【C++】連結リスト内の特定の整数(int)の出現回数をカウントする関数の作成方法
問題の概要
この記事では、C++の連結リスト(リンクリスト)を扱います。与えられた連結リストの中に、特定の整数(int型)が出現する回数を数える関数を作成するのが課題です。
まずは具体例で問題を確認してみましょう。
入力
連結リスト: 10 → 50 → 10 → 20 → 100 → 10 / 探す値: 10
出力
3
説明:数値「10」は連結リスト内に合計3回出現しています。
解法の考え方
この問題の解法はとてもシンプルです。連結リストを先頭から順番に走査し、現在のノードの値が探している数値と一致したらカウンターを+1するだけでOKです。
連結リストのノードをたどる方法には「反復(イテレーション)」と「再帰」の2通りがあります。以下では、それぞれの手法による実装例を紹介します。
方法1:反復(whileループ)を使った解法
#include <iostream>
using namespace std;
class Node {
public:
int data; // ノードが保持するデータ
Node* next; // 次のノードへのポインタ
};
// リストの先頭に新しいノードを挿入する関数
void push(Node** head_ref, int new_data) {
Node* new_node = new Node();
new_node->data = new_data;
new_node->next = (*head_ref);
(*head_ref) = new_node;
}
// 特定の値の出現回数をカウントする関数(反復版)
int countInt(Node* head, int search_for) {
Node* current = head;
int intCount = 0;
while (current != NULL) {
if (current->data == search_for)
intCount++;
current = current->next;
}
return intCount;
}
int main() {
Node* head = NULL;
push(&head, 10);
push(&head, 40);
push(&head, 10);
push(&head, 50);
push(&head, 20);
push(&head, 90);
push(&head, 10);
cout << "連結リストにおける10の出現回数は "
<< countInt(head, 10) << " 回です";
return 0;
}
実行結果:
連結リストにおける10の出現回数は 3 回です
補足:push()は常にリストの先頭へ挿入するため、main()で実際に構築されるリストは「10 → 90 → 20 → 50 → 10 → 40 → 10」という順序になります。いずれにせよ「10」は3回含まれているため、結果は3となります。
方法2:再帰を使った解法
再帰版では、グローバル変数に頼らず「残りのリストでのカウント結果」を返り値として受け取る形にすると、より安全でスマートな実装になります。
#include <iostream>
using namespace std;
class Node {
public:
int data;
Node* next;
};
void push(Node** head_ref, int new_data) {
Node* new_node = new Node();
new_node->data = new_data;
new_node->next = (*head_ref);
(*head_ref) = new_node;
}
// 特定の値の出現回数をカウントする関数(再帰版)
int countInt(Node* head, int key) {
// ベースケース:リストの終端に到達したら0を返す
if (head == NULL)
return 0;
// 一致していれば1、不一致なら0を加算して残りを再帰的に処理
return (head->data == key ? 1 : 0) + countInt(head->next, key);
}
int main() {
Node* head = NULL;
push(&head, 10);
push(&head, 40);
push(&head, 10);
push(&head, 50);
push(&head, 20);
push(&head, 90);
push(&head, 10);
cout << "連結リストにおける10の出現回数は "
<< countInt(head, 10) << " 回です";
return 0;
}
実行結果:
連結リストにおける10の出現回数は 3 回です
計算量の目安
- 時間計算量:どちらの方法も全ノードを一度ずつ訪問するため O(n)(nはノード数)。
- 空間計算量:反復版は O(1)。再帰版は呼び出しスタックの分だけ O(n) のメモリを消費。
長いリストを扱う場合やスタックオーバーフローのリスクを避けたい場面では、反復版の利用が推奨されます。
まとめ
連結リスト内の特定の値の出現回数をカウントするには、リストを先頭から順にたどり、一致するノードを数えるだけで実現できます。反復・再帰どちらでも同じ結果が得られますが、追加メモリ不要で安全な反復版が実用上はおすすめです。
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