Windows 11/10搭載の2台のPCをネットワーク接続してファイル共有する方法
作業机に複数のマシンを置いているなら、シームレスなファイル共有は作業効率を大きく左右します。2台のPCをつなぐ方法としては、無線接続も手軽ですが、速度面では有線接続が断然有利です。数GBものデータを低速で転送していると、貴重な時間を大幅に浪費してしまいます。この記事では、2台のコンピューターをネットワークで接続する際に役立つ、高速な選択肢をいくつかご紹介します。
イーサネットケーブルを使った有線接続は特に高速で、大容量ファイルの転送に最適です。Cat 5eのような手頃な価格のイーサネットケーブルでも最大1,000Mbpsの接続速度を実現でき、種類によっては最大10Gbpsでのデータ転送が可能なケーブルもあります。
ただし、クロスオーバーケーブルが手元になくても、多少速度は落ちるものの別の方法を選べます。たとえばUSB 3.0なら最大5Gbpsの転送速度が出るため、大容量ファイルの移動にも十分実用的です。
ポイントは、ファイルをやり取りしたい両方のPCで、あらかじめ設定を調整しておく必要がある点です。具体的な手順を、この記事で順番に解説していきます。
クロスオーバーイーサネットケーブルで2台のPCを接続する方法
PC間を高速につなぎたいなら、クロスオーバーイーサネットケーブルを使うのが最善策です。イーサネットケーブルを用意し、両端をそれぞれ接続したいPCに差し込んでください。
- まず、両方のPCでネットワーク共有を有効にします。スタートメニューで「control」と検索し、「コントロールパネル」を選択します。続いて「ネットワークとインターネット」を選びます。
- 「ネットワークと共有センター」を選択します。
- 左側のパネルから「詳細な共有設定の変更」を選びます。
- 「プライベート」プロファイルの設定を展開します(自宅や職場のネットワークだけで共有したい場合)。 「ネットワーク探索を有効にする」と「ファイルとプリンターの共有を有効にする」のラジオボタンを選択し、「変更の保存」をクリックします。
- LANに接続していない環境では、各コンピューターのIPアドレスを個別に設定する必要があります。「ネットワークと共有センター」に戻り、今度は「アダプターの設定の変更」を選択します。
- イーサネットアダプターを右クリックし、「プロパティ」を選びます。
- 「インターネット プロトコル バージョン 4 (TCP/IPv4)」をダブルクリックします。
- 「次のIPアドレスを使う」のラジオボタンを選択し、以下の設定を入力します。
1台目のコンピューター:
IPアドレス: 192.168.1.1
サブネットマスク: 255.255.255.0
デフォルトゲートウェイ: 192.168.1.1
優先DNSサーバー: 空欄
代替DNSサーバー: 空欄
2台目のコンピューター:
IPアドレス: 192.168.1.2
サブネットマスク: 255.255.255.0
デフォルトゲートウェイ: 192.168.1.1
優先DNSサーバー: 空欄
代替DNSサーバー: 空欄
入力が完了したら「OK」を選択します。
- これでファイルやフォルダーを共有する準備が整いました。相手のPCからアクセスさせたいフォルダーを右クリックし、「アクセスを許可する」>「特定のユーザー」を選択します。
- 共有したいユーザーを選んで「追加」をクリックし、「共有」ボタンを押します。
- ここまでの設定は、必ず両方のPCに適用してください。完了したらエクスプローラーを開き、左側のペインから「ネットワーク」を選択します。そこにもう片方のPCが表示されるはずです。
- 相手のPC名をダブルクリックすると、共有したフォルダーが確認できます。
LAN経由で2台のPCを接続する方法
クロスオーバーケーブルがなくても、通常のイーサネットケーブルを使ってLAN経由でファイル転送は可能です。LANに接続すれば手順はクロスケーブルの場合とほぼ同じですが、静的IPアドレスの割り当てが不要になることが多く、その場合は手順5〜8をスキップできます。
手動設定の手間を避けたいなら、IP Messengerのようなサードパーティ製ツールを使うのも一つの手です。まず両方のPCにユーティリティをインストールします。インストール後、アプリを起動すると、同じLANに接続されているPCが自動的に表示されます(相手のPCにもIP Messengerが入っている必要があります)。
- ウィンドウ右側の下矢印ボタンを選択し、「File/Folder Attach(ファイル/フォルダー添付)」を選びます。
- 共有したいファイルやフォルダーの場所へ移動し、対象を選択して「Select(選択)」ボタンをクリックします。
- リストから送信先のPCを選び、「Send(送信)」を選択します。
USBで2台のPCを接続する方法
USB経由でPC間のファイル転送を行うには、USB-to-USBブリッジケーブルが必要です。お使いのケーブルによって細かい手順は多少異なりますが、全体の流れは共通しています。
最初に行うのは、USB-to-USBケーブルに付属のソフトウェアのインストールです。インストールメディアが同梱されていない場合は、ケーブル本体に転送用ユーティリティが組み込まれていることがあります。それもない場合は、メーカーの公式サイトからドライバーをダウンロードしましょう。
- USBケーブルの両端を、それぞれのコンピューターに接続します。
- 多くのUSBブリッジケーブルには、ケーブル上に2つのLEDが搭載されています。PC同士が正常に接続されると、LEDの点灯状態でそれを確認できます。たとえば、Plugable製のUSBブリッジケーブルは以下のような外観です。
- 接続が完了したら、ケーブルメーカー提供のユーティリティを使ってファイルを転送します。この部分はメーカーごとに操作が異なりますが、基本的には直感的で簡単です。
有線接続なら驚異的な速度で転送できる
2台のPCを有線でつなげば、無線ネットワーク経由よりもはるかに高速なファイル転送が可能になります。クロスオーバーイーサネットケーブルやUSBブリッジケーブルが手元になくても、普段使っているLANを活用すれば、有線接続による快適なファイル共有が実現できます。用途や手持ちの機材に合わせて、最適な方法を選んでみてください。
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