C++で解く「バスケットに果物を入れる」問題 ― スライディングウィンドウによる実装
一列に並んだ木があり、i 番目の木には tree[i] という種類の果実が実っているとします。私たちは好きな木からスタートし、以下の手順を繰り返し実行します。
- 今いる木から果実を 1 つバスケットに加えます。果実を追加できない場合は終了します。
- 現在の木の一つ右隣の木へ移動します。右側に木が存在しない場合は終了します。
バスケットは 2 つあり、それぞれどれだけの量でも運ぶことができますが、1 つのバスケットに入れられる果実は 1 種類だけという制約があります。この手順で収集できる果実の合計数を求めましょう。
例えば、木が [0, 1, 2, 2] のように並んでいる場合、答えは 3 になります。2 本目以降の木からスタートすれば [1, 2, 2] を収集できますが、最初の木から始めると [0, 1] しか集められないためです。
アプローチ
この問題は「スライディングウィンドウ(尺取り法)」を用いることで効率的に解けます。ウィンドウ内に含まれる果実の種類が常に 2 種類以下になるよう区間を伸縮させるのがポイントです。手順は以下の通りです。
- n := 木の本数、j := 0、ans := 0 として初期化します。
- マップ m を作成します。
- i を 0 から n − 1 までループさせます。
- m[tree[i]] を 1 増やします。
- m のサイズが 2 より大きく、かつ j ≤ i の間、次を繰り返します。
- m[tree[j]] を 1 減らします。
- m[tree[j]] == 0 になったら、m から tree[j] を削除します。
- j を 1 増やします。
- ans := max(i − j + 1, ans) と更新します。
- ans を返します。
このアルゴリズムでは、左端 j と右端 i がどちらも後戻りせずに前へ進むため、配列全体を一度の走査で処理できます。時間計算量は O(n) となり、またマップに保持される果実の種類は高々 3 種類なので、空間計算量は O(1) と非常に効率的です。
それでは、理解を深めるために実際の実装を見てみましょう。
C++ 実装例
#include <bits/stdc++.h>
using namespace std;
class Solution {
public:
int totalFruit(vector<int>& tree) {
int n = tree.size();
int j = 0;
map <int, int> m;
int ans = 0;
for(int i = 0; i < n; i++){
m[tree[i]] += 1;
while(m.size() > 2 && j <= i){
m[tree[j]]--;
if(m[tree[j]] == 0)m.erase(tree[j]);
j++;
}
ans = max(i - j + 1, ans);
}
return ans;
}
};
main(){
vector<int> v = {3,3,3,1,2,1,1,2,3,3,4};
Solution ob;
cout <<(ob.totalFruit(v));
}入力
[3,3,3,1,2,1,1,2,3,3,4]
出力
5
この入力の場合、「1 種類または 2 種類の果実のみを含む連続区間」の中で最も長くなるのは [1, 2, 1, 1, 2] の 5 個であるため、出力は 5 になります。
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