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APU vs. CPU vs. GPU:ゲームに最適なのはどれ?徹底比較解説

APU vs. CPU vs. GPU:ゲームに最適なのはどれ?徹底比較解説

AMDが初のAPUを発表して以来、「APU vs. CPU vs. GPU」はゲーマーの間で絶えず議論されてきたテーマです。三者には共通点が多いため、APUと従来の「CPU+GPU」構成の違いに混乱してしまうのも無理はありません。本記事では、APU・CPU・GPUに関するあらゆる疑問を解消し、あなたに合った賢い選択ができるよう丁寧に解説します。

CPUとは何か?

CPU(Central Processing Unit/中央演算処理装置)は「プロセッサ」とも呼ばれ、あらゆるコンピュータの中核を担う最重要パーツです。すべてのプログラムを実行し、複雑な計算処理をこなす役割を果たします。さらに、PC内部のほかのすべてのコンポーネントを制御し、「何を・どの順番で行うか」を指示する司令塔でもあります。

APU vs. CPU vs. GPU:ゲームに最適なのはどれ?徹底比較解説

CPUは複数のタスクを同時に捌くのが得意で、まさに「何でも屋」的な存在です。しかし汎用性が高い反面、特定用途に特化した専用ハードほどの性能は発揮できません。とりわけグラフィックス描画は苦手なため、実際には専用GPUと組み合わせて使われるのが一般的です。

人気ゲームの多くはグラフィックボードへの依存度が高いものの、CPUだけで快適に動作するタイトルも存在します。『Civilization』『Terraria』『Minecraft』などは、重いグラフィックアセットを含まないため、CPUとメモリへの負荷が中心となるゲームです。

ただし、ミドルクラスやAAAタイトルを遊びたいなら、CPUだけでは力不足です。そこで登場するのがGPUです。

GPUとは何か?

多数の小さな処理を同時にこなすCPUとは異なり、GPUは重い処理を細かい単位に分割して効率よく実行するために設計されています。ゲームの世界では、その処理の大部分が高解像度画像の生成・表示や、3Dモデルのレンダリングに関わります。

APU vs. CPU vs. GPU:ゲームに最適なのはどれ?徹底比較解説

しかしGPUの活躍場はゲームだけではありません。暗号資産(仮想通貨)のマイニング、動画編集、AIアプリケーションの開発などにも、強力なGPUを搭載したPCが必要です。

また、『Apex Legends』『CoD: Warzone』『CS:GO』『VALORANT』といった競技性の高いタイトルを遊ぶなら、専用グラフィックボードがあると大きなメリットがあります。長時間のゲームや配信でも高フレームレートを維持し、温度によるボトルネックを起こしにくいためです。

APUとは何か?

APU(Accelerated Processing Unit/アクセラレーテッド・プロセッシング・ユニット)は、AMDが生み出した革新的な製品で、CPUとGPUの要素を1つのチップに統合し、両者の長所を兼ね備えています。端的に言えば、同一ダイ上に内蔵GPUを搭載したCPUです。

「iGPU搭載のIntel製CPUと何が違うのか?」と疑問に思うかもしれません。正直に言えば、AMDのAPUとIntelのiGPU搭載CPUに決定的な違いはなく、むしろマーケティング上の戦略と言えます。AMDは内蔵GPU付きプロセッサを単体CPUと混ぜて売るのではなく、独立した製品ラインとして展開することを選んだのです。

APU vs. CPU vs. GPU:ゲームに最適なのはどれ?徹底比較解説

設計の観点では、APUは内蔵グラフィックス搭載のIntel製CPUとよく似ています。ただし、APUを際立たせる決定的な違いがひとつあります。Intel製CPUに付随する標準的な内蔵グラフィックスとは異なり、APUにはIntelのIris iGPUよりはるかに強力なAMD製Vegaグラフィックスが搭載されている点です。

この理由だけで、APUは予算重視の自作やカジュアルなゲーム体験に十分選択肢になり得ます。ただし、ウルトラHD設定でゲームを動かすには不向きです。近いうちにアップグレードする予定がなく、ライトなゲームが中心という方には、APUは確かな候補となるでしょう。

APU・CPU・GPUの違いはどこにある?

実はAPU・CPU・GPUは、異なる点よりも共通点のほうが多い存在です。主な違いは「何を処理するか」「どんな用途に向くか」といった部分にあります。APUはCPUとGPUの両機能を持つため、ここでは「CPU+GPU構成」との比較が妥当でしょう。以下に、両者が際立つポイントを挙げます。

  • 処理性能:「何でも屋は名人なし」という言葉の通り、APUはCPUの論理演算能力とGPUの画像処理能力を併せ持ち、『GTA 5』『Battlefield 1』などのゲームを動かせる十分な力を持ちます。

それでも、『ウィッチャー3』『Warzone』『Red Dead Redemption 2』のような重厚なタイトルにおいては、専用CPU+GPU構成の性能には及びません。

  • 効率と消費電力:プロセッサとグラフィックスが同一の筐体に収まっているため、APUはデータ転送速度の面で有利です。コンパクトなサイズゆえ、冷却もファン1基で賄える手軽さがあります。

一方、CPU+GPU構成の圧倒的な性能向上は、専用グラフィックボードとその冷却機構を支える大容量電源というコストと引き換えになっています。

  • 制約:『Minecraft』のようにCPU依存度の高いタイトルでは、APUが絶好の相棒になります。また『CS:GO』『VALORANT』のように描画負荷が軽め(低画質設定時)のタイトルでも、APUで十分満足できるフレームレートを体感できます。

その一方でCPU+GPU構成なら、滑らかでストレスのないパフォーマンスに加え、3Dレンダリングや動画編集もこなせ、『Fortnite』『Forza Horizon 4』などの要求の厳しいゲームも高画質設定で楽しめます。

  • 価格:価格面では、APUが従来のCPU+GPU構成に対して優位に立ちます。これは設計の恩恵です。プロセッサとVega iGPUが同じ筐体を共有するため材料費を抑えられ、冷却も共用することで消費電力も大幅に削減できます。良質なAPUは250〜500ドル程度、一方で高性能なCPU+GPU構成は400ドル以上を見込む必要があります。

APU vs. CPU+GPU:ゲーム用途ならどちらがベスト?

APU vs. CPU vs. GPU:ゲームに最適なのはどれ?徹底比較解説

CPU・GPU・APUの違いと、APUとCPU+GPU構成の差が理解できたところで、次は「どちらが自分に合っているのか」を見極めていきましょう。

APUが理にかなうケース

コスト面から見ると、APUは「まともなCPU」と「iGPU」を1つの部品でまかなえる一石二鳥の選択肢です。CPU+GPU構成と比べて省電力であるため、電気代の面でも受動的な節約効果が期待できます。

総じて、APUはエントリーレベルの構成で足りるゲームにとって理想的な低予算ソリューションです。『FIFA 21』『Battlefield』『World of Warcraft』などを、720p〜1080p解像度・中〜低画質設定・目安FPS30前後でプレイできます(タイトルにより変動)。

しかし、近いうちにAAAタイトルを遊びたいのであれば、APUの購入は見送ったほうが賢明です。オンボードiGPUがボトルネックとなり、一度に処理できる量には限界があるからです。

とはいえ、今すぐ予算が厳しいならAPUが最善の一手です。しかも将来、APU搭載PCを専用CPU+GPU環境へアップグレードしたくなっても、APUを交換する必要はありません。

APUに専用GPUを追加接続するだけで、CPUがタスクに応じて両方のグラフィックスを賢く切り替え、効率的なパフォーマンスを実現してくれます。

CPU+GPU構成が理にかなうケース

どれほどコスパや効率が良くなろうと、APUには専用CPU+GPU構成と肩を並べるだけのポテンシャルがありません。専用グラフィックボードにはAPUのようなスペース制約がないため、数兆個ものトランジスタが搭載され、多数の演算を並列処理できます。

さらに専用GPUは「VRAM(Video Random Access Memory)」と呼ばれる専用メモリを持ち、グラフィックス描画ワークフロー全体を大幅に高速化し、滑らかで途切れないパフォーマンスをもたらします。

断言できますが、大量のビデオメモリを要する作業をこなすヘビーゲーマーにとって、CPU+GPU構成こそ最適解です。60FPS以上を安定して出したいタイトルに理想的で、『Red Dead Redemption 2』『Crysis Remastered』『Fortnite』などがその代表例です。

処理パーツだけで400ドル以上の予算があるなら、最良の結果を求めてCPU+GPU構成を検討すべきです。この構成は用途の柔軟性が高く、長期にわたりカクつきのない快適な使用を保証してくれます。

ゲーミングにおすすめのAPU

AMDのAPUは、内蔵グラフィックス搭載の一部Intel製CPUと比べて滑らかな性能と鮮明なグラフィックスを提供し、多くのユーザーから支持を集めています。参考までに、Vega 8グラフィックス搭載のRyzen 3 3200Gは、IntelのCore i7-9700K+UHD Graphics 630の約2倍の速さです。場合によっては、AMDのRyzenシリーズAPUは適切にOCすれば、旧世代のエントリー級CPU+GPU構成にすら匹敵します。

現在、AMDが提供するAPUは3シリーズあります。

  • AシリーズAPU:AMDのエントリー向けプロセッサ。低価格帯のPCやノートPC向けに設計されています。
  • AthlonシリーズAPU:Aシリーズよりやや高性能で、Vegaグラフィックスを搭載しています。
  • Ryzen APU:一部のエントリー級専用GPUに匹敵する性能を持ち、市販APUの中で最強クラス。Vegaグラフィックス搭載です。

ゲーミングにおすすめのCPU+GPU構成

CPUは確かにシステムの心臓部ですが、高負荷なゲームを単独で捌くことはできません。ゲームパフォーマンスの究極の答えはGPUにあります。

ゲーム体験のクオリティを最大化したいなら、速度と最適性を両立するCPU+GPU構成への投資がベストです。重要なのは、CPUと噛み合う適切なGPUを選ぶこと。市場で人気の高い組み合わせは以下の通りです。

  • Ryzen 5 3600 + MSI GTX 1660 Super Ventus XS OC —— 1080p/60fpsゲーミングのベストコンボ
  • Intel i9-10900KF + RTX 3090 —— 4K/60fpsゲーミングのベストコンボ
  • Intel Core i5-9600K + RX 5700 XT —— 1080p/144Hzゲーミングのベストコンボ
  • Ryzen 7 3700X + EVGA GeForce RTX 2080 Super —— ウルトラワイドモニター向けの最高コスパコンボ

よくある質問

Q1. 後からアップグレードしないなら、AMDのAPUに投資する価値はある?

はい、あります。最新のAMD RyzenデスクトップAPUに搭載された内蔵GPUは、史上最速クラスのiGPUです。実際、Ryzen 7 5700GやRyzen 5 5600GといったハイエンドAPUのiGPUは印象的で、4〜5年先を見据えたPC構成も可能にします。

Q2. PCゲームではGPUとCPU、どちらが重要?

どちらも最適な設定でゲームを動かすうえで同等に不可欠です。古いCPUはGPUの足を引っ張るボトルネックになりますし、逆に最新CPUでも古いグラフィックボードでは本来の性能を引き出せません。ただし、購入の優先順位をつけるなら、まずGPUのアップグレードがおすすめです。

Q3. APU搭載PCに必要なRAM容量は?

APUではCPUとGPUが同一チップ上に載っているため、両方がシステムメモリ(メインメモリ)を共有します。メモリの一部はGPUに専有されます。したがって、APUの性能を最大限引き出すには、8GB×2枚のデュアルチャネル構成など、合計16GB以上のRAMを推奨します。

まとめ:APU vs. CPU+GPU構成、勝つのはどっち?

繰り返し述べたように、APUがCPU+GPU構成の性能に追いつくことは決してありません。しかし、だからといってAPUに価値がないわけではありません。低コスト路線のAPUから始めれば、都合の良いタイミングで後から環境をアップグレードできます。

結局のところ、すべては予算次第です。投資を惜しまなければ専用GPUを導入でき、箱を開けた瞬間から圧倒的なグラフィックス性能を手に入れられます。

本気でゲームに打ち込む方には、柔軟な体験と長期的な安心を得られるCPU+GPU構成を常におすすめします。

最後に、APUはゲーミング用途として十分成立しますが、競技志向のゲームにおいては相応の弱点を抱えます。とはいえ、軽めの作業やゲームを快適にこなせる堅実なエントリー構築として、その存在価値は十分にあります。

なお、ゲーミング環境をさらに充実させたい方は、Tronsmart Battle Bluetoothゲーミングイヤホンのレビューもぜひチェックしてみてください。


  1. 低予算で組めるゲーミングPCに最適なおすすめCPU5選

    パソコンはビジネスや計算処理だけでなく、エンターテインメント用途でも大きな力を発揮します。技術の進歩により、現在では標準的なパソコンでも追加の出費なしに、そこそこの水準のゲームを快適に楽しめるようになりました。しかし、本格的なゲーマーや、ゲームが人生の原動力になっている方にとっては、専用のゲーミングCPUを選ぶ価値があります。確かに今の一般的なパソコンでも大半のゲームは十分楽しめますが、中には極めて高いスペックを要求するタイトルも存在し、そうした構成はどうしても高額になりがちです。それでも、正しいパーツ選びの知識があれば、予算を抑えながら本格的なゲーミングPCを自作することは十分可能です。この

  2. CPUとGPUの違いとは?仕組み・性能・役割の違いを徹底解説

    CPUとGPUは、コンピューターシステムにおいて欠かせない2つの重要なデバイスですが、その働きはまったく異なります。CPU(中央処理装置)は、演算、論理、制御、入出力などの処理に従ってプログラムから与えられた命令を実行するマイクロプロセッサです。一方、GPU(グラフィックス処理装置)は、コンピューター画面に画像を描画するための内部デバイスです。CPUの設計思想は「低レイテンシ(低遅延)」を重視しているのに対し、GPUは「高いスループット(処理性能)」を持続的に提供することに重点を置いています。 この2つはまったく異なる存在ですが、コンピューターを正常に動作させるためにはどちらも同じくらい重要で