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Process Monitor(プロセスモニター)でWindowsの起動が遅い原因を特定・解決する方法

Windowsの起動が遅い原因を診断したいとき、システムブートからサービス起動までの全ステップを詳細にデバッグできる強力なツールやログ解析手法がいくつか存在します(xperf/xbootmgrなど、Windows Performance Toolkit / Analyzerに含まれるツール群)。しかし、これらは扱いが難しく、特に経験の浅いシステム管理者にとってはハードルが高いのが実情です。

そこで本記事では、Sysinternalsの「Process Monitor」を使って、起動時にどのアプリケーション・サービス・ドライバーがボトルネックになり、全体の起動時間を長くしているのかを、手軽かつ短時間で特定する方法を解説します。

Process Monitorのブートロギング機能とは

Windowsのシステム管理者なら、Sysinternalsユーティリティ集に含まれるProcess Monitorをご存じの方も多いでしょう。Process Monitorは、実行中のプロセスの動作や、ファイルシステム・レジストリへのアクセスをリアルタイムで監視できる定番ツールです。

実は、あまり知られていない隠れた機能として、「Windows起動時に開始されたプロセスの監視」を有効にできる点があります。

ブート段階を診断する際、Process Monitorはレジストリの HKLM\SYSTEM\CurrentControlSet\Services 配下に専用サービスを作成します。このサービスはブートモードドライバー procmon23.sys を読み込み、Winload.exe の起動後に開始され、システムブートおよびユーザーログオン中に実行されるすべてのプロセスの動作をログに記録します。

ブートロギングの有効化手順

  1. Process Monitorのアーカイブをダウンロードして展開します(https://download.sysinternals.com/files/ProcessMonitor.zip)
  2. procmon.exe を管理者権限で実行します
  3. メニューの Options → Enable Boot Logging を選択しますProcess Monitor(プロセスモニター)でWindowsの起動が遅い原因を特定・解決する方法
  4. 表示されたウィンドウで Generate thread profiling events → Every second を選択します。このモードでは、procmonドライバーが毎秒すべてのプロセスの状態をキャプチャしますProcess Monitor(プロセスモニター)でWindowsの起動が遅い原因を特定・解決する方法
  5. コンピューターを再起動し、デスクトップが表示されるまで待ちます
  6. procmon23.sysは、ユーザーがProcess Monitorを起動するまでイベントを記録し続けます。Process Monitorを起動した時点で、ブートロギングモードは自動的に無効になります
  7. Process Monitorの画面に、収集データをファイルへ保存する旨のダイアログが表示されるので、保存を受け入れますProcess Monitor(プロセスモニター)でWindowsの起動が遅い原因を特定・解決する方法

注意: Process Monitorを停止しないまま放置すると、一時ログファイル %windir%\procmon.pmb が肥大化し、最終的にはシステムドライブの空き容量をすべて消費してしまうので注意してください。

収集したログの分析方法

  1. 保存先フォルダを指定し、保存が完了するまで待ちます。筆者の環境では、Bootlog.pml、Bootlog-1.pml、Bootlog-2.pml の3ファイル(合計約700MB)が作成されました。
  2. ProcMonの画面でテーブルのヘッダーをクリックし、Select Columns を選択して Duration(処理時間)列の表示を有効にしますProcess Monitor(プロセスモニター)でWindowsの起動が遅い原因を特定・解決する方法
  3. Filter メニューから新しいフィルターを作成しますProcess Monitor(プロセスモニター)でWindowsの起動が遅い原因を特定・解決する方法
  4. フィルター条件として Duration を選択し、条件を more than(より大きい)に設定して、値に「10」を指定しますProcess Monitor(プロセスモニター)でWindowsの起動が遅い原因を特定・解決する方法
  5. これにより、一覧には「10秒以上かかった操作を実行したプロセス」だけが表示されます(ここでは例を分かりやすくするため10秒としています)Process Monitor(プロセスモニター)でWindowsの起動が遅い原因を特定・解決する方法
  6. ブートプロセスの分析には、Tools → Process Tree 機能も便利です。各プロセスの開始時刻・所要時間・終了時刻の情報を含む、グラフィカルなプロセスツリーとして全体像を確認できますProcess Monitor(プロセスモニター)でWindowsの起動が遅い原因を特定・解決する方法

分析結果をシステム最適化に活かす

あとは、抽出されたプロセスの一覧を分析するだけです。必要に応じて、実行ファイル名でフィルターをかけ、問題のプロセスをさらに詳しく調査しましょう。プロセスと対応するサービス・アプリ・ドライバーを突き合わせれば、システムの最適化につなげられます。

この種の分析は、一般的に次のような対策の判断材料になります。

  • 起動時間を長引かせている遅いプロセスの特定
  • マルウェア感染プログラムの発見(まずは Winlogon.exe の子プロセスを重点的に確認)
  • 問題のあるソフトウェアやドライバーのアンインストール・更新の判断
  • 不要なサービスの無効化、またはスタートアップの種類の変更(遅延開始・手動開始など)
  • 自動起動(Autostart)からのアプリ削除

特に、ウイルス対策ソフトなどリソースを大量に消費するソフトウェアが、このリストに挙がることがよくあります。起動の遅さに悩んでいる場合は、ぜひ一度Process Monitorによるブートロギング分析を試してみてください。

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