C++における静的メンバーの定義方法と使い方を解説
C++のクラスにおける静的メンバーは、staticキーワードを使用して定義できます。静的メンバーは、クラスのオブジェクトがいくつ生成されていても、メモリ上にはただ一つのコピーしか存在しません。そのため、静的メンバーはそのクラスのすべてのオブジェクトによって共有されることになります。
静的メンバーは、明示的に初期化しない場合、クラスの最初のオブジェクトが生成された時点で自動的にゼロに初期化されます。
以下に、静的メンバーの定義方法を示すサンプルプログラムを紹介します。
サンプルコード
#include <iostream>
using namespace std;
class Point{
int x;
int y;
public:
static int count;
Point(int x1, int y1){
x = x1;
y = y1;
count++;
}
void display(){
cout<<"The point is ("<<x<<","<<y<<")\n";
}
};
int Point::count = 0;
int main(void){
Point p1(10,5);
Point p2(7,9);
Point p3(1,2);
p1.display();
p2.display();
p3.display();
cout<<"\nThe number of objects are: "<<Point::count;
return 0;
}上記プログラムの出力結果は以下の通りです。
The point is (10,5) The point is (7,9) The point is (1,2) The number of objects are: 3
プログラムの解説
クラスPointには、座標を表す2つのデータメンバーxとyが定義されています。さらに、Pointクラスのオブジェクトがいくつ生成されたかを記録するための静的メンバーcountが用意されています。コンストラクタPoint()はxとyの値を初期化すると同時にcountをインクリメントし、display()関数は座標の値を画面に表示します。該当するコードは以下の通りです。
class Point{
int x;
int y;
public:
static int count;
Point(int x1, int y1){
x = x1;
y = y1;
count++;
}
void display(){
cout<<"The point is ("<<x<<","<<y<<")\n";
}
};main()関数では、Pointクラスのオブジェクトを3つ生成しています。その後、display()関数を呼び出して各オブジェクトの値を表示し、最後にcountの値を出力しています。該当するコードは以下の通りです。
Point p1(10,5); Point p2(7,9); Point p3(1,2); p1.display(); p2.display(); p3.display(); cout<<"\nThe number of objects are: "<<Point::count;
ここで重要なのは、静的メンバーcountはクラス宣言の外部で「int Point::count = 0;」のように定義・初期化する必要があるという点です。クラス宣言内では宣言のみを行い、実際のメモリ確保はクラスの外側の定義で行われます。この仕組みによって、すべてのオブジェクトで共有される単一の領域が実現しています。
ポイントまとめ
- 静的メンバーは
staticキーワードを使って宣言する - クラスの外部で定義・初期化が必要(例:
int Point::count = 0;) - メモリ上には単一のコピーのみが存在し、全オブジェクトで共有される
- クラス名とスコープ解決演算子(
Point::count)を使ってアクセスできる
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