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ゲーミングPC自作でやりがちな失敗とは?パーツ選びで損しないためのポイント

ゲーミングPC自作でやりがちな失敗とは?パーツ選びで損しないためのポイント

グラフィックボード(GPU)の価格が高騰を続ける昨今、限られた予算をどう賢く使うかが重要になっています。マーケティングのプロたちは、大きな数字、クールなデザイン、華やかなレビュー記事などを駆使して、私たちを魅了するのがとても上手です。「32GB・3600MHzのメモリが特別価格!」というセールに釣られた経験はありませんか?しかし、残念ながらそれほどゲームのFPSは伸びません。実際の改善幅はごくわずかで、ほぼ無駄遣いになってしまうのです。

ハイエンドなゲーミングPCを組むからといって、すべてのパーツに法外な金額を払う必要はありません。この記事では、ゲーミングPCのパーツ購入でありがちな失敗と、その回避方法を詳しく解説します。

「Gaming OC」モデルのグラフィックボードを買わない

一見すると意外に感じるかもしれません。ゲーマーなら最高のものを求めるのは当然です。おばあちゃんが使っているような普通のRTX 2080ではなく、「RTX 2080 Gaming OC eXtreme Edition」のような最強モデルが欲しくなるでしょう。しかし、製品名に「Gaming」や「OC(オーバークロック)」を冠するのは、ほぼ同じハードウェアにより多くの金額を払わせるためのマーケティング手法にすぎません。もちろん、すべてのゲーミング機器に当てはまる話ではありません。たとえばゲーミングマウスには、割高でも払う価値があるケースがあります。

ゲーミングPC自作でやりがちな失敗とは?パーツ選びで損しないためのポイント

メーカーがグラフィックボードを発売する際、安全な範囲で限界近くまで性能を引き出すのが自社の利益になります。もし通常版の2080がベンチマークで10,000点しか出せず、ゲーミング版が12,500点も出せるのだとしたらどうでしょう?それは巨大メーカーのエンジニアチーム全体が、25%もの潜在性能を放置していたことになります。そんなことはあり得ません。

つまり「Gaming」モデルとは、通常版をわずかにオーバークロックしただけの製品です。場合によっては冷却性能が少し良いこともありますが、それだけです。お気に入りのゲームで体感できるのは、せいぜい5%程度のFPS向上でしょう。

ところが価格はというと、ゲーミングモデルは通常版よりはるかに高く設定されています。5%の性能向上のために30%多く支払うのは、明らかに割に合いません。しかも、通常版でも自分でオーバークロックすれば同等の性能向上が得られます。

結論はシンプルです。「ゲーミングモデル」に30%多く払うくらいなら、その30%を「30%高性能な別の通常モデル」に充てましょう。

ゲームにおいてメモリの周波数はあまり重要ではない

まったく関係ないとは言いませんが、メモリの周波数を2倍にしても性能は2倍になりません。50%増えることさえありません。たとえば古い1333MHzから2666MHzへアップグレードしても、最良のケースで10%ほどFPSが伸びる程度です。実際の改善幅はもっと小さいことがほとんどです。ゲーム側の実装にもよりますが、大多数のタイトルで劇的なFPS向上は期待できません。理由は単純で、グラフィックボードはフレームを内部で処理しており、レンダリング中にシステムメモリへアクセスする機会がほとんどないからです。

ゲーミングPC自作でやりがちな失敗とは?パーツ選びで損しないためのポイント

メモリ速度が威力を発揮するのは、むしろプログラムのコンパイルや動画・画像のレンダリングといった作業です。ゲームへの影響はごくわずかです。したがって、信頼できるブランドのメモリを選び、周波数は気にしないのが正解です。低周波数モデルの方が安ければそちらを購入し、浮いたお金をより良いグラフィックボードに回しましょう。その方がはるかに大きな効果を実感できます。

そして「Gaming」モデルのGPUと同じく、見た目がカッコよく「ゲーム最適化」を謳っていても、それだけで割高な製品を選ぶ価値があるとは限りません。

CPUを世代とコア数だけで判断しない

インテルの第1世代CPUと第2世代の間には、歴然とした性能差があります。しかし第2世代から第3世代へ移行しても、大きな向上は望めません。新しい世代では、内蔵GPUの強化、消費電力の低減、新機能の追加などが行われることはあります。

ただし純粋なデータ処理速度については、改善幅がごく小さい場合があります。どこが強化されたのかは、その世代でエンジニアたちが何に注力したかによって変わるからです。

鉄則はこれまでと同じです。「10%の改善のために50%多く払わない」ことです。

ゲーミングPC自作でやりがちな失敗とは?パーツ選びで損しないためのポイント

コア数についても同様です。12コアCPUで60FPSしか出ず、4コアCPUなら80FPS出る、なんてこともあり得ます。ゲームにおいては、コア数よりもシングルスレッド性能の方がはるかに重要です。これはリアルタイムレンダリングだからです。マウスをクリックしてから画面上でアクションが発生するまでの間、CPUはGPUに渡すデータを素早く準備しなければなりません。コアが24個あっても、この処理は速くなりません。

ただし、大量の処理を同時にこなす必要があるゲームでは、マルチコアが活きます。たとえば、数百体の敵ユニットが高度なAIで動くストラテジーゲームなどがその代表例です。

シングルスレッド性能は「CPUがどれだけ素早く反応できるか」と捉えましょう。反応が速いほど、グラフィックボードは早く描画すべき画像を把握できます。コア数は「CPUが同時にいくつの作業をこなせるか」と考えると分かりやすいでしょう。

CPUを選ぶ際は、必ずベンチマーク結果を確認してください。たとえば「i7-7700K passmark」で検索すればベンチマークスコアが見つかります。さらに「ryzen 7 1800x passmark」も調べてみてください。総合スコアは高いものの、シングルスレッド評価は大きく下回っています。

ゲーミングPC自作でやりがちな失敗とは?パーツ選びで損しないためのポイント

まとめ

不要なアップグレードを避けて浮いたお金を、最も効果の大きい「より良いグラフィックボード」に再投資できれば理想的です。そうすれば、もう二度と60FPSを下回るストレスとは無縁になるはずです。まあ、少なくとも数年間は……ですが。

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