【Windows】diskpartコマンドでOEMリカバリパーティションを削除する方法
多くのデスクトップPCやノートPCのメーカーは、自社ブランドのOEMシステムのハードドライブ上に、工場出荷時のシステムイメージ(ファクトリーリセット時の復元元)や、メーカー独自のシステムツール・診断ツールを保存するための独立したリカバリパーティションを作成しています。このパーティションのサイズは、機種によっては数十GBに達することもあります。
ストレージ容量が限られている場合など、こうしたOEM/EISAパーティションを削除して、その領域をシステムパーティション(Cドライブ)に統合したいケースは少なくありません。本記事では、Windows標準のdiskpartコマンドを使って、OEMリカバリパーティションを削除する手順を詳しく解説します。
ディスクの管理ではOEMパーティションを削除できない
パーティションの作成や削除には、ディスクの管理(diskmgmt.msc)スナップインを使うのが一般的です。しかし、この例のように15GBのリカバリパーティション(ボリュームラベル「Recovery」、種類「OEM パーティション」)を右クリックしても、コンテキストメニューが表示されず、削除オプション自体が存在しません。

これは、マイクロソフトがシステムパーティション、保護されたパーティション、隠しパーティション、OEMリカバリパーティションへの操作を、ディスクの管理において意図的に制限しているためです。これらのパーティションを扱うには、サードパーティ製ツールを使うか、Windows標準搭載のdiskpartユーティリティを利用する必要があります。
削除前の重要な注意点
【重要】OEM/EISAリカバリパーティションを削除すると、システムを工場出荷時の状態に戻すことは二度とできなくなります。また、パーティション内には以下のようなものが含まれている可能性があります。
- デバイスドライバー
- メーカー製のシステムツール
- ファームウェアが起動時に参照する設定ファイル
場合によっては、メーカーの公式サイトで公開されているリカバリメディア(CD/DVD/USB)作成用のガイドやツールを利用し、OEMパーティションを安全に削除・移動する方が賢明です(筆者はLenovo ThinkPad向けにBIOS/UEFI設定の変更方法を案内する公式ガイドを見かけたことがあります)。
さらに忘れてはならないのが、UEFIシステムではブートローダーを格納したEFIシステムパーティション(ESP)を絶対に削除してはいけないという点です。ESPを削除するとWindowsが起動しなくなるため、作業対象のパーティションは必ず慎重に確認してください。
diskpartでOEMリカバリパーティションを削除する手順
ステップ1:diskpartの起動とディスクの確認
まず、管理者権限でコマンドプロンプトを起動し、次のコマンドを実行します。
diskpart
続いて、システム内のディスク一覧を表示します。
DISKPART> list disk
Disk ### Status Size Free Dyn Gpt
-------- ------------- ------- ------- --- ---
Disk 0 Online 59 GB 5120 KB
ヒント:目的のディスクが表示されない場合は、rescanコマンドを実行してシステムを再スキャンしてください。
ステップ2:対象ディスクとパーティションの選択
削除したいパーティションを含むディスクを選択します。
DISKPART> select disk 0
Disk 0 is now the selected disk.
ヒント:ここでは正しいディスク番号を指定することが重要です。ハードドライブが1台しかないPCであれば、通常はインデックス0のディスクを選択します。
次に、選択したディスク上のパーティション一覧を表示します。
DISKPART> list partition
Partition ### Type Size Offset
------------- ---------------- ------- -------
Partition 1 Recovery 400 MB 1024 KB
Partition 2 System (EFI) 260 MB 401 MB
Partition 3 Reserved 128 MB 661 MB
Partition 4 Primary 43 GB 789 MB
Partition 5 Recovery 495 MB 43 GB
Partition 6 Primary 15 GB 44 GB
削除したいパーティションを選択します。
DISKPART> select partition 6
Partition 6 is now the selected partition.
ヒント:削除するパーティションの番号を指定します。データパーティションやシステムパーティションを誤って削除しないよう、番号は必ず慎重に確認してください。
ステップ3:通常の削除コマンドの実行とエラーの確認
まずは通常のコマンドで削除を試みてみましょう。
DISKPART> delete partition
すると、次のエラーが表示されます。
Virtual Disk Service error:
Cannot delete a protected partition without the force protection parameter set.

これは、OEMパーティションが保護されているため、diskpartの通常のコマンドでは削除できないことを意味します。
ステップ4:パーティションタイプの確認
選択中のパーティションの詳細情報を表示してみます。
DISKPART> detail partition
Partition 6
Type : 27
Hidden: Yes
Active: Yes
ご覧のとおり、パーティションタイプは27に設定されています。標準的なMBRパーティションテーブルを持つ一般的なWindows NTFSパーティションのタイプは07であり、隠しパーティションの場合は17というコードが使われます。
理論上は、次のコマンドでパーティションタイプを07に変更してから削除することも可能です。
DISKPART> setid id=07
ステップ5:overrideフラグで強制削除
しかし、実際にはタイプ変更を行わなくても、overrideフラグを付ければ任意のタイプのパーティションを直接削除できます。こちらの方が簡単です。
DISKPART> delete partition override
DiskPart successfully deleted the selected partition.
これで、選択していたOEMリカバリパーティションが正常に削除されました。
ヒント:システムパーティションやブートパーティション、アクティブなページファイル(スワップファイル)やクラッシュダンプを含むパーティションは、overrideフラグを使っても削除できません。
削除後の空き領域の活用
作業が完了したら、次のコマンドでdiskpartセッションを終了します。
exit
この方法を使えば、OEMパーティションだけでなくEFIパーティションを含む、あらゆる保護されたパーティションを削除できます。削除後は、ディスクの管理を開き直し、解放された未割り当て領域を使って既存のパーティションを拡張するか、新しいパーティションを作成しましょう。
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