C++で最も近い約数のペアを効率的に求めるアルゴリズム
問題概要
整数 num が与えられたとき、積が num + 1 または num + 2 と等しくなるような2つの整数のうち、絶対差(2つの値の差の絶対値)が最小になるペアを求めます。返す順序は問われません。
例えば、入力が 8 の場合を考えてみましょう。num + 1 = 9 のとき、最も近い約数のペアは [3, 3] です。num + 2 = 10 のとき、最も近い約数のペアは [2, 5] です。
両者を比較すると、差がより小さいのは [3, 3] なので、これが出力となります。
解法のアプローチ
この問題は「約数列挙」と「差の比較」を組み合わせることで解けます。手順は以下の通りです。
getDiv()というメソッドを定義します。引数として整数xを受け取ります。diffを無限大(INT_MAX)で初期化し、サイズ2の配列retを作成します。i = 1から始めてi * i <= xの間、iを1ずつ増やしながらループします。xがiで割り切れる場合:a = i、b = x / iとするnewDiff = |a - b|を計算するnewDiff < diffであれば、diff = newDiffとし、ret[0] = a、ret[1] = bを更新する
retを返します。- メイン処理では
op1 = getDiv(num + 1)とop2 = getDiv(num + 2)をそれぞれ求めます。 |op1[0] - op1[1]| <= |op2[0] - op2[1]|であればop1を、そうでなければop2を返します。
計算量について
この手法では、平方根までの数だけを試すため、各 getDiv() の呼び出しは O(√x) 時間で完了します。全体としても非常に効率的であり、大きな num に対しても高速に動作します。
C++による実装例
以下の実装を見ると、理解がより深まるでしょう。
#include <bits/stdc++.h>
using namespace std;
void print_vector(vector<auto> v){
cout << "[";
for(int i = 0; i<v.size(); i++){
cout << v[i] << ", ";
}
cout << "]"<<endl;
}
class Solution {
public:
vector <int> getDiv(int x){
int diff = INT_MAX;
vector <int> ret(2);
for(int i = 1; i * i <= x; i++){
if(x % i == 0){
int a = i;
int b = x / i;
int newDiff = abs(a - b);
if(newDiff < diff){
diff = newDiff;
ret[0] = a;
ret[1] = b;
}
}
}
return ret;
}
vector<int> closestDivisors(int num) {
vector <int> op1 = getDiv(num + 1);
vector <int> op2 = getDiv(num + 2);
return abs(op1[0] - op1[1]) <= abs(op2[0] - op2[1]) ? op1 : op2;
}
};
main(){
Solution ob;
print_vector(ob.closestDivisors(8));
}入力
8
出力
[3,3]
まとめ
この問題のポイントは、num + 1 と num + 2 のどちらか一方は必ず偶数になるため、必ず有効な約数のペアが存在することです。約数を効率的に列挙し、差が最小のペアを選ぶことで、シンプルかつ高速に解答できます。
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