C++で解く:N以下の重複した桁を含む整数の個数の求め方
問題の概要
正の整数 N が与えられたとき、N以下の正の整数の中に、少なくとも1つの重複した桁(同じ数字が2回以上現れる)を含む数がいくつあるかを求める問題です。
例として、入力が 99 の場合を考えてみましょう。このときの出力は 9 となります。該当するのは 11, 22, 33, 44, 55, 66, 77, 88, 99 の9個だからです。
解法のアプローチ
すべての数を1つずつ確認するのは非効率です。そこで視点を変え、「重複した桁を一切含まない数」の個数を組み合わせ論的に数え上げ、それを N から引くことで高速に答えを得られます。
具体的には、次の手順で進めます。
- 関数 A(m, n) の定義:m × (m−1) × … × (m−n+1) を計算して返します。これは重複なしで数字を選んで並べる場合の数(順列)に対応します。
- 桁の分解:N + 1 を1桁ずつ取り出し、配列 arr に先頭から格納します。
- 初期化:結果用の変数 ret := 0、桁数 n := arr のサイズ とします。
- 桁数が n 未満の数の集計:i 桁(1 ≤ i < n)の重複なしの数は 9 × A(9, i−1) 個なので、これを ret に加算していきます。
- 桁数が n と同じ数の集計:集合 visited で使用済みの数字を管理しながら、上位の桁から順に処理します。
- 各桁位置 i について、その桁より小さい数字 j を先頭(最上位桁の場合は1から開始)に置いた場合の組み合わせ A(9 − i, n − i − 1) を ret に加算します。ただし、j が既に使用済みの場合はスキップします。
- 現在の桁 digit がすでに visited に存在する場合はループを抜けます(これ以上、共通の接頭辞を持つ重複なしの数は存在しないため)。
- そうでなければ、digit を visited に追加します。
- 答えの算出:最後に N − ret を返します。
C++での実装例
以下のコードで実際の実装を確認できます。
#include <bits/stdc++.h>
using namespace std;
class Solution {
public:
int A(int m, int n){
int ret = 1;
for (int i = 0; i < n; i++) {
ret *= m;
m--;
}
return ret;
}
int numDupDigitsAtMostN(int N){
vector<int> arr;
for (int i = N + 1; i > 0; i /= 10) {
arr.insert(arr.begin(), i % 10);
}
int ret = 0;
int n = arr.size();
for (int i = 1; i < n; i++) {
ret += 9 * A(9, i - 1);
}
set<int> visited;
for (int i = 0; i < n; i++) {
int digit = arr[i];
for (int j = i == 0 ? 1 : 0; j < digit; j++) {
if (visited.count(j))
continue;
ret += A(9 - i, n - i - 1);
}
if (visited.count(digit))
break;
visited.insert(digit);
}
return N - ret;
}
};
main(){
Solution ob;
cout << (ob.numDupDigitsAtMostN(99));
}
入力
99
出力
9
まとめ
この手法では、Nの桁数を d としたとき、各桁で最大10通りの分岐しか発生しないため、極めて高速に答えを求められます。単純な全探索では処理しきれない大きな N に対しても有効で、競技プログラミングなどでもよく使われる「桁DP・組み合わせ数え上げ」の代表的なパターンと言えます。
-
【C++】バックトラッキングでグリッドの8つのマスに1〜8の数字を条件付きで配置する方法
この記事では、図の中にある8つの丸(マス)に「1」から「8」までの数字を、「数列上で隣り合う数字同士がグリッド上でも隣接しない」という条件を満たすように配置する問題を、C++で解く方法を解説します。問題の概要たとえば、入力として次のような3×4のグリッドが与えられたとします。「0」は使用しないマス、「-1」はまだ数字が置かれていない空きマスを表します。0-1-10-1-1-1-10-1-10この場合の出力は次のようになります。 3 5 7 1 8 2 4 6この結果では、たとえば「1」と「2」、「7」と「8」のように数列で連続する数字が、グリッド上で上下左右・斜めに隣り合わないように配置
-
C++でトリボナッチ数を生成する方法を解説
トリボナッチ数とはトリボナッチ数(Tribonacci数)は、有名なフィボナッチ数とよく似た数列ですが、フィボナッチ数が直前の2項を足して次の項を求めるのに対し、トリボナッチ数は直前の3つの項を加算して新しい項を生成する点が異なります。n番目の項 T(n) を求める漸化式は以下の通りです。T(n) = T(n - 1) + T(n - 2) + T(n - 3)数列の最初の3項は {0, 1, 1} から始まります。したがって、数列は「0, 1, 1, 2, 4, 7, 13, ...」と続いていきます。アルゴリズムトリボナッチ数を生成する基本的なアルゴリズムは以下のようになります。初期値3つ