個人情報の盗難から身を守る13の対策方法
オンラインでの活動が日常となった現代において、個人情報の盗難(なりすまし被害)は誰にとっても無関係ではありません。SNS、ネットショッピング、オンラインバンキングなど、デジタルサービスは確かに私たちの生活を大きく便利にしました。もう銀行に出向く必要もなく、ちょっとした日用品のためにお店へ足を運ぶこともありません。日用品から高級サービスまで、ほとんどすべてがインターネットで完結します。
しかし、この利便性を享受するには、より良いサービス提供や快適な体験のパーソナライズを名目に、オンライン業者やサービス提供者に一定の個人情報を提供する必要があります。これらの情報は各業者のセキュリティ保護されたクラウド上に保存され、個人パスワードによってのみアクセスできるはずですが、私たちのネット上の活動は特定の痕跡を残し、不正な手段で情報へアクセスされる危険性につながります。ハッカーやサイバー犯罪者にとって、適切な手順を踏めばクラウドのセキュリティを突破するのは決して難しいことではありません。そして一度個人情報が手に渡れば、それがあなたの不利益のためにどこまで悪用されるかは想像もつきません。

個人情報盗難から自分を守る方法
オンライン上の身元をあらゆる手段で守るためには、日頃から予防策を講じ、個人情報盗難への対策を正しく理解しておくことが不可欠です。以下に、オンラインでの個人情報盗難の試みから確実に身を守るために実践したい、最も効果的な方法をご紹介します。
1. 口座とクレジットレポートを定期的に確認する

ハッカーや個人情報泥棒にとって、クレジットカードの支払い情報やオンライン口座の詳細は最も狙いやすい標的です。これらの情報から経済状況が判明し、銀行口座へのアクセスを許してしまう可能性もあります。その結果、失うのは情報だけではなく、お金にもなりかねません。だからこそ、クレジットレポートを継続的に監視することが大切です。支払い履歴を追跡し、クレジットアカウントに不正アクセスされていないか必ず確認しましょう。
2. マイナンバーや社会保障番号は宝物のように扱う

社会保障番号(米国のSSN)や、日本ならマイナンバーなど、国が公認する身分証明書や識別番号は、安易に他人と共有すべきものではありません。これらの番号やカードが個人ごとに厳格に発行されているのには理由があります。SSNや国民識別番号の入力を求めてくるサイトやオンラインプラットフォームを見かけたら、即座に警戒フラグを立ててください。それは間違いなく詐欺です。
3. パスワードは複雑に、共有せず、使い回さない

パスワードは、オンライン上の財産と、それを奪おうとする泥棒との間にあるデジタルの鍵です。個人情報盗難から身を守るためには、メールアカウントのパスワードを決して誰とも共有しないことが大前提です。さらに防御力を高めるために、複雑で再現困難なパスワードを設定しましょう。
多くのハッカーは総当たり(ブルートフォース攻撃)でログインを試みます。専用ソフトを使って何百通りもの組み合わせを試し、アカウントの乗っ取りを図るのです。特殊文字、英字の大文字・小文字の混在、数字をパスワードに取り入れ、彼らの攻撃を困難にしましょう。
さらに、パスワードの使い回しも避けるべきです。私たちは同じメールアドレスで、オンラインゲーム、SNS、通販サイト、銀行などさまざまなサービスに登録しています。サービスごとに異なるパスワードを設定していれば、万が一アカウントが乗っ取られても、すべてを一度に失わずに済みます。
4. 身元不明の広告リンクをクリックしない

ウェブページの脇に表示される広告リンクや添付ファイルには、悪意あるファイルが埋め込まれていることが少なくありません。こうしたリンクをクリックすると、コンピュータウイルスが仕込まれたページや、ステガノグラフィー(画像へのデータ隠蔽)が施された画像へ誘導され、システム内にマルウェアをダウンロードされ、個人情報や保存済みのパスワードを抜き取られる恐れがあります。
5. 怪しいメールや不正な添付ファイルに注意する

メールの添付ファイルについては、本文中のスペルミスや、送信者アドレスのドメイン名をチェックするのが有効です。悪意あるメールの場合、アドレスやドメイン名が不自然な名前の寄せ集めになっていたり、件名と無関係だったりします。クレジットカードの申し込み、キャッシュバック、ショッピングクーポンといった魅力的な特典で釣ってくるリンクはクリックしないようにしましょう。正当な特典情報が個人宛てのメールだけで送られてくることはまずありません。こうしたメールは典型的なフィッシング攻撃であり、オンライン上のあなたの身元にとって重大な脅威となります。
6. 安全でないウェブサイトのURLを見分ける

ウェブサイトのアドレスが「HTTPS」で始まるか「HTTP」で始まるかに注目したことはありますか。前者はHyperText Transfer Protocol Secure(安全な通信)、後者はHyperText Transfer Protocolを意味し、この「Secure(安全)」の有無こそが最大のポイントです。どちらもネットワークやコンピュータ間で情報をやり取りする仕組みですが、HTTPSサイトでは通信内容が暗号化されます。仮に第三者が通信を傍受しても、暗号化されたコードを読み解くことはできません。一方、HTTPの場合、情報は常に平文のまま読める状態です。特にECサイト、オンラインバンキング、SNSを利用する際は、HTTPS通信を採用しているサイトかどうかを必ず確認しましょう。
7. クレジットレポートを取得する

Experian、Equifax、TransUnionという3つの主要な信用調査機関からは、それぞれ年間3回無料でクレジットレポートを取得できます。それに加えて、口座やクレジット利用状況が個人情報盗難から守られているかをより確実に確認するため、追加でレポートを購入することもおすすめします。
8. ゴミ箱を空にしないのは大きな間違い

個人情報盗難から身を守るには、システム上のすべてのファイル、さらにはゴミ箱の中身まで管理対象に含める必要があります。個人情報泥棒は、税務情報、口座情報、身分証明書、各種ライセンスなどが含まれているかもしれないゴミ箱内のファイルから、システム侵入の手がかりや個人情報を探し出します。
9. ファーミングサイトや怪しいアプリを使用しない

ファーミングサイトとは、いわゆる非公式ハッキングアプリのようなものです。一例として、Instagram向けの非公式アプリ「Instwogram」が挙げられます。その他のファーミングサイトやアプリは、本来有料のPro版を支払いなしで利用できるとうたったものです。ユーザーはこうしたアプリをダウンロードし、元のIDやプロフィールでログインして、無料でアップグレード版を覗いてみようとします。
しかし、これらのアプリは公式の承認を受けておらず、開発者の素性を知る術もありません。つまり、あなたの情報を正体不明の第三者に手渡しているのと同じであり、相手はあなたのIDとパスワードを入手し、アカウントから簡単に情報を盗み出せるのです。それでは個人情報盗難から身を守ることにはなりません。
10. 医療記録と健康保険記録を定期的にチェックする

電子カルテに、不正または見覚えのない変更がないか注意深く確認しましょう。現在では多くの医療機関が患者向けポータルを提供しており、ログインすれば治療記録、医療保険の詳細、医療費明細などを閲覧できます。ポータルのアクティビティ通知メールも併せてチェックしておけば、患者ポータルへの不正アクセスを早期に察知できるでしょう。
11. SNSを楽しむが、全部は公開しない

SNSはもはや人とのつながりの場だけではなく、インフルエンサーマーケティング、自己PR、ブログ・マイクロブログ活動、顧客基盤の拡大など、ビジネスの場としても機能しています。ビジネス市場としての側面を持つSNSは、同時にハッカーや個人情報泥棒の主要な標的にもなっています。
そのため、電話番号、生年月日、頻繁な位置情報の更新など、自分に関する詳細な情報をSNSで公開しすぎないようにしましょう。こうした情報は公開する必要性の低いものばかりです。個人情報盗難から身を守るためには、SNSでの投稿内容を見直し、興味関心に関わる範囲にとどめることが大切です。
12. VPNを使用し、公衆Wi-Fiを避ける

VPN(Virtual Private Network/仮想プライベートネットワーク)を利用すれば、公園、地下鉄の駅、図書館などで公衆Wi-Fiを使う際でも、IPアドレスを保護できます。また、個人情報盗難からの防御を強化するためには、公衆回線よりも、セキュリティが確保された信頼できるWi-Fiネットワークを利用する方が賢明です。
13. ID保護ツールでアカウントを守る

アカウントやオンライン上の情報を保護するには、ID保護ツールの活用も効果的な選択肢です。こうしたソフトは、コンピュータ内のさまざまな場所に保存されている可能性のある個人情報を自動的にスキャンします。
この分野では、「Advanced Identity Protector」はアカウントの安全性を保ち、盗難や乗っ取りの試みから身元を守るための優秀なツールの一つです。不正ドメイン上に残るあなたの情報の痕跡を定期的にWebスキャンし、パスワードを保護することでアカウントの安全をサポートします。保存されたクレジットカード情報もスキャンし、盗難から守ります。Advanced Identity Protectorが提供する主な機能は以下の通りです。
- 個人情報の痕跡が違法ドメイン上に露出・存在していないか、Web全体をスキャン
- パスワード、ユーザー名、IDをフィッシング攻撃や乗っ取りから守る「Secure Vault(セキュアボルト)」
- メールおよび添付ファイル内の機密情報をスキャン
- あらゆる形式のファイルや文書から個人情報盗難の痕跡を検出
- Windowsレジストリ全体から個人情報の痕跡をスキャン
Advanced Identity Protectorの詳しい使い方については、こちらをご覧ください。
まとめ:日々の備えが最大の防御になる
テクノロジー主導の現代社会において、一人ひとりのオンライン上の存在をあらゆる手段で守ることが極めて重要です。サイバー攻撃は追跡が難しく、攻撃者の特定も困難である以上、どれほど予防策を講じても多すぎることはありません。本記事で紹介した13の方法を実践し、アカウントに対するあらゆる個人情報盗難の試みに警戒を怠らず、個人情報が不正なサイトへ流出することのないよう、今日からしっかりと身を守りましょう。
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