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サイバー攻撃により事業閉鎖に追い込まれた企業4社の教訓

WannaCryランサムウェアの世界的な猛威は、私たちのオンラインセキュリティ体制がいかに脆弱であるかを痛烈に思い知らせる出来事となりました。こうした事件は、大企業、中小企業、スタートアップ、政府機関、さらには一見無害な個人ユーザーに至るまで、誰もがサイバー犯罪の標的になり得ることを示しています。

IBMの調査によると、サイバー攻撃の62%は中小企業を対象としており、その発生件数は1日あたり約4,000件に上ります。中小企業は侵入の容易さから格好の標的となりやすく、多くの小規模事業者はオンラインビジネスのセキュリティ確保の重要性を見過ごしがちです。その結果、重要な企業データの盗難や暴露を狙うハッカーの餌食になってしまうのです。サイバー犯罪の手口は、情報窃取から銀行口座からの不正送金、顧客の個人情報の盗難、不正な税金還付請求、健康保険やメディケアの不正請求まで多岐にわたります。

損失を回復できる企業もある一方で、不幸にも事業の閉鎖に追い込まれる企業も少なくありません。以下では、データ侵害による甚大な損失のため事業継続を断念せざるを得なかった企業の実例を紹介します。

1. Code Spaces

Code Spacesは、プロジェクト管理ツール群を提供するソースコードホスティングサービスでしたが、壊滅的なハッキングにより大量のデータ、バックアップ、マシン設定、さらにオフサイトバックアップまでもが消去され、閉鎖に追い込まれました。この攻撃は、DDoS攻撃と並行してCode SpacesのAmazon EC2コントロールパネルへの侵入が行われたことで発生したものです。

サイバー攻撃により事業閉鎖に追い込まれた企業4社の教訓

攻撃後も同社は問題を解決できず、サービスを利用できなくなった顧客への返金対応にも苦慮しました。これにより市場における信頼性と財務基盤に深刻な打撃を受け、最終的にはサービスの完全停止に至ったのです。

2. Telefonica

悪名高いWannaCryは世界中の多くのシステムに影響を及ぼしましたが、その一つがスペインの通信大手Telefonicaです。ランサムウェアが社内システムを急速に侵食したため、同社のIT部門は感染拡大を食い止めるべく、すべてのコンピュータシステムとVPNシステムの緊急シャットダウンを余儀なくされました。会社声明によると、ランサムウェアはまず内部サーバーに感染し、そこから従業員のPCへと拡散したとみられています。

サイバー攻撃により事業閉鎖に追い込まれた企業4社の教訓

3. FlexiSpy

FlexiSpyは、嫉妬深い配偶者や心配性の保護者向けに、隠密監視ツールを販売していた企業です。これらのツールはノートパソコンやモバイルデバイスにインストールすることで、相手のデジタル活動、保存された写真、メッセージなどを盗み見ることができました。同社は2人のハッカーによって機能不全に陥り、ハッカー側はMotherboardの記者に対し、侵害されたユーザー約13,000件分のアカウント情報と、サーバーから消去されたデータを提供しました。

サイバー攻撃により事業閉鎖に追い込まれた企業4社の教訓

攻撃を実行したハッカーは、こうした品位の低い監視ビジネスへの反発として行動に及んだと説明し、「FlexiSpyが人々に許している行為は、実に下劣でゾッとするほど不快だ」と述べています。「Leopard Boy」と名乗るこのハッカーによれば、ハッキングの目的は業界全体への警告だったといいます。彼らはすべてのWindowsドメインのドメインコントローラーや内部のSharePointサーバーに侵入して権限を奪取し、入手可能なあらゆる情報やコードの削除を開始。その多くをMotherboardの記者に引き渡しました。

なお、類似のサービスを展開していたRetina-Xも、同じハッカーグループによって閉鎖に追い込まれています。

4. MedStar Health

米国のボルチモアとワシントン周辺で病院チェーンを運営するMedStar Healthは、医療機関を狙ったハッキングの被害を受けました。同社のネットワークは正体不明のウイルスに攻撃され、患者データベースとメールシステムが機能停止に陥ったのです。

ビットコインをはじめとする身代金要求が一切なかったという点で、かなり異質な攻撃でしたが、同社はすべての患者記録と通信ポケットベルを失い、危機対応モードに突入しました。この事例は、医療管理の電子化を進めることの裏には相応のリスクが伴うことを如実に物語っています。こうした incidents はメディアで大きく取り上げられますが、それでもなお、多くの医療機関は自らが直面するサイバー脅威の全体像について、曖昧な理解にとどまっているのが実情です。

多くの企業が攻撃者の継続的な標的となっていますが、中でも最も攻略されやすいのがWebビジネスです。Magento、WordPress、OpenCartといった人気CMSの脆弱性は、攻撃者にとって格好の侵入経路となります。Webサイトのセキュリティ対策としては、AstraのようなWebアプリケーションファイアウォール(WAF)の導入が強く推奨されます。

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