a、b、c、d、eからすべての可能な組み合わせを生成するC++プログラム
この記事では、a、b、c、d、eの5つの文字から考えられるすべての組み合わせを生成するC++プログラムを紹介します。再帰呼び出しを利用したシンプルな手法で、長さ1から5までの全パターン(合計31通り)を出力します。
アルゴリズム
組み合わせの生成は、各要素について「選ぶ/選ばない」の2択を順番に決めていくことで実現できます。全体の流れを擬似コードで表すと次のようになります。
開始
要素数と各要素を入力として受け取る。
関数 Combi(char a[], int reqLen, int s, int currLen, bool check[], int l)
(与えられた配列のすべての組み合わせを出力する)
//
各引数の意味:
char a[] = 文字配列
reqLen = 必要な長さ(生成する組み合わせの長さ)
s = 処理中の開始位置
currLen = 現在の組み合わせの長さ
check[] = 各要素を選択したかどうかを示すブール値の配列
l = 配列の長さ
//
関数の処理内容:
もし currLen > reqLen なら
return(処理を終了)
そうでなければ currLen == reqLen のとき
新しく生成された組み合わせを出力する。
もし s == l なら
それ以上要素が残っていないので return する。
各インデックスには2つの選択肢がある:
・check[s] を true にして、currLen と s を1ずつ増やして Combi() を再帰呼び出しする。
・check[s] を false にして、s だけを1増やして Combi() を再帰呼び出しする。
終了C++による実装例
#include<iostream>
using namespace std;
// すべての組み合わせを生成して出力する関数
void Combi(char a[], int reqLen, int s, int currLen, bool check[], int l)
{
// 現在の長さが必要な長さを超えたら終了
if(currLen > reqLen)
return;
// 必要な長さに達したら、選択済みの文字を出力
else if (currLen == reqLen) {
cout<<"\t";
for (int i = 0; i < l; i++) {
if (check[i] == true) {
cout<<a[i]<<" ";
}
}
cout<<"\n";
return;
}
// それ以上要素が残っていなければ終了
if (s == l) {
return;
}
// パターン1:現在の要素を選択する場合
check[s] = true;
Combi(a, reqLen, s + 1, currLen + 1, check, l);
// パターン2:現在の要素を選択しない場合
check[s] = false;
Combi(a, reqLen, s + 1, currLen, check, l);
}
int main() {
int i,n;
cout<<"配列の要素数を入力してください: ";
cin>>n;
bool check[n];
char a[n];
cout<<"\n";
for(i = 0; i < n; i++) {
cout<<i+1<<"番目の要素を入力してください: ";
cin>>a[i];
check[i] = false;
}
for(i = 1; i <= n; i++) {
cout<<"\n長さ "<<i<<" のすべての組み合わせ:\n";
Combi(a, i, 0, 0, check, n);
}
return 0;
}実行結果
配列の要素数を入力してください: 5 1番目の要素を入力してください: a 2番目の要素を入力してください: b 3番目の要素を入力してください: c 4番目の要素を入力してください: d 5番目の要素を入力してください: e 長さ 1 のすべての組み合わせ: a b c d e 長さ 2 のすべての組み合わせ: a b a c a d a e b c b d b e c d c e d e 長さ 3 のすべての組み合わせ: a b c a b d a b e a c d a c e a d e b c d b c e b d e c d e 長さ 4 のすべての組み合わせ: a b c d a b c e a b d e a c d e b c d e 長さ 5 のすべての組み合わせ: a b c d e
プログラムのポイント
このプログラムの動作を理解するうえで、押さえておきたいポイントをまとめます。
1. 再帰による「選ぶ/選ばない」の分岐
関数Combi()は、インデックスsの要素に対して必ず2回自分自身を呼び出します。1回目はその要素をtrue(選択)として次へ進み、2回目はfalse(未選択)として進みます。この分岐をすべての要素に対して繰り返すことで、あらゆる選択パターンが漏れなく網羅されます。
2. 組み合わせの総数は二項係数と一致
n個の要素からk個を選ぶ組み合わせの数は「nCk」で表されます。5文字の場合、長さ1〜5それぞれについて 5、10、10、5、1 通りとなり、合計は 25 − 1 = 31 通りです。実行結果の出力行数もこの数と一致していることが確認できます。
3. 可変長配列に関する注意
サンプルコードで使っているchar a[n]やbool check[n]のような可変長配列(VLA)は、厳密には標準C++の機能ではなく、GCCなど一部コンパイラの拡張機能です。移植性を重視する場合は、std::vector<char>やstd::vector<bool>を使用することをおすすめします。
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