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AndroidスマホにGSI(汎用システムイメージ)を導入する方法!失敗しない書き込み手順を徹底解説

AndroidスマホにGSI(汎用システムイメージ)を導入する方法!失敗しない書き込み手順を徹底解説

2017年、Googleは「Project Treble」を発表し、Androidのアーキテクチャに大きな変革をもたらしました。これは、すべてのデバイスで共通となるAndroid OS本体と、各デバイス固有の低レベルソフトウェア(ベンダー実装)を分離するというものです。これにより、Androidメーカー(OEM)やカスタムROM開発者は、Android 9以降を搭載したデバイスに対して、従来より格段に速くアップグレードを提供できるようになりました。

Project Trebleは「GSI」の誕生も生み出しました。GSI(Generic System Image/汎用システムイメージ)とは、純粋なAndroid実装をベースに、Project Treble準拠のあらゆるデバイスで動作するよう調整されたシステムイメージのことです。GSIを活用すれば、OEMが正式なOTAアップデートを配信する前に、最新のAndroidバージョンを先行体験できます。

本記事では、対応するAndroidデバイスにGSIを書き込む(flash)具体的な手順を詳しく解説します。

GSI書き込み前の準備事項

AndroidデバイスへのGSI書き込み自体はシンプルな作業ですが、開始前に必ず確認しておくべきポイントがいくつかあります。トラブルなく作業を進めるために、以下をすべて満たしておきましょう。

  • Windows PCと動作するUSBケーブルを用意する
  • デバイスのバッテリー残量が50%以上あることを確認する
  • 重要なデータをすべてバックアップする(作業中に端末は初期化されます)
  • Microsoftの公式ガイドに従って、Androidデバイス用USBドライバーを自動取得する
  • PCにADB・Fastbootの「Platform Tools」をダウンロードしてセットアップする
  • Androidデバイスのブートローダーのロックを解除しておく

以上が整ったら、以下の手順でGSIのインストールに進みましょう。

ステップ1:デバイスがProject Trebleに対応しているか確認

何よりも先に、お使いのAndroidデバイスがProject Treble対応(Trebalized)であることを再確認してください。Android 8(Oreo)以降を搭載して発売された端末は原則としてProject Treble対応ですが、念のため確認しておいて損はありません。

AndroidスマホにGSI(汎用システムイメージ)を導入する方法!失敗しない書き込み手順を徹底解説

最も簡単な確認方法は、Google Playストアから「Treble Info」アプリをダウンロードして起動することです。「Treble and VNDK」セクションを開き、左側に緑色のチェックマークが表示されていれば、そのデバイスはProject Trebleに対応しています。サマリー画面では、デバイスのAndroidバージョンに対応するVNDK(Vendor Native Development Kit)のバージョン番号など、より詳細な情報も確認できます。

ステップ2:CPUアーキテクチャとパーティション情報を確認

AndroidのGSIは、ARM、ARM64、x86、x86_64など複数のCPUアーキテクチャ向けに提供されています。そのため、自分のデバイスのCPUに合った正しいGSIを入手することが重要です。「Treble Info」アプリを再度開き、「Architecture」セクションでデバイスのCPUタイプを確認しましょう。

AndroidスマホにGSI(汎用システムイメージ)を導入する方法!失敗しない書き込み手順を徹底解説

アプリを閉じる前に、「Dynamic Partitions」セクションでデバイスがダイナミックパーティションを採用しているかどうかもチェックしてください。この情報は、後ほどfastbootモードとfastbootdモードのどちらでGSIを書き込むかを判断する際に必要になります。

Fastboot/Fastbootdモードは、Android OSが起動していない状態でアクセスでき、スマートフォンのフラッシュメモリの読み書きを行うための特殊なモードです。操作の際は細心の注意を払ってください。

ステップ3:GSIをダウンロードする

デバイスのCPUアーキテクチャが判明したら、PCからGoogleのGSIリリースページにアクセスし、適切なイメージを探しましょう。必ず自分のAndroidバージョンと同じか、それ以上のバージョンのGSIをダウンロードしてください。

Google Playサービスを含むGSIが必要な場合は、ファイル名に「gms」と付いたものを選びます。ダウンロードが完了すると、zipフォルダ内にsystem.imgvbmeta.imgの2つのファイルが入っています。

AndroidスマホにGSI(汎用システムイメージ)を導入する方法!失敗しない書き込み手順を徹底解説

これら2つのファイルを解凍し、事前準備でセットアップした「Platform Tools」フォルダに配置します。Platform Toolsと同じ場所に置いておくことで、以降のコマンドがすべて問題なく実行されます。

ステップ4:FastbootまたはFastbootdモードで起動する

コマンドを実行する前に、AndroidデバイスをWindows PCに接続し、USBデバッグを有効にします。続いて、Platform Toolsフォルダ内でコマンドプロンプトを開きます。フォルダのアドレスバーに「cmd」と入力してEnterキーを押すのが簡単です。

次に、コマンドプロンプトに以下のコマンドを入力してEnterキーを押すと、デバイスがFastbootモードで再起動します。

adb reboot bootloader

AndroidスマホにGSI(汎用システムイメージ)を導入する方法!失敗しない書き込み手順を徹底解説

ステップ2でデバイスがダイナミックパーティション対応と確認できた場合は、さらに以下のコマンドを実行してFastbootdモードで起動する必要があります。これを省略すると、GSIインストール時に「パーティションが見つからない」というエラーが発生します。非対応のデバイスなら、このコマンドはスキップして構いません。

fastboot reboot fastboot

これで、解凍したGSIファイルを書き込む準備が整いました。

ステップ5:Fastboot/Fastbootd経由でGSIを書き込む

GSIの起動トラブルを防ぐため、まずAVB(Android Verified Boot)を無効化します。以下のコマンドを実行してください。AVBは、OEMがスマートフォン上で動作するAndroidシステムの整合性と正当性を検証するための仕組みです。デバイスにAVBが搭載されていない場合(コマンド実行時に「パーティションが存在しない」というエラーが出る場合)は、このコマンドをスキップしてください。

fastboot --disable-verity --disable-verification flash vbmeta vbmeta.img

AndroidスマホにGSI(汎用システムイメージ)を導入する方法!失敗しない書き込み手順を徹底解説

次に、以下のコマンドでsystemパーティションを消去し、現在インストールされているAndroid OSを削除します。既存システムの上に直接GSIを上書きすると、いつまで待っても起動が完了しない無限ブートループなどの深刻な不具合が起こるので注意しましょう。

fastboot erase system

続けて、以下のコマンドでダウンロードしたGSIをsystemパーティションに書き込みます。書き込みには数分かかることもあるため、焦らず待ちましょう。

fastboot flash system system.img

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次に、ユーザーデータをフォーマット(ワイプ)して、旧システムに関連するデータをすべて削除します。ワイプせずに放置すると、起動不良などの原因になります。以下のコマンドでファクトリーリセットを実行します。

fastboot -w

これでGSIのインストールは完了です。最後に、以下のコマンドを実行して新しいAndroid OSを起動しましょう。

fastboot reboot

新しいOSを書き込んだ直後の初回起動は、通常かなり時間がかかります。無事にホーム画面が表示されれば、GSIが期待どおりにインストールされた証拠です。あとは、新しいGSIがもたらす機能を存分に楽しんでください。

なお、GSIはできるだけ多くのデバイスに対応することを目的としているため、ストックカメラのようなデバイス固有の機能は使えません。ただし、Googleカメラポートなどの定番のワークアラウンドを活用すれば、カメラ周りの問題はある程度カバーできます。

カスタムROMベースのGSIという選択肢

本ガイドではGoogle公式のGSIリリースページのみを紹介しましたが、選択肢はそれだけではありません。AndroidカスタムROM開発者たちのおかげで、LineageOS、Pixel Experience、/e/OSなど、お気に入りのカスタムROMをベースにしたGSIを入手できるのが一般的です。

つまりGSIを通じて、新機能の先行体験やピュアAndroid環境の構築だけでなく、カスタムROMの対応端末の幅を広げることも可能です。さらに嬉しいのは、OEMがセキュリティパッチやOSアップデートの提供を終えた後も、GSIがあればデバイスを最新の状態に保ち続けられるという点です。

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