Windows 7/10でリモートレジストリに接続する方法【事前設定から接続手順まで解説】
小規模なオフィス環境では、トラブルが発生したPCのために一台ずつ現地へ足を運ぶのは非常に非効率です。リモートで接続して問題を修正したり設定を変更できれば、業務は格段に快適になります。
レジストリキーや値の追加・変更・削除のために、別のPCへ接続しなければならないケースもあります。リモートデスクトップを使えば済む話ですが、より直接的な方法を求めている方も多いでしょう。
本記事では、regedit(レジストリエディター)を使って別のコンピューターのレジストリハイブに直接接続できる「リモートレジストリサービス」の使い方を解説します。ただし、この機能を利用するにはいくつかの前提条件を満たしておく必要があります。
リモートレジストリ利用の前提条件
まず知っておきたい重要なポイントとして、アクセス権を持たないPCには接続できません。リモートレジストリを利用するには、基本的に両方のコンピューターに対する管理者権限が必要です。つまり、この機能はあくまで管理作業の利便性を高めるためのものであり、他人のPCのレジストリに不正に侵入する目的では使えません。
リモートレジストリが動作するために、以下の3つの条件を整える必要があります。
- 接続先のコンピューターにユーザー名とパスワードが設定されていること(空のパスワードは不可)
- 両方のコンピューターのファイアウォールでリモート管理が有効になっていること
- 両方のコンピューターでリモートレジストリサービスが実行されていること
1. アカウントにパスワードを設定する
最初の条件は簡単です。アカウントにパスワードが設定されていない場合は、コントロールパネルなどからパスワードを追加しておきましょう。
2. ファイアウォールでリモート管理を有効にする
2つ目の条件はコマンドプロンプトから設定できます。スタートボタンをクリックし、「cmd」と入力して表示された「cmd」を右クリックし、「管理者として実行」を選択します。
開いたコマンドプロンプトに以下のコマンドを入力(コピー&ペースト)して、Enterキーを押します。
netsh firewall set service RemoteAdmin
コマンドの実行に成功すると、「netsh firewallコマンドは非推奨です」といった警告メッセージが表示されることがあります。これはWindows 7、Windows 8、Windows 10のいずれでも表示されるもので、正常に完了していれば特に問題ありません。このコマンドは両方のマシンで実行する必要がある点に注意してください。
3. リモートレジストリサービスを開始する
3つ目の条件として、サービスの設定を行います。スタートをクリックし、「services」と入力して、歯車アイコン付きの「サービス」を開きます。
一覧を下へスクロールして「Remote Registry(リモート レジストリ)」を探します。デフォルトでは停止しており、Windows 10では無効化されている場合もあります。
- Windows 7の場合: 右クリックして「開始」を選択すればすぐに起動できます。
- Windows 10の場合: まず右クリックして「プロパティ」を開く必要があります。
プロパティ画面で「スタートアップの種類」を「無効」以外に変更します。一度だけ利用するなら「手動」、頻繁にリモートレジストリへアクセスするなら「自動」を選びましょう。
スタートアップの種類を選択したら「適用」をクリックします。すると「開始」ボタンが押せるようになるので、クリックしてサービスを起動します。この操作も両方のマシンで実施してください。
リモートレジストリハイブへの接続手順
ここまでの準備が完了したら、いよいよリモートレジストリへ接続してみましょう。スタートをクリックし、「regedit」と入力してレジストリエディターを起動します。次にメニューの「ファイル」→「ネットワーク レジストリへの接続」をクリックします。
接続したいコンピューターのNetBIOS名を入力する画面が表示されます。
「詳細設定」→「検索」をクリックすれば、ネットワーク上のすべてのコンピューターを一覧から選ぶことも可能です。接続先のPC名が長い場合は、NetBIOS名を確認する必要があります。その場合は、対象のPCでコマンドプロンプトを開き、以下のコマンドを実行してください。
nbtstat -n
コンピューター名を入力して「OK」をクリックすると、リモート側の管理者アカウントのユーザー名とパスワードの入力を求められます。
なお、接続先がMicrosoftアカウントでサインインしているWindows 10マシンの場合は、ユーザー名としてメールアドレスを入力し、パスワードは通常どおり入力してください。認証に成功すると、リモートコンピューターのレジストリへ接続できます。「アクセスが拒否されました」というエラーが出た場合は、資格情報の入力ミスが原因であることがほとんどです。
接続が完了すると、リモートPCのレジストリが表示されます。リモートレジストリ接続時に閲覧できるのはHKEY_LOCAL_MACHINEとHKEY_USERSの2つのハイブのみである点に注意してください。
リモートレジストリ機能を活用すれば、わざわざ現地へ移動することなく複数台のPCを効率的に管理できます。ぜひ本記事の手順を参考に、日々の保守作業の時短にお役立てください。
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