【Android】ボタンをクリックしてもダイアログが閉じないようにする方法
はじめに
このチュートリアルでは、AndroidアプリでAlertDialogのボタンがクリックされたときに、ダイアログが閉じないようにする方法を解説します。
通常、AlertDialogのPositiveButtonやNegativeButtonを設定すると、ボタンをタップした時点でダイアログは自動的に閉じます。しかし、「入力チェックを通過するまでダイアログを閉じたくない」といったケースでは、この自動的なクローズ動作が邪魔になります。そんなときに役立つのが、ダイアログ表示後にボタンのクリックリスナーを上書きするテクニックです。
仕組みのポイント
鍵となるのは、次の流れです。
- setPositiveButton() の第2引数に null を渡してダイアログを生成・表示する
- show() の戻り値で取得した AlertDialog インスタンスに対して getButton(AlertDialog.BUTTON_POSITIVE) を呼び出し、実際の Button オブジェクトを取得する
- 取得したボタンに独自の OnClickListener を設定し直すことで、デフォルトの「自動的に閉じる」処理を上書きする
なお、getButton() はダイアログが画面に表示された後でなければ有効なボタンを返さないため、必ず show() の後で呼び出す必要がある点に注意してください。
実装手順
ステップ1:新規プロジェクトを作成する
Android Studioを起動し、メニューから「File」→「New Project」を選択します。必要な項目をすべて入力して、新しいプロジェクトを作成してください。
ステップ2:activity_main.xml にコードを追加する
res/layout/activity_main.xml に以下のコードを記述します。
<?xml version="1.0" encoding="utf-8"?>
<RelativeLayout
xmlns:android="https://schemas.android.com/apk/res/android"
xmlns:tools="https://schemas.android.com/tools"
android:layout_width="match_parent"
android:layout_height="match_parent"
tools:context=".MainActivity">
</RelativeLayout>
ステップ3:MainActivity.java にコードを追加する
src/MainActivity.java に以下のコードを記述します。
import android.support.v7.app.AlertDialog;
import android.support.v7.app.AppCompatActivity;
import android.os.Bundle;
import android.view.View;
import android.widget.Button;
import android.widget.Toast;
public class MainActivity extends AppCompatActivity {
@Override
protected void onCreate(Bundle savedInstanceState) {
super.onCreate(savedInstanceState);
setContentView(R.layout.activity_main);
final AlertDialog dialog = new AlertDialog.Builder(this)
.setTitle("My Alert Dialog")
.setMessage("Example Message")
.setPositiveButton("Ok", null)
.setNegativeButton("Cancel", null)
.show();
Button positiveButton = dialog.getButton(AlertDialog.BUTTON_POSITIVE);
positiveButton.setOnClickListener(new View.OnClickListener() {
@Override
public void onClick(View v) {
Toast.makeText(MainActivity.this, "Do not
dismiss", Toast.LENGTH_SHORT).show();
}
});
}
}
このコードでは、ダイアログを表示した直後に getButton() でポジティブボタンを取得し、OnClickListener を設定し直しています。ボタンがクリックされるとトースト「Do not dismiss」が表示されますが、dismiss() は呼び出されないため、ダイアログは開いたままになります。
補足:このサンプルでは旧サポートライブラリ(android.support.v7.app.AlertDialog)を使用していますが、現在のプロジェクトでは androidx ライブラリ(androidx.appcompat.app.AlertDialog)への移行が推奨されています。import 文を読み替えるだけで、同じコードがそのまま動作します。
ステップ4:AndroidManifest.xml にコードを追加する
<?xml version="1.0" encoding="utf-8"?>
<manifest
xmlns:android="https://schemas.android.com/apk/res/android"
package="app.com.sample">
<application
android:allowBackup="true"
android:icon="@mipmap/ic_launcher"
android:label="@string/app_name"
android:roundIcon="@mipmap/ic_launcher_round"
android:supportsRtl="true"
android:theme="@style/AppTheme">
<activity android:name=".MainActivity">
<intent-filter>
<action
android:name="android.intent.action.MAIN" />
<category
android:name="android.intent.category.LAUNCHER" />
</intent-filter>
</activity>
</application>
</manifest>
アプリを実行して確認する
それではアプリを実行してみましょう。ここでは、実機のAndroidスマートフォンをパソコンに接続しているものとして説明します。Android Studioからアプリを実行するには、プロジェクト内のアクティビティファイルをいずれか開き、ツールバーの「Run」アイコンをクリックします。ドロップダウンから接続済みのモバイルデバイスを選択すると、端末に次のような画面が表示されます。

表示されたダイアログの「Ok」ボタンをタップしても、ダイアログは閉じずにトーストメッセージが表示されるだけであることが確認できます。一方、「Cancel」ボタンにはデフォルトの動作が残っているため、こちらを押すと通常どおりダイアログが閉じます。このように、閉じさせたいボタンだけ既定の動きを残しつつ、チェック処理などを挟みたいボタンだけ制御できるのがこの手法のメリットです。
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