【レビュー】富士フイルムX-A3:レトロな佇まいと先進機能を両立するミラーレスカメラ
ミラーレスカメラは、コンパクトデジタルカメラと一眼レフカメラの中間に位置する存在です。つまり、十分なサイズのセンサーを搭載し、レンズ交換が可能な小型カメラということですね。この記事では、富士フイルムXシリーズのミラーレスカメラの最新モデル「富士フイルム X-A3」について詳しくレビューします。
富士フイルム X-A3とは
富士フイルム X-A3は、高品質なレンズと大型2,400万画素センサーを備えた、日常使いに最適な万能カメラです。箱から出してすぐに使いこなせる手軽さがありながら、奥深い機能も隠し持っています。クールなレトロスタイル、滑らかなアルミボディとレンズ、そしてブラック・ブラウン・ピンクから選べるレザーカラーリングも大きな魅力です。

一眼レフに慣れている方にとっては、手にしたときかなり小さく感じるでしょう。ただし、右手の指と親指にフィットするグリップが絶妙な位置にあるため、小さすぎると感じることはありません。操作ボタンは完璧な位置に配置されており、カメラを見なくても指が自然とボタンに届きます。すぐに視線を外したまま操作できるようになるはずです。

これらの操作系を使えば、カメラ上部の大きなシルバーのダイヤルで露出を微調整できます。逆光や順光での撮影時に、数段分の露出補正が可能です。これにより、あらゆるシーンをその場で細かく調整し、肉眼で見たままの光の表情を写真に引き出すことができます。
レンズの性能
付属のキットレンズは、レトロでシルキーなシルバーフィニッシュが美しいXマウント16-50mmレンズです。風景からポートレートまで幅広く対応する万能レンズで、ワイド端では最短約7cmまで寄れるマクロ撮影にも対応しており、接写ならではの迫力ある一枚が撮れます。

さらに寄りたい、もっと広角にしたいという場合には追加レンズが必要ですが、ほとんどのオールラウンドな撮影において、キットレンズで十分に対応できます。シャープで愛らしいレンズで、オートフォーカスも速く正確です。

Xマウントのレンズ群はどれも美しいのですが、プロのコツとしてお伝えすると、コストを抑えてレンズを拡充したいなら、eBayなどでXマウントのマウントアダプターを購入すれば、他メーカーのレンズ(クラシックなヴィンテージレンズさえも)をこのカメラに装着できます。
先進的な機能
このカメラの最高の機能の一つが、内蔵インターバルタイマーです。三脚にカメラを固定し、「4秒ごとに1枚、合計250枚」といった設定で自動撮影させることができます。

それらのフレームを25fps(フレーム/秒)の動画につなぎ合わせれば、2,400万画素の美しいタイムラプス動画が10秒で完成します。
液晶モニターは上下にチルトするため、斜めの角度からでも見やすいのが特徴です。実は180度フリップして前方を向くこともできるので、ファインダーを確認しながら自撮り(セルフィー)が可能です。また、最新の顔認識・瞳AFテクノロジーを搭載しており、撮影中も被写体の顔にピントを合わせ続けます。

もう一つの現代的な機能として、液晶モニターはタッチパネルを採用しています。タッチでフォーカスを合わせたり、スマートフォンのようにタッチしてそのまま撮影することも可能です。Wi-Fiも内蔵されているので、写真をスマホやタブレットにワイヤレスで転送でき、富士フイルムのインスタントプリンター「instax」にもワイヤレスでプリントできます。
フィルムシミュレーションモードでは、実際のフィルムの質感を再現した美しい仕上がりが楽しめます。ネガフィルム、リバーサルフィルム、モノクロといった定番のフィルムルックに加え、カラーフィルター付きモノクロ(コントラスト調整のための古典的なフィルム技法)も選べます。これらのエフェクトはすべてリアルタイムで画面に反映されるので、撮影しながらファインダーで仕上がりを確認できます。

さらに、トイカメラ、ミニチュア、ダイナミックトーン、擬似魚眼レンズ効果(単なる歪みフィルターですが、なかなか楽しいものです)など、魅力的な特殊効果フィルターも豊富です。ソフトフォーカスフィルターや十字フィルターも用意されています。特にお気に入りは、特定の一色だけを残して残りをモノクロにする「部分カラー」フィルターでした。


評価:9/10
良いところ
コンパクトで万能な2,400万画素カメラで、優れた交換レンズが使えます。内蔵タイムラプス機能、特殊効果、フィルムシミュレーション、静止画・動画セルフィーに対応した180度可動式モニター、顔・瞳追尾AFを搭載。外部フラッシュ用のホットシュー、露出調整に適切に配置された操作系、握り心地の良いグリップも魅力です。
気になったところ
本当に些細な問題ばかりです。静止画モードから即座に動画モードへ切り替わって録画が始まり、アスペクト比が変更される際に構図を確認する間がありません。(静止画のアスペクト比を16:9に設定しておけば回避できますが、やや面倒です。)外部マイク端子がないこと、ポップアップフラッシュを支える支柱がやや華奢な点も気になりました。
まとめ
富士フイルム X-A3は、Xシリーズに加わった素晴らしい一台です。美しいレトロな外観を持ちながら、21世紀のスマートな機能を凝縮しています。色の再現性は美しく、画像品質や色味を自分好みに調整できるオプションも豊富です。
そもそもこれはプロ向けの動画カメラでも静止画カメラでもありません。最新機能を多数搭載した、本当に優れた汎用カメラなのです。静止画は大きく、きらめくようなディテールを捉え、動画は安定してシャープです。
そして何より、本当に美しいカメラです。カメラバッグの中のおしゃれな一品となるでしょう。もしカメラマンなら、重装備の機材をお留守番させて、旅行にはこの一台を持っていくことになるはずです。
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