C++でカスタム順序に従って文字列を並べ替える方法
小文字の英字のみで構成された2つの文字列 S と T が与えられたとします。S には同じ文字が2回以上現れることはなく、S はあらかじめ何らかの独自の順序(カスタムオーダー)でソートされています。ここで、T の文字を並べ替えて、S の順序と一致するようにするのが課題です。具体的には、S 内で x が y より先に現れるならば、結果の文字列でも x は y より先に現れなければなりません。
例として、S = "cba"、T = "abcd" の場合を考えてみましょう。このとき出力は "cbad" となります。"a"、"b"、"c" はいずれも S に含まれているため、これらの順序は S に従って "c"、"b"、"a" である必要があります。一方、"d" は S に含まれていないため、T 内のどの位置に置いても構いません。つまり "dcba"、"cdba"、"cbda" などもすべて有効な答えとなります。
解法のアプローチ
この問題を解くには、以下の手順に従います。
結果を格納する空の文字列 ret を用意します。
マップ m を定義し、T に含まれる各文字の出現回数(頻度)を m に記録します。
i を 0 から S のサイズ - 1 までループさせます。
x := S[i] とします。
j を 0 から m[x] - 1 までループさせます。
ret := ret + x(文字 x を ret に追加)。
m[x] := 0 とし、処理済みであることを示します。
m 内の各ペア it に対して以下を繰り返します。
it の値(出現回数)が 0 より大きい場合、
i を 0 からその値 - 1 までループさせ、ret に it のキー(文字)を出現回数分だけ連結します。
ret を返します。
S に含まれる文字はまず優先的に順序通りに配置され、その後、S に含まれない残りの文字が出力の末尾に追加されるという仕組みです。
C++による実装例
理解を深めるために、以下の実装を見てみましょう。
#include <bits/stdc++.h>
using namespace std;
class Solution {
public:
string customSortString(string S, string T) {
string ret = "";
unordered_map <char, int> m;
for(int i = 0; i < T.size(); i++){
m[T[i]]++;
}
for(int i = 0; i < S.size(); i++){
char x = S[i];
for(int j = 0; j < m[x]; j++){
ret += x;
}
m[x] = 0;
}
unordered_map <char, int> :: iterator it = m.begin();
while(it != m.end()){
if(it->second > 0){
for(int i = 0; i < it->second; i++)ret += it->first;
}
it++;
}
return ret;
}
};
main(){
Solution ob;
cout << (ob.customSortString("cba", "abcd"));
}入力
"cba" "abcd"
出力
cbad
計算量について
このアルゴリズムの時間計算量は O(|S| + |T|) です。T の各文字の頻度を数えるのに |T| 回、S の各文字に対応する文字を ret に追加する処理で合計 |T| 回程度の操作が必要となるためです。空間計算量も O(1)(英小文字26種類分のマップ)と考えることができます。
-
C++で文字列をトークン化(分割)する2つの方法を解説
文字列のトークン化(分割)とは、1つの文字列を区切り文字(スペースやカンマなど)を基準に、複数の部分文字列へ分割する処理のことです。C++では、標準ライブラリだけでもいくつかの方法で実現できます。本記事では、代表的な2つの方法をサンプルコード付きで紹介します。方法1:stringstreamを使って空白で分割する1つ目の方法は、stringstreamを使ってスペースで区切られた単語を順に読み取る方法です。この方法はやや制限がありますが、適切なチェックを加えれば十分に目的を果たすことができます。サンプルコード#include <vector> #include <string
-
【Python】英数字混在の文字列を「小文字→大文字→奇数→偶数」の順に並べ替える方法
英字と数字が混在した文字列 s が与えられたとき、次の条件に従って並べ替えることを考えます。 すべての小文字は、大文字よりも前に配置する。 すべての大文字は、数字よりも前に配置する。 数字同士については、奇数を偶数よりも前に配置する。 たとえば、入力が s = HeLlo1234 の場合、出力は eloHL1324 となります。 解き方のアプローチ この問題は、各文字に対して「並び順を決めるための優先度コード」を計算し、その値をソートのキーとして使うことで解けます。具体的な手順は以下のとおりです。 関数 f() を定義します。引数として1文字 c を受け取ります。 code を 0 で初