Windowsの暗号化ファイルシステム(EFS)とは?有効化・無効化する5つの方法とファイル暗号化の手順
Windowsには、いつでも利用できる強力なセキュリティツールがいくつも標準搭載されています。その中でも「暗号化ファイルシステム(EFS:Encrypting File System)」という機能をご存じでしょうか。EFSは、Windows上のファイルやフォルダを簡単に暗号化できる便利な機能です。
この記事では、EFSのメリットや、有効化・無効化する具体的な手順、さらに実際にファイルを暗号化・復号化する方法まで詳しく解説します。
暗号化ファイルシステム(EFS)を使うメリットとは?
WindowsのEFS機能を使えば、NTFS形式のドライブ上にあるファイルを簡単に暗号化・復号化できます。EFSで暗号化したファイルは、あなたのパスワードを持っていない限り、他の人がアクセスすることはできません。
EFSの大きな利点のひとつは、ハードディスク全体ではなく、特定のフォルダだけを選んで暗号化できる点です。また、EFSで暗号化されたフォルダにファイルを移動すると、そのファイルは自動的に暗号化されます。
それでは、EFSを有効または無効にする具体的な方法を見ていきましょう。
方法1:コマンドプロンプトでEFSを有効化・無効化する
コマンドプロンプトは、さまざまな設定変更やトラブルシューティングに活用できるWindowsの重要なツールです。コマンドプロンプトを使ってEFSを有効化する手順は以下の通りです。
- Win + Rキーを押して、「ファイル名を指定して実行」ダイアログボックスを開きます。
- CMDと入力し、Ctrl + Shift + Enterを押して管理者権限のコマンドプロンプトを起動します。
- EFS機能を有効にするには、以下のコマンドを入力してEnterキーを押します。
fsutil behavior set disableencryption 0
EFSを無効にしたい場合は、代わりに以下のコマンドを入力してEnterキーを押してください。
fsutil behavior set disableencryption 1
方法2:ローカルグループポリシーエディターでEFSを有効化・無効化する
ローカルグループポリシーエディターでもEFSを管理できます。ただし、この方法はWindows 10 Pro、Enterprise、Educationエディションでのみ利用可能です。Windows 10 Homeをお使いの場合は、別の方法を試してみてください。
ローカルグループポリシーエディターでEFSを設定する手順は以下の通りです。
- Win + Rキーを押して、「ファイル名を指定して実行」ダイアログボックスを開きます。
- gpedit.mscと入力し、Enterキーを押してローカルグループポリシーエディターを開きます。
- コンピューターの構成 > 管理用テンプレート > システム > ファイルシステム > NTFSへ移動します。
- 右側のペインにある「すべてのNTFSボリュームの暗号化を許可しない」設定をダブルクリックします。
表示されたウィンドウで「未構成」または「無効」を選択し、「適用」をクリックしてから「OK」をクリックして変更を保存します。
EFSを無効にしたい場合は、同じ手順でNTFSの設定画面を開き、「有効」を選択して「適用」>「OK」の順にクリックします。最後にPCを再起動して変更を反映させましょう。
方法3:ローカルセキュリティポリシーでEFSを有効化・無効化する
ローカルセキュリティポリシーも、信頼性の高いWindowsの管理ツールです。ローカルセキュリティポリシーを使ってEFSを有効化する手順は以下の通りです。
- Win + Rキーを押して、「ファイル名を指定して実行」ダイアログボックスを開きます。
- secpol.mscと入力し、Enterキーを押してローカルセキュリティポリシーを開きます。
- 「セキュリティの設定」へ移動し、「公開キーのポリシー」の下にあるドロップダウンメニューをクリックします。
- 「暗号化ファイルシステム」を右クリックし、「プロパティ」を選択します。
表示されたウィンドウで「全般」タブを開き、「暗号化ファイルシステム(EFS)を使用したファイルの暗号化」オプションで「許可する」を選択します。「適用」>「OK」の順にクリックし、PCを再起動して変更を反映させます。
EFSを無効にする場合は、同じ手順で「暗号化ファイルシステムのプロパティ」ウィンドウを開き、「定義されていません」または「許可しない」を選択して「適用」>「OK」の順にクリックします。完了したらPCを再起動してください。
方法4:サービスでEFSを有効化・無効化する
「サービス」ツールを使えば、さまざまなシステム設定を簡単に管理できます。ここでは、サービスを使ってEFSを有効化する方法を紹介します。
- Win + Rキーを押して、「ファイル名を指定して実行」ダイアログボックスを開きます。
- services.mscと入力し、Enterキーを押します。
- 表示されたウィンドウを下にスクロールし、「Encrypting File System (EFS)」をダブルクリックします。
「スタートアップの種類」の横にあるドロップダウンメニューをクリックし、「自動」を選択します。「適用」>「OK」の順にクリックして変更を保存し、「サービスの状態」の下にある「開始」ボタンをクリックします。
EFSを無効にする場合は、同じ手順でサービス設定画面を開き、「スタートアップの種類」のドロップダウンメニューから「無効」を選択します。「適用」>「OK」の順にクリックして変更を保存しましょう。
方法5:レジストリエディターでEFSを有効化・無効化する
レジストリエディターを使ってもEFSの有効化・無効化が可能です。ただし、この方法では重要なレジストリキーを編集することになるため、作業前に必ずレジストリのバックアップを作成しておくことをおすすめします。
バックアップが完了したら、以下の手順で進めてください。
- Win + Rキーを押して、「ファイル名を指定して実行」ダイアログボックスを開きます。
- Regeditと入力し、OKをクリックしてレジストリエディターを開きます。
- コンピューター > HKEY_LOCAL_MACHINE > SYSTEM > CurrentControlSet > Policiesへ移動します。
- 右側の空いているスペースを右クリックし、「新規」>「DWORD (32ビット) 値」を選択します。
DWORD値にNtfsDisableEncryptionという名前を付けてEnterキーを押します。EFSを有効にするには、NtfsDisableEncryptionをダブルクリックし、「値のデータ」を0に設定してOKをクリックします。
EFSを無効にする場合は、同じ値をダブルクリックし、「値のデータ」を1に設定してOKをクリックしてください。
EFSでファイルやフォルダを暗号化・復号化する方法
ここまでで、WindowsデバイスでEFSを有効化・無効化する方法がわかりました。次に、実際にEFSを使ってファイルやフォルダを暗号化する手順を見ていきましょう。
- Win + Eキーを押して、エクスプローラーを起動します。
- 暗号化したいファイルやフォルダを右クリックし、「プロパティ」をクリックします。
- 表示されたウィンドウで「詳細設定」ボタンをクリックします。
- 「内容を暗号化してデータをセキュリティで保護する」にチェックを入れ、「OK」ボタンをクリックします。
ポップアップウィンドウが表示されたら、「このフォルダのみに変更を適用する」または「このフォルダ、サブフォルダおよびファイルに変更を適用する」のどちらかを選択し、完了したら「OK」をクリックします。
その後、PCを再起動して変更を反映させましょう。
ファイルを復号化したい場合は、同じ手順で「プロパティ」ウィンドウを開き、「詳細設定」ボタンをクリックして、「内容を暗号化してデータをセキュリティで保護する」のチェックを外します。「OK」をクリックすれば完了です。
まとめ:Windowsの暗号化ファイルシステムでファイルを守ろう
Windowsのファイルを手軽に暗号化したいなら、暗号化ファイルシステム(EFS)がおすすめです。無料で使えて、操作も非常に簡単です。有効化・無効化の手順は、この記事で紹介した方法を参考にしてみてください。
なお、より高度なファイル暗号化ツールをお探しの場合は、BitLockerなどのサードパーティ製アプリやWindows標準のBitLockerドライブ暗号化を検討するのもよいでしょう。
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