C++で再帰を使って単方向リンクリストの中央要素を求める方法
数値からなるリンクリストが与えられたとき、再帰処理を使ってリストの中央要素を求めることを考えます。例えば、リストの要素が [12, 14, 18, 36, 96, 25, 62] の場合、中央に位置する要素は 36 です。
アルゴリズムの考え方
この問題は「再帰でノード数を数え、戻りながらカウンタを減らす」というシンプルな発想で解くことができます。具体的な手順は以下のとおりです。
- 再帰呼び出しを用いて、リスト全体のノード総数を数えます。
- リストの末端(NULL)に到達した時点で、カウンタを半分にします。
- 再帰から戻る過程で、呼び出しごとにカウンタ n を 1 ずつ減らします。
- n が 0 になったノードを中央要素として記録します。
サンプルコード
#include<iostream>
using namespace std;
class Node {
public:
int data;
Node *next;
};
Node* getNode(int data) {
Node *newNode = new Node;
newNode->data = data;
newNode->next = NULL;
return newNode;
}
void midpoint_task(Node* head, int* n, Node** mid) {
if (head == NULL) {
*n /= 2;
return;
}
*n += 1;
midpoint_task(head->next, n, mid);
*n -= 1;
if (*n == 0) {
*mid = head;
}
}
Node* findMidpoint(Node* head) {
Node* mid = NULL;
int n = 1;
midpoint_task(head, &n, &mid);
return mid;
}
void append(struct Node** start, int key) {
Node* new_node = getNode(key);
Node *p = (*start);
if (p == NULL) {
(*start) = new_node;
return;
}
while (p->next != NULL) {
p = p->next;
}
p->next = new_node;
}
int main() {
Node *start = NULL;
int arr[] = {12, 14, 18, 36, 96, 25, 62};
int size = sizeof(arr) / sizeof(arr[0]);
for (int i = 0; i < size; i++) {
append(&start, arr[i]);
}
Node* res = findMidpoint(start);
cout << "Mid point is: " << res->data;
}
実行結果
Mid point is: 36
コードの解説
NodeクラスとgetNode関数
Node クラスはノードの値(data)と次ノードへのポインタ(next)を保持します。getNode 関数は、指定された値を持つ新しいノードを生成して返します。
midpoint_task関数(再帰処理の中核)
再帰を進みながらノード数をカウントし、head が NULL に到達した時点でカウンタを半分にします。その後、再帰の巻き戻しのたびにカウンタを 1 減らし、0 になった位置のノードを中央要素として記録します。
findMidpoint・append・main関数
findMidpoint は midpoint_task を呼び出して中央ノードを取得します。append はリストの末尾にノードを追加する補助関数で、main 関数では配列の要素からリンクリストを構築し、求まった中央要素を出力します。
計算量について
時間計算量は O(n) です。また、再帰呼び出しに伴うスタック領域を消費するため、空間計算量も O(n) となります。なお、要素数が偶数の場合は、中央にあたる 2 つの要素のうち後ろ側が返される点に注意してください。
-
C++で連結リストのループ(循環部分)の長さを求める方法
この記事では、ループ(循環)を含む可能性がある連結リストが与えられたときに、そのループの長さ(ループ内のノード数)を求める方法を解説します。 問題の概要 与えられた連結リストにループが存在する場合は、ループを構成するノードの数を数えて返します。ループが存在しない場合は -1 を返します。 具体例を見てみましょう。 入力: 連結リスト:1 → 2 → 3 → 4 → 5 → 6 → 7 → 2(ノード2に戻る) 出力: 6 この例では、ノード7の次がノード2に接続されており、ノード2からノード7までの6個のノードがループを形成しています。 解決アプローチ:フロイドの循環検出法 まず、連結リス
-
C++で双方向リンクリストのサイズ(要素数)を求めるプログラム
本記事では、双方向リンクリスト(Doubly Linked List)が与えられたときに、そのサイズ(要素数)を求めるC++プログラムの作成方法を詳しく解説します。 双方向リンクリストとは、片方向リンクリストと比べて、各ノードが前後両方向のリンクを持つため、前方にも後方にも自由に移動できる特殊なリンクリストです。まず、双方向リンクリストを理解するうえで重要な用語を確認しておきましょう。 リンク(Link):リンクリストの各リンクには、「要素」と呼ばれるデータが格納されます。 ネクスト(Next):各リンクには、次のリンクを指す参照「Next」が含まれます。 プレヴ(Prev):各リンクに