VPNはバッテリーを消耗する?原因と対策を徹底解説
VPNはデバイスのバッテリーを消耗する?
「VPNを使うとバッテリーが減るの?」――結論から言うと、はい、消耗します。
PCでもスマートフォンでも、VPNは他のアプリと同じようにデバイス上で動作するため、バッテリーを消費します。では、なぜVPNは(場合によっては通常より速いペースで)バッテリーを減らすのでしょうか。また、プライバシー保護に欠かせないツールであるVPNを、常時有効にしておいても問題ないのでしょうか。本記事では、こうした疑問への答えを詳しく解説します。
VPN使用時の実測データ
私たちは、Android(バージョン10)とWindows 11(Home)という2つの主要OSで、それぞれ1時間ずつVPNを使用して検証しました。使用した端末のスペックは以下の通りです。
スマートフォン:
Samsung Galaxy M20(CPU:オクタコア 2×1.8GHz Cortex-A73 & 6×1.6GHz Cortex-A53)
PC:
HP Laptop 15s(CPU:Intel Core i3-10110U @2.10GHz、2592MHz、2コア)
ウェブサイトの閲覧や動画ストリーミングなどの操作を行ったところ、拠点からかなり離れたサーバーに接続した場合、バッテリー消費速度に約20%の増加が確認できました。つまり、通常利用と比べてバッテリーが約20%速く消費されたということです。
VPNがバッテリーを消耗させる4つの理由
1. 常時行われる暗号化・復号処理
VPNはデータの暗号化と復号を行うため、追加の処理能力が必要になります。この継続的な暗号化・復号処理によってCPUへの負荷が高まり、結果としてバッテリー寿命に影響を及ぼします。
2. バックグラウンドで常に動作している
多くのVPNアプリは、インターネットを積極的に使っていないときでも接続を維持するため、バックグラウンドプロセスを実行し続けます。これらのプロセスはシステムリソースを大きく消費し、バッテリー消耗の一因となります。
3. ネットワークハンドシェイク
VPNは安全な接続を確立するために、サーバーとのハンドシェイク(接続確認)を頻繁に行います。この通信によって電力消費が増大し、デバイスのバッテリーを減らす原因になります。
4. セキュリティプロトコル
プロトコルはVPNに不可欠な要素です。OpenVPNのようなプロトコルは重い暗号方式を採用しているため、ほかよりも多くのバッテリーを消費します。高度な暗号化レベルと安全な接続のための複雑な処理は、より多くの計算リソースを必要とし、電力消費を増加させます。さらに、安全な接続の維持や暗号化・復号処理が継続的に行われることも、バッテリー消耗を押し上げる要因です。
VPN使用時のバッテリー消耗への対策6選
上記の理由を踏まえ、VPNを使いながらバッテリー消費を最小限に抑えるための方法をご紹介します。
1. 機能が豊富で軽量なVPNを選ぶ

例えばWindows PCなら、Systweak VPNはおすすめのVPNの一つです。主な特徴は以下の通りです。
- AES-256暗号化を搭載しつつ、バッテリー消費を抑えたい場合はAES-128へ切り替え可能
- OpenVPNとIKEv2の切り替えに対応
- 200以上のロケーション、53か国以上に展開する4500台超のサーバーから選択でき、拠点に近いサーバーも見つけやすい
- 起動時にSystweak VPNを自動起動するかどうかを選択できる
- VPNが切断された際にネットワーク接続を遮断するキルスイッチ機能
- 暗号化されたWi-Fiを検出すると自動的にVPNへ接続
Systweak VPNの詳細な使い方については、こちらの詳細記事をご覧ください。

2. モバイルデータよりもWi-Fiを使う
VPNの使用に関わらず、モバイル回線はWi-Fiよりも多くの電力を消費します。特に電波が弱い環境では、モバイルデータの電力消費が急増します。可能な限りWi-Fi環境でVPNを使用し、アクセスポイントの近くで作業することを心がけましょう。
3. 軽量なVPNプロトコルを使う
多くのVPNプロバイダーは複数のプロトコルを提供しています。例えばWireGuardのような軽量プロトコルを活用するのがおすすめです。また、IKEv2はリソース消費が比較的少なく、十分なセキュリティレベルを備えているため、有力な選択肢となります。
4. 必要なときだけVPNを使う
VPNがデジタル上の活動を隠してくれる事実は変わりません。しかし、機密性の高い作業を行うときや、地域制限を回避したいときなど、必要な場面でのみVPNを有効にする運用も効果的です。また、対応しているVPNアプリであれば、使用しないときはスリープ状態にしておきましょう。
5. VPNルーターを活用する
VPNルーターは、暗号化・復号といった負荷の高いVPN処理をすべて担ってくれます。さらに、VPNアプリに対応していないデバイスの保護にも役立ちます。VPNルーターがあれば、スマートフォンやノートPCは接続自体のための電力だけを消費すれば済みます。
6. 不要なアプリを閉じる
Android、iOS、macOS、Windowsなど、どのOSでVPNを使用する場合でも、使っていないアプリはこまめに終了させておきましょう。
バッテリー消費を抑えながらプライバシーを守る
VPNがデバイスのバッテリーに与える影響について詳しく見てきました。継続的な暗号化・復号処理、バックグラウンド動作、ネットワークハンドシェイク、重量級のセキュリティプロトコルなどが、電力消費を増大させる主な要因です。これらを最小限に抑えるには、Systweak VPNのような軽量なVPNの採用、Wi-Fiの活用、効率的なプロトコルの選択、必要時のみのVPN起動、VPNルーターの導入、不要アプリの終了が効果的です。こうした工夫によって、プライバシー保護とバッテリー寿命のバランスを上手に取ることができます。
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