C++でカウントソートを使って中央値と最頻値を求める方法
サイズnの配列が与えられたとき、カウントソートの手法を応用して中央値(メジアン)と最頻値(モード)を求めることを考えます。この手法は、配列の要素が限られた範囲内にある場合に特に有効です。例えば、要素が{1, 1, 1, 2, 7, 1}である配列の場合、最頻値は1、中央値は1.5となります。
中央値と最頻値とは
- 中央値(メジアン):数値を昇順に並べたリストの中央に位置する値
- 最頻値(モード):リスト内で最も多く出現する要素
求め方の手順
中央値と最頻値を求めるには、以下の手順に従います。
- 入力配列のサイズをnと仮定します。
- 各値の出現回数を記録するカウント配列を作成します。
- カウント配列の中で最大値が格納されているインデックスが、与えられたデータの最頻値となります。
- 最大出現回数の要素が複数存在する場合は、そのうちのいずれかを採用できます。
- その値をmodeという別の変数に保存します。
- 続いて、通常のカウントソートの処理に進みます。累積カウントを計算し、ソート済み配列を構築します。
- ソート済み配列において、nが奇数の場合は中央の要素がそのまま中央値になります。nが偶数の場合は中央の2つの要素を取り出し、その平均値を中央値とします。
- その値をmedianという別の変数に保存します。
サンプルコード
#include <iostream>
using namespace std;
int main() {
int arr[] = {1, 1, 1, 2, 7, 1};
int n = sizeof(arr) / sizeof(arr[0]);
// 配列内の最大値を求める
int maxVal = arr[0];
for (int i = 1; i < n; i++)
if (arr[i] > maxVal)
maxVal = arr[i];
// カウント配列を作成して出現回数を記録
int count[maxVal + 1] = {0};
for (int i = 0; i < n; i++)
count[arr[i]]++;
// 最頻値を求める
int mode = 0, maxCount = 0;
for (int i = 0; i <= maxVal; i++) {
if (count[i] > maxCount) {
maxCount = count[i];
mode = i;
}
}
// カウントソート:累積カウントを計算
for (int i = 1; i <= maxVal; i++)
count[i] += count[i - 1];
// ソート済み配列を構築
int sorted[n];
for (int i = n - 1; i >= 0; i--)
sorted[--count[arr[i]]] = arr[i];
// 中央値を求める
double median;
if (n % 2 == 1)
median = sorted[n / 2];
else
median = (sorted[n / 2 - 1] + sorted[n / 2]) / 2.0;
cout << "最頻値(モード): " << mode << endl;
cout << "中央値(メジアン): " << median << endl;
return 0;
}
出力
最頻値(モード): 1 中央値(メジアン): 1.5
まとめ
このように、カウントソートの考え方を利用すると、要素の範囲が限定された配列から中央値と最頻値をO(n + k)の時間計算量で効率的に求められます(kは要素の最大値)。さらに、ソート済み配列を明示的に構築しなくても、累積カウント配列から中央値の位置を直接特定できるため、メモリ使用量を抑えた実装も可能です。要素の取りうる値の範囲が小さいデータセットを扱う際には、ぜひこの手法を活用してみてください。
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