C++の「Hello, World!」プログラム徹底解説|初心者向けに各構成要素をやさしく説明
C++は、手続き型プログラミング、オブジェクト指向プログラミング、ジェネリック(総称)プログラミングをサポートする汎用プログラミング言語です。C++はC言語のスーパーセット(上位互換)であり、有効なC言語のプログラムはそのままC++でもコンパイルして実行できます。
また、C++にはデータ隠蔽、カプセル化、継承、ポリモーフィズム(多態性)といったオブジェクト指向プログラミングの重要な機能が備わっています。
それでは、画面に「Hello, World!」と表示する最初のC++プログラムを見ていきましょう。
サンプルプログラム
#include <iostream>
using namespace std;
int main() {
cout << "Hello, World!" << endl; // ここでHello, World!を出力
return 0;
}上記プログラムを実行すると、出力結果は次のようになります。
実行結果
Hello, World!
このプログラムを構成する各部分について、以下で順番に解説していきます。
ヘッダー(#include)
C++にはさまざまなヘッダーファイルがあり、それぞれにプログラムに必要な情報が含まれています。このプログラムでは #include <iostream> を使用しており、iostreamヘッダーはC++プログラムにおける標準入出力機能を提供します。
名前空間(namespace)
名前空間はC++に比較的後から追加された機能で、識別子同士の名前の衝突を避けるために使われます。先ほどのコード内の次の行は、「stdという名前空間を使用する」ことをコンパイラに指示しています。
using namespace std;
この記述により、std::cout のように毎回名前空間を明示しなくても、cout や endl を直接使用できるようになります。
main()関数
C++プログラムの実行は main() 関数から始まります。main() はあらゆるC++プログラムのエントリーポイント(開始地点)となるため、必ずこの関数が必要です。
int main()
先頭の int は、この関数が整数値を返すことを意味しています。
出力(cout)
画面にメッセージ「Hello, World!」を表示しているのが次のステートメントです。
cout << "Hello, World!" << endl;
ここで使われている cout は ostream クラスのオブジェクトであり、標準C出力ストリームである stdout に関連付けられています。挿入演算子(<<)を使って文字列をストリームに送り出すことで、テキストが画面に表示されます。また、endl は改行を挿入し、バッファをフラッシュする働きがあります。
コメント
C++における1行コメントは // で始まります。コメントはプログラムを読みやすく理解しやすくするために書かれるもので、コンパイラには完全に無視されます。先ほどのプログラムでは、次のコメントによって cout ステートメントの目的をプログラマーに伝えています。
// ここでHello, World!を出力
複数行にわたる長いコメントを書きたい場合は、/* ~ */ で囲む方法も利用できます。
return文
return 0; ステートメントは、main() 関数の終了を表します。この文が実行されると、値0が呼び出し元のプロセス(オペレーティングシステム)へ返されます。一般的に、戻り値として0を返すことは「プログラムが正常に終了した」ことを意味します。
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