C++ STLのスタック(stack)徹底解説!LIFO構造の基本操作とサンプルコード
C++ STLにおけるスタック(stack)は、LIFO(Last In First Out:後入れ先出し)構造として実装されるコンテナです。LIFOとは「最後に入れたものが最初に取り出される」という意味で、本を一冊ずつ積み上げた山をイメージすると理解しやすいでしょう。一番上に置いた本(=最後に挿入された要素)が最初に取り出されることから、この構造はLIFOと呼ばれています。
スタックで使える主な操作
1. top() – 最上位要素の取得
スタックの最上位(先頭)にある要素への参照を返します。要素自体は削除されません。
- 構文:
name_of_stack.top() - 引数:なし
- 戻り値:スタックコンテナの最上位要素への参照
2. push() – 要素の挿入
指定した要素をスタックの最上位に追加します。
- 構文:
name_of_stack.push(element) - 引数:挿入したい要素
- 戻り値:なし(void型)
3. pop() – 要素の削除
スタックの最上位にある要素を取り除きます。なお、標準の pop() は削除した要素を返さない点に注意してください。値を取得したい場合は、先に top() を呼び出します。
- 構文:
name_of_stack.pop() - 引数:なし
- 戻り値:なし(void型)。最上位要素を削除するのみ
4. size() – 要素数の取得
スタック内に現在存在する要素の総数を返します。
- 構文:
name_of_stack.size() - 引数:なし
- 戻り値:スタック内の要素数(符号なし整数型)
5. empty() – 空かどうかの判定
スタックが空であるかどうかを確認します。
- 構文:
name_of_stack.empty() - 引数:なし
- 戻り値:真偽値(bool型)。スタックが空なら
true、空でなければfalse
使用例
以下のコードでは、int型のスタックを作成し、push() で4つの要素を挿入した後、empty()・size()・top()・pop() を組み合わせて操作しています。
#include <bits/stdc++.h>
using namespace std;
int main(){
// スタックコンテナを作成
stack <int> newStack;
// スタックへ要素を挿入
newStack.push(10);
newStack.push(20);
newStack.push(30);
newStack.push(40);
// empty()を使って要素が挿入されているか確認
if(!newStack.empty()){
// スタックのサイズを計算
cout<<"Stack size is: "<< newStack.size();
}
else{
cout<<"Stack is empty";
}
cout<<"\nElements in the stack are:";
// top()で最上位要素を表示しながらpop()で削除
while(!newStack.empty()){
cout<<" "<< newStack.top();
newStack.pop();
}
return 0;
}
実行結果
Stack size is: 4 Elements in the stack are: 40 30 20 10
このように、最後に挿入した 40 が最初に表示されていることが分かります。これこそがLIFO(後入れ先出し)構造の動作です。スタックは、関数呼び出しの管理やundo機能、深さ優先探索(DFS)など、さまざまな場面で活用される重要なデータ構造なので、ぜひ基本的な操作方法をマスターしておきましょう。
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