-std=c++11と-std=gnu++11の違いとは?GCCコンパイラオプションをわかりやすく解説
GNU C++コンパイラである g++ は、C++言語に対して独自の拡張機能(GNU拡張)を数多く提供しています。-std=c++11 と -std=gnu++11 の違いは、これらのGNU拡張機能を有効にするかどうかという点にあります。
2つのオプションの基本的な違い
-std=gnu++11 を指定した場合、C++11の標準規格に加えて、GNU独自の拡張機能が有効になります。この中には、C++標準に厳密には準拠しない機能も含まれています。
一方、-std=c++11 を指定した場合は、C++11の標準規格に厳密に準拠するモードでコンパイルが行われます。そのため、標準に違反する可能性のあるGNU拡張機能は無効化されます。
注意点:標準に違反しない拡張機能は有効のまま
重要なポイントとして、-std=c++11 を使用した場合でも、C++標準に違反しないGNU拡張機能は引き続き有効であることに注意が必要です。つまり、-std=c++11 を指定しても、すべてのGNU拡張が無効になるわけではありません。
GNU拡張機能の例
GNUコンパイラが提供する主な拡張機能には、以下のようなものがあります。
typeof演算子による型の取得__attribute__構文による関数や変数の属性指定- 可変長配列(VLA)
case文での範囲指定
拡張機能の一覧を確認するには
GCCが提供するC++言語への拡張機能の完全な一覧は、以下の公式ドキュメントで確認できます。
https://gcc.gnu.org/onlinedocs/gcc/C_002b_002b-Extensions.html
コードの移植性を重視する場合は -std=c++11 を、GCC固有の便利な拡張を活用したい場合は -std=gnu++11 を選択するなど、プロジェクトの目的に応じて適切なオプションを使い分けるとよいでしょう。
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