのアプリケーションを強制終了し、Windows 10のPCを完全にシャットダウンします。
5.リモートでWindows 10のPCをシャットダウンする
shutdown /m \\computername /r /f
上記コマンドの「computername」の部分を対象のPC名に置き換えると、選択したコンピューターをリモートでシャットダウンできます。実行には十分な管理者権限が必要なので注意してください。
6.シャットダウンを中止する
shutdown /a
誤ってシャットダウンコマンドを実行してしまった場合は、このコマンドでシャットダウン処理を中止できます。PCの電源が切られるのを防げます。
7.システムを休止状態にする
shutdown /s /hybrid /t 0
休止状態は多くのユーザーが利用する機能です。上記のコマンドをコマンドプロンプトで実行すると、Windows 10のPCを休止状態にできます。
まとめ
ここで紹介したもの以外にも、shutdownコマンドラインでは多数のフラグの組み合わせを利用でき、Windows 10でのシャットダウン処理を自由にカスタマイズできます。
また、久しぶりにPCを起動したらユーザーアカウントのパスワードを忘れてしまったという場合は、「Windows Password Key」がおすすめです。このツールを使えば、Windowsのユーザーアカウントのパスワードを簡単にリセットできます。
今回紹介したWindows 10のシャットダウンコマンドを活用すれば、PCの電源操作をより細かくコントロールできるようになり、日々の作業効率も向上するでしょう。
-
Windows 10のコマンドプロンプトでコピー&ペーストする方法【初心者向け完全ガイド】
コマンドプロンプトは、Windowsオペレーティングシステムの中でも最も強力なツールのひとつです。WindowsのGUI(グラフィカルユーザーインターフェース)では実現できない操作も可能ですが、コマンドプロンプト内でのコピー&ペーストには不便な点がありました。このガイドでは、コマンドプロンプトでテキストをコピーする方法と、必要に応じてコマンドラインを貼り付ける方法をわかりやすく解説します。 Windows 10のコマンドプロンプトでコピーする方法 通常、Windows 10の各種アプリケーションでは「Ctrl + C」キーでファイルやテキストなどをコピーできますが、コマンドプロンプトではこの標
-
Windows 10/7で自動シャットダウンタイマーを設定する4つの方法
Windowsアップデートや映画のダウンロードなど、PCの電源をつけっぱなしにしなければならない場面は少なくありません。しかし、外出中にPCがつけっぱなしになっていたら、電気代やリソースの無駄になってしまいます。そこで便利なのが自動シャットダウンタイマーです。タイマーを設定すれば、無駄な電力消費を抑えられるだけでなく、次に電源を入れるまでシステムをしっかり休ませることもできます。 シャットダウンタイマーとは? シャットダウンタイマーとは、指定した日時にPCの電源を自動的に切れるようスケジュールできる機能です。あらかじめ設定しておけば、未来の任意の時刻にシャットダウンを実行できます。このタイマー