C++で文字列を再構成する:同じ文字が隣り合わない並べ替えアルゴリズム
文字列 S が与えられたとき、その文字を並べ替えることで、隣り合う2文字が同じにならないようにできるかどうかを判定します。並べ替えが可能であれば、そのような結果の中から任意の1つを出力し、不可能な場合は空文字列を返します。例えば、入力が「AAB」であれば、出力は「ABA」となります。
解法のアプローチ
この問題は、優先度付きキュー(ヒープ)を使った貪欲法で効率的に解くことができます。ポイントは、残りの出現回数が多い文字から順番に交互に配置していくことです。手順は以下の通りです。
- (整数・文字)のペアを保持する優先度付きキュー pq を作成し、マップ m を定義します
- n := 文字列の長さ
- 各文字の出現頻度をマップ m に記録します
- m 内の各キー・バリューペア p に対して、(p の整数部=出現回数、p の文字部)を pq に挿入します
- ans := 空文字列
- pq が空になるまで、次の処理を繰り返します
- pq の先頭ペアを one として取り出し、pq から削除します
- この時点で pq が空である場合:
- one の整数部(残りカウント)が 1 より大きければ、空文字列を返します
- そうでなければ、ans に one の文字を追加して ans を返します
- 続けて、pq の先頭ペアを two として取り出し、pq から削除します
- ans に one の文字を追加し、さらに two の文字を追加します
- one と two の整数部をそれぞれ 1 減らします
- one の整数部が 0 でなければ、one を pq に戻します
- two の整数部が 0 でなければ、two を pq に戻します
- 最後に ans を返します
なぜこの手法が有効なのか
最も出現回数の多い文字が文字列長の半分を超える(厳密には (n+1)/2 を超える)場合、どのように並べ替えても隣接する同一文字を避けられないため、答えは存在せず空文字列を返します。それ以外の場合は、残数の多い2種類の文字を必ずペアで消費していくため、常に直前の文字と異なる文字を配置でき続け、必ず条件を満たす文字列が構築できます。
計算量
文字列長を n、異なる文字の種類数を k とすると、ループは約 n/2 回実行され、各回でヒープ操作が O(log k) 行われるため、時間計算量は O(n log k)、空間計算量は O(n + k)(答えの格納分とキュー・マップの分)となります。
それでは、理解を深めるために以下の実装例を見てみましょう。
実装例(C++)
#include <bits/stdc++.h>
using namespace std;
class Solution {
public:
string reorganizeString(string S) {
priority_queue <pair <int, char>> pq;
map <char, int> m;
int n = S.size();
for(int i = 0; i < n; i++){
m[S[i]]++;
}
map <char, int> :: iterator i = m.begin();
while(i != m.end()){
pq.push({i->second, i->first});
i++;
}
string ans = "";
while(!pq.empty()){
pair <int, char> one = pq.top();
pq.pop();
if(pq.empty()){
if(one.first > 1)
return "";
ans += one.second;
return ans;
}
pair <int, char> two = pq.top();
pq.pop();
ans += one.second;
ans += two.second;
//cout << ans << endl;
one.first--;
two.first--;
if(one.first)pq.push(one);
if(two.first)pq.push(two);
}
return ans;
}
};
int main() {
Solution ob1;
cout << ob1.reorganizeString("AAB") << endl;
return 0;
}入力
S = "AAB"
ob1.reorganizeString("AAB")出力
ABA
-
C++で文字列をトークン化する方法:stringstreamとgetline()による分割テクニック
この記事では、C++における文字列のトークン化(分割)の方法について解説します。C言語では、文字配列に対してstrtok()関数を使用することで文字列を分割できましたが、C++ではstd::stringクラスを扱うため、少し異なるアプローチが必要です。C++の機能を活用して文字列を分割するには、まずstd::stringをstringstream(文字列ストリーム)に変換します。その後、getline()関数を使うことで、指定した区切り文字(デリミタ)ごとに文字列を切り出すことができます。getline()関数は、以下の3つの引数を受け取ります。入力元となる文字列ストリーム出力結果を格納する文
-
C++で文字列をトークン化(分割)する2つの方法を解説
文字列のトークン化(分割)とは、1つの文字列を区切り文字(スペースやカンマなど)を基準に、複数の部分文字列へ分割する処理のことです。C++では、標準ライブラリだけでもいくつかの方法で実現できます。本記事では、代表的な2つの方法をサンプルコード付きで紹介します。方法1:stringstreamを使って空白で分割する1つ目の方法は、stringstreamを使ってスペースで区切られた単語を順に読み取る方法です。この方法はやや制限がありますが、適切なチェックを加えれば十分に目的を果たすことができます。サンプルコード#include <vector> #include <string