C++で二分探索木の偶数ノードをすべて出力する方法
この記事では、二分探索木が与えられたときに、その中から偶数の値を持つノードをすべて出力する方法を解説します。
二分探索木とは
二分探索木(BST: Binary Search Tree)は、以下の条件を満たす二分木です。
- 左側の部分木には、常に親ノードより小さい値を持つノードが含まれる。
- 右側の部分木には、常に親ノードより大きい値を持つノードが含まれる。
- すべてのノードが上記の2つのルールに従っている必要がある。
これらの性質により、二分探索木では効率的な検索・挿入・削除が可能になります。
問題の例
具体例を使って問題を理解しましょう。例えば、次のような二分探索木を考えます。

出力: 2 4 6 8
解法のアプローチ
この問題を解くための手順は非常にシンプルです。
- 二分探索木のすべてのノードを巡回する。
- 現在のノードの値が偶数かどうかを判定する。
- 偶数であればそのノードを出力し、奇数であれば何もせず次へ進む。
ここでは、中順走査(In-order Traversal)を用いた再帰的な実装を採用します。中順走査を使うと、二分探索木のノードを昇順に訪問できるため、結果がソートされた形で出力されるという利点があります。
C++での実装例
以下のコードは、上記のロジックの動作を示したものです。
#include <iostream>
using namespace std;
struct Node {
int key;
struct Node *left, *right;
};
Node* newNode(int item){
Node* temp = new Node;
temp->key = item;
temp->left = temp->right = NULL;
return temp;
}
Node* insertNode(Node* node, int key){
if (node == NULL)
return newNode(key);
if (key < node->key)
node->left = insertNode(node->left, key);
else
node->right = insertNode(node->right, key);
return node;
}
void printEvenNode(Node* root){
if (root != NULL) {
printEvenNode(root->left);
if (root->key % 2 == 0)
cout<<root->key<<"\t";
printEvenNode(root->right);
}
}
int main(){
Node* root = NULL;
root = insertNode(root, 54);
root = insertNode(root, 43);
root = insertNode(root, 12);
root = insertNode(root, 30);
root = insertNode(root, 89);
root = insertNode(root, 67);
root = insertNode(root, 80);
cout<<"All even nodes of the tree are :\n";
printEvenNode(root);
return 0;
}コードのポイント
- newNode関数: 新しいノードを作成し、初期化します。
- insertNode関数: 二分探索木の性質に従って、値を適切な位置に挿入します。
- printEvenNode関数: 中順走査を行いながら、各ノードの値を
% 2 == 0で判定し、偶数のみを出力します。
実行結果
プログラムを実行すると、次の出力が得られます。
All even nodes of the tree are : 12 30 54 80
まとめ
このように、二分探索木の偶数ノードを出力するには、木全体を一度巡回しながら各ノードの値を判定するだけで実現できます。計算量は全ノードを1回ずつ訪問するため O(n) となり、非常に効率的です。中順走査を利用すれば、偶数ノードが昇順に出力される点も覚えておくと便利です。
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