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イーサネット接続時にWi-Fiを自動的に無効化する方法【Windows 10対応】

複数のWi-Fiネットワークが利用可能な環境では、Windows 10は最も信号の強い無線ネットワークを自動的に選択します(接続速度や接続中のデバイス数は考慮されません)。しかし、パソコン(ノートPC)を有線イーサネットに接続しても、WindowsはWi-Fiを使い続ける傾向があります。実際には、有線接続の方が通信速度が大幅に速く、安定しており、電波干渉の影響も受けません。

有線接続へ切り替えるたびに、ユーザーが手動でWi-Fiをオフにするのは面倒です。そこで本記事では、イーサネットLANケーブルが接続された際にWi-Fiを自動的に無効化する複数の方法を解説します。

BIOS/UEFIのLAN/WLAN Switching機能を利用する

多くのPCメーカーは、独自の「LAN/WLAN Switching」技術を実装しています(呼称はメーカーによって異なります)。この技術は、1台のコンピューターで同時にデータを送信できるネットワークアダプターを1つに制限するものです。Wi-Fi使用中に優先度の高いイーサネット接続が検出されると、Wi-Fiアダプターは自動的にスタンバイモードへ移行します。これにより、バッテリー消費を抑えつつ、無線ネットワークへの負荷も軽減できます。

この機能は、BIOS/UEFI設定画面またはワイヤレスアダプタードライバーのプロパティから有効化できます(どちらで設定できるかはハードウェアメーカーによります)。

まず、PCを再起動してUEFI/BIOS設定画面を開き、以下のオプションを見つけて有効にしてください。

  • HP製デバイス:LAN/WLAN Switching
  • Dell製デバイス:Wireless Radio Control

イーサネット接続時にWi-Fiを自動的に無効化する方法【Windows 10対応】

なお、他メーカーのBIOS/UEFIでは項目名が異なる場合や、そもそも該当機能が存在しない場合があります。

Wi-Fiアダプターの「Disable Upon Wired Connect」設定を利用する

一部のWi-Fiアダプタードライバーには、高速なイーサネット接続が利用可能になった際にWi-Fiを自動的にオフにするオプションが用意されています。

設定手順は以下の通りです。

  1. Windows 10で「ネットワークと共有センター」を開きます。
  2. Wi-Fiアダプターのプロパティを開き、「構成」ボタンをクリックします。

イーサネット接続時にWi-Fiを自動的に無効化する方法【Windows 10対応】

  1. 詳細」タブを開き、プロパティ一覧から「Disabled Upon Wired Connect」という項目を探します。
  2. 値を「Enabled」に変更して保存します。

イーサネット接続時にWi-Fiを自動的に無効化する方法【Windows 10対応】

この設定を有効にすると、アクティブなイーサネット接続が検出された時点で、ドライバーがWi-Fiネットワークから自動的に切断されます。

ただし、このオプションはすべてのWi-Fiカードモデルでサポートされているわけではありません。お使いの環境に該当項目がない場合は、後述のPowerShellスクリプトによる方法をお試しください。

PowerShellスクリプト「WLAN Manager」でWi-Fiを自動制御する

イベントトリガーを活用すれば、有線LANインターフェースのリンク確立時(Event-ID: 32 — ネットワークリンクが確立された)や切断時(Event-ID: 27 — ネットワークリンクが切断された)にスクリプトを実行させ、WLANアダプターを自動制御することも可能です。ただし、すでに完成されたソリューションとして「WLAN Manager」というPowerShellスクリプトが公開されています。

オリジナル版はMicrosoft Script Center(https://gallery.technet.microsoft.com/scriptcenter/WLAN-Manager-f438a4d7)で入手でき、Windows 10への対応強化と仮想アダプターの正確な検出を行った改良版はGitHub(https://github.com/jchristens/Install-WLANManager)で提供されています。

このスクリプトは、システム起動時に実行されるスケジュールタスクを新規作成し、アクティブなネットワークアダプターを常時監視します。LAN(イーサネット)接続を検出するとWi-Fiインターフェースを自動的に無効化し、LANケーブルを抜くと逆にWi-Fiアダプターを再有効化します。

スクリプトは以下の2ファイルで構成されています。

  • PSModule-WLANManager.psm1
  • WLANManager.ps1

WLAN Managerのインストール手順

管理者権限でPowerShellを開き、PS1スクリプトの実行を許可します。

Set-ExecutionPolicy RemoteSigned

続いて、以下のコマンドでスクリプトをシステムにインストールします。

.\WLANManager.ps1 -Install:System

インストールモードは、一般ユーザーアカウントとして実行する「-Install:User」と、ローカルシステムとして実行する「-Install:System」の2種類から選択できます。

イーサネット接続時にWi-Fiを自動的に無効化する方法【Windows 10対応】

正常に完了すると、以下のような出力が表示されます。

Verifying WLAN Manager version information… Missing
Writing WLAN Manager version information… Done
Verify WLAN Manager Files… Missing
Installing WLAN Manager Files… Done
Verify WLAN Manager Scheduled Task… Missing
Installing WLAN Manager Scheduled Task… Done

Wi-FiとLANの切り替え時にユーザーへ通知(バルーンチップ)を表示したい場合は、以下のコマンドを使用します。

.\WLANManager.ps1 -Install:User -BalloonTip:$true

インストール後は、タスクスケジューラに「WLAN Manager」タスクが追加されていることを確認してください。

イーサネット接続時にWi-Fiを自動的に無効化する方法【Windows 10対応】

その後、コンピューターを再起動します。起動するとスケジューラーが C:\Program Files\WLANManager\WLANManager.ps1 を実行し、毎秒ネットワーク接続状態をチェックします。LAN接続が検出されれば全Wi-Fiアダプターを無効化し、LANケーブルが抜かれれば自動的にWi-Fiを再度有効化します。

WLAN ManagerはWindows 10のほか、Windows 8.1や7でも正常に動作します。

ヒント: スクリプトを削除したい場合は、以下のコマンドを実行します。

.\WLANManager.ps1 Remove:System

GPOでLAN接続時の非ドメイン無線ネットワーク接続を禁止する

企業環境向けに、グループポリシー(GPO)には、ドメイン認証済みネットワークへLAN経由で接続中のコンピューターにおけるWi-Fi接続を禁止する専用設定が用意されています。

該当ポリシーは、以下のGPOセクションにあります。

[コンピューターの構成] → [ポリシー] → [管理用テンプレート] → [ネットワーク] → [Windows接続マネージャー]

設定名は「ドメインで認証されたネットワークに接続している場合に、非ドメイン ネットワークへの接続を禁止する」です。このポリシーはWindows 8 / Windows Server 2012以降で利用可能になりました。

有効化すると、コンピューターがドメインネットワークと非ドメインネットワークに同時に接続するのを防げます。

イーサネット接続時にWi-Fiを自動的に無効化する方法【Windows 10対応】

ただし注意点として、このポリシーを有効にした環境で、ループバックアダプターや仮想化ソフトウェアが生成する追加インターフェースが存在する場合、Wi-Fi接続時に不具合が発生することがあります。

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