言語 L = {ww^r | w ∈ {0,1}} を受理するチューリングマシンの構築方法
ここでは、言語 L = {wwr | w ∈ {0, 1}} を受理するチューリングマシンの構築方法について解説します。この言語は、文字「0」と「1」のみで構成される文字列を扱うものです。w は任意の文字列を表し、wr はその逆順(反転)の文字列を意味します。
例えば、w = 10110 の場合、wr は 01101 となります。したがって、このチューリングマシンが受理すべき文字列 z は、10110 と 01101 を連結した z = 1011001101 になります。
解法のアプローチ
この問題を解くためには、以下の手順に従います。
- 先頭の記号を確認する: 文字列の最初の記号を読み取ります。それが「0」であれば「y」に書き換え、「1」であれば「x」に書き換えます。これにより、処理済みの記号と未処理の記号を区別できるようになります。
- 文字列の末尾へ移動する: テープヘッドを文字列の最後尾まで移動させます。
- 末尾の記号を照合・置き換える: 末尾の記号が先頭の記号と一致しているかを確認します。一致していれば、先頭と同様に「0」なら「y」、「1」なら「x」に書き換えます。
- 先頭側に戻って繰り返す: テープヘッドを左端に戻し、次の未処理の記号(直前に置き換えた記号の隣)から同じ手順を繰り返します。
重要なポイント
この言語の性質上、wr は w の逆順であるため、両者は必ず同じ長さ(同じ記号数)を持つことに注意が必要です。つまり、文字列の前半部分と後半部分は対称的な関係にあります。
そこで、先頭から n 番目の記号を置き換えるたびに、末尾から n 番目に対応する記号も必ず置き換えるという規則を守ることで、文字列が wwr の形式に一致しているかどうかを正しく判定できます。
すべての記号が正しく対応して置き換えられれば、その文字列は言語 L に属するものとして受理されます。途中で先頭と末尾の記号が一致しない場合は、その文字列は拒否されます。
状態遷移図
以下の状態遷移図は、上記のアルゴリズムを実装したチューリングマシンの動作を視覚的に表したものです。

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