Process MonitorとProcess Explorerの使い方を徹底解説!Windows 10のプロセス管理をレベルアップ
Windows 10 PCでタスクマネージャーを使って、システム上のさまざまなプロセスやCPU・メモリの使用状況を確認している方は多いのではないでしょうか。もしそうであれば、Process Monitor(プロセスモニター)とProcess Explorer(プロセスエクスプローラー)という2つの代替ツールを気に入るはずです。
どちらもWindows 10 PCにインストールできる無料ツールで、Windowsタスクマネージャーで確認できる情報に加えて、さらに多くの詳細情報を提供してくれます。

Process Monitorとは?
Process Monitorは、Windowsユーティリティ集「Windows Sysinternals」スイートに含まれる無料の高度な監視ツールです。システム上で実行されているすべてのプロセスに関する詳細情報を確認できます。
具体的には、特定のプロセスによって発生したイベントに関する詳細情報を表示します。
アプリを初めて起動したときに、デフォルトで表示されるプロセス情報のフィールドは以下の通りです。

- プロセス名
- パス
- 詳細
- 結果
- 操作
- 時刻
- プロセスID(PID)
さらに20個の追加フィールドを選択でき、各プロセスについてより多くの情報を確認できます。
このツールでできるのはプロセス情報の閲覧だけではありません。任意のフィールドにフィルターを設定して表示データを絞り込んだり、トラブルシューティングのためにプロセスイベントをログに記録したり、親プロセスと子プロセスの関係を確認できるプロセスツリーを表示したりすることも可能です。
Process Explorerとは?
Process Explorerは、システム上で各アプリケーションがどのように動作しているかを把握するのに最適なツールです。革新的なツリー構造により、各親プロセスがどのファイル、ディレクトリ、その他のプロセスを管理しているかを階層的に表示します。
Process Explorerは「ハンドルモード」と「DLLモード」の2つのモードで使用できます。ハンドルモードでは各プロセスが開いているウィンドウハンドルを確認でき、DLLモードでは各プロセスが読み込んでいるDLLやメモリマップドファイルを表示できます。

この機能により、Process ExplorerはPC上で動作するアプリケーションのトラブルシューティングやデバッグを行う際に非常に役立ちます。
これらの無料Sysinternalsユーティリティの用途がわかったところで、実際にWindows 10 PCでそれぞれをどのように活用するのか、詳しく見ていきましょう。
Process Monitorの使い方
Process Monitorのファイルを解凍すると、ユーティリティを起動するための複数のファイルが表示されます。64ビット版Windowsを使用している場合は「Procmon64.exe」を、32ビット版の場合は「Procmon.exe」を選択してください。

Process Monitorのメインウィンドウから、Process Explorerに似たビューを起動できます。これがプロセスツリービューです。表示するには、ツリー図が描かれた小さなドキュメントアイコンをクリックします。

このビューでは、親プロセスと、その親プロセスが起動したすべての子プロセスを確認できます。起動コマンド、アプリ開発者(判明している場合)、実行時間、起動日などの情報も表示されます。
Process Explorerほど情報量は多くありませんが、同様の情報を手軽に素早く確認できる便利な機能です。
Process Monitorでフィルターを作成する
メイン画面(プロセスイベントウィンドウ)に戻り、任意のプロセスを右クリックして「Edit Filter(フィルターの編集)」を選択すると、プロセスフィルターを更新できます。

このウィンドウで、Process Monitorのフィルタリングの仕組みを確認できます。最初のドロップダウンでフィルターの対象(この場合はプロセス名)を選択します。次のドロップダウンは「is(等しい)」「is not(等しくない)」「less than(未満)」などの演算子です。フィールドにはフィルター値を入力または選択し、そのエントリを「Include(含める)」するか「Exclude(除外する)」かを指定します。

「Add(追加)」を選択すると、新しいフィルターがリストに追加され、プロセスの全体表示がそれに応じて更新されます。
新しいフィルターを一から作成するには、「Filter(フィルター)」メニューから「Filter」を選択します。
同じウィンドウが開きますが、フィルターは空白の状態です。各ドロップダウンを選択し、含めたいまたは除外したいフィルター項目を入力して、フィルターリストに追加してください。

「OK」を選択すると、メインビューが新しいフィルターを反映した内容に更新されます。
Process Monitorの最も便利な機能は、特定の操作中に発生するシステムイベントをログに記録できることです。以下の手順で記録できます。
- 虫眼鏡のCapture(キャプチャ)アイコンを押して、ログ記録を停止します。
- 消しゴムのClear(クリア)アイコンを選択して、ログをクリアします。
- Captureアイコンをもう一度押して、ログ記録を開始します。
- 「Filter」メニューから「Enable Advanced Output(高度な出力を有効にする)」を選択します。
- 問題を再現します。
- Captureアイコンをもう一度選択して、ログ記録を停止します。
- ディスクのSave(保存)アイコンを選択して、ログをPCに保存します。
保存したログを確認すれば、トラブルシューティングしたい問題やエラーを再現した際に発生したすべてのプロセスイベントを詳細に分析できます。
イベントでさらに深く調査する
Process Monitorで特定のイベントを選択すると、「Event(イベント)」メニューからより詳細な情報を調べられます。
調べたいイベントを選択し、「Event」メニューから「Properties(プロパティ)」を選択します。

これでイベントのすべてのプロパティが表示されます。「Event」タブには主にメインウィンドウに表示されていた内容が、「Process」タブにはアプリケーションのパスや起動コマンドライン、プロセスが使用しているモジュールなどが表示されます。「Stack(スタック)」タブには、プロセスがメモリに格納しているモジュールとその詳細が表示されます。
「Stack」タブだけを表示したい場合は、「Event」メニューから「Stack」を選択してください。
特定のイベントを継続的に監視したい場合は、イベントを選択して「Event」メニューから「Toggle Bookmark(ブックマークの切り替え)」を選択します。

これによりイベントがハイライト表示され、追跡しやすくなります。
また、「Event」メニューから「Jump To(ジャンプ)」を選択すると、任意のプロセスに関連するレジストリエントリを直接確認できます。

これは、アプリケーションの設定を変更したいレジストリエントリを素早く見つけるのに便利な方法です。
ツールバーの右側には5つのアイコンがあり、デフォルトのフィルターを細かく調整できます。

これらのアイコンを使って、以下の各フィルターのオン/オフを切り替えられます。
- レジストリアクティビティ
- ファイルシステムアクティビティ
- ネットワークアクティビティ
- プロセスおよびスレッドアクティビティ
- プロファイリングイベント
Process Explorerの使い方
Process Explorerを起動する際も、32ビット版か64ビット版かに応じて同じ方法でファイルを選択します。

「View(表示)」メニューでは、各ペインに表示するプロセス情報をカスタマイズできます。

「Lower Pane View(下部ペインビュー)」を使うと、下部ペインに表示されるデータを「Handles(ハンドル)」から「DLLs」に切り替えられます。
ここで最も重要なメニューは「Process(プロセス)」です。以下に、各メニューオプションで表示・制御できる内容を紹介します。
「Set Affinity(プロセッサ関係の設定)」では、選択したプロセスが実行を許可されているCPUを確認できます。必要に応じて、任意のプロセッサを有効または無効にすることも可能です。

「Set Priority(優先度の設定)」では、CPUがそのプロセスに割り当てる優先度を上げたり下げたりできます。動作が重い・遅いアプリケーションのトラブルシューティングに役立ち、他のプロセスの負荷が原因かどうかを切り分けられます。

次の4つのオプションで、各プロセスを直接制御できます。

以下の通りです。
- Kill Process(プロセスの終了):個別のプロセスを強制停止する
- Kill Process Tree(プロセスツリーの終了):プロセスとそのすべての子プロセスを強制停止する
- Restart(再起動):選択したプロセスを停止して再起動する
- Suspend(中断):選択したプロセスを一時停止する
「Process」メニューから「Create Dump(ダンプの作成)」を選択すると、選択したプロセスに関連するダンプファイルを作成できます。続いて、「Minidump(ミニダンプ)」または「Full Dump(完全ダンプ)」のどちらを作成するかを選択します。

「Process」メニューで「Check VirusTotal」を選択すると、Process Explorerはプロセスに関連するファイルやDLLのハッシュ値をVirusTotal.comに送信します。VirusTotalはそれらをスキャンし、ウイルス活動の有無を分析してくれます。この機能を使用するには、事前にVirusTotalの利用規約への同意が必要です。
最後に、「Process」メニューから「Properties(プロパティ)」を選択すると、選択したプロセスに関するさまざまな詳細情報を確認できます。

表示される情報には、パフォーマンス、GPU使用状況、スレッド総数、ネットワークアクティビティなど、多岐にわたる項目が含まれます。
Process MonitorとProcess Explorer、どちらを使うべき?
この2つのユーティリティは似ていますが、同じものではありません。プロセスがシステムとどのようにやり取りしているかを追跡したい場合は、Process Monitorが適しています。各プロセスによって発生したイベントを監視・記録できます。
これにより、プロセスとシステムのやり取りがエラーの原因になっているか、異常な動作をしていないかを把握できます。
一方、Process Explorerはプロセスそのものに特化したツールです。親プロセスと子プロセスの関係を可視化するのに役立ち、各プロセスのパラメータやプロパティを、他のどのWindowsユーティリティよりもはるかに深く掘り下げて調査できます。
何をトラブルシューティングしたいかに応じて、目的に合ったユーティリティを選びましょう。
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