C++で2つ目の配列を並べ替えて作れる辞書式順序最小のシーケンスを求める方法
2つの配列 A と B(いずれも n 個の整数を持つ)が与えられたとします。ここで、B の要素をうまく並べ替えることで、(A[i] + B[i]) % n で構成されるシーケンスが辞書式順序で最小になるようにします。最終的に、その最小のシーケンスを返すのが目的です。
たとえば、入力が A = {1, 2, 3, 2}、B = {4, 3, 2, 2} の場合、出力は [0, 0, 1, 2] となります。
解法の考え方
この問題は貪欲法(greedy法)で解くことができます。各位置 i において、(a[i] + b) % n が最小になるような b を残っている候補の中から選んでいく方針です。
(a[i] + b) % n が最小値 0 になるのは、b = (n − a[i]) のときです。もしその値が存在しない場合は、「n − a[i]」以上の最小の要素を選び、それもなければセット内の最小の要素に折り返して選択します。この探索を効率化するために、std::set の lower_bound() を利用すると、各要素を O(log n) で見つけられます。
アルゴリズムの手順
- n := 配列 a のサイズとする
- マップ my_map(各値の出現回数を管理)を定義する
- セット my_set(使用可能な値の集合)を定義する
- i が 0 から n 未満の間、以下を繰り返す:
- my_map[b[i]] を 1 増やす
- b[i] を my_set に挿入する
- 結果を格納する配列 sequence を定義する
- i が 0 から n 未満の間、以下を繰り返す:
- a[i] が 0 の場合:
- it := my_set 内で 0 以上の最初の要素(
lower_bound(0)) - value := *it
- value % n を sequence の末尾に追加する
- my_map[value] を 1 減らし、0 になったら my_set から value を削除する
- it := my_set 内で 0 以上の最初の要素(
- それ以外の場合:
- x := n − a[i]
- it := my_set 内で x 以上の最初の要素
- 該当する要素が存在しない場合(it == end)、it := my_set の先頭(最小要素)に戻す
- value := *it
- (a[i] + value) % n を sequence の末尾に追加する
- my_map[value] を 1 減らし、0 になったら my_set から value を削除する
- a[i] が 0 の場合:
- sequence を返す
実装例(C++)
理解を深めるために、以下の実装を見てみましょう。
#include <bits/stdc++.h>
using namespace std;
void print_vector(vector<auto> v) {
cout << "[";
for (int i = 0; i < v.size(); i++) {
cout << v[i] << ", ";
}
cout << "]" <<; endl;
}
vector<int> solve(vector<int>&a, vector<int> &b) {
int n = a.size();
unordered_map<int, int> my_map;
set<int> my_set;
for (int i = 0; i < n; i++) {
my_map[b[i]]++;
my_set.insert(b[i]);
}
vector<int> sequence;
for (int i = 0; i < n; i++) {
if (a[i] == 0) {
auto it = my_set.lower_bound(0);
int value = *it;
sequence.push_back(value % n);
my_map[value]--;
if (!my_map[value])
my_set.erase(value);
}
else {
int x = n - a[i];
auto it = my_set.lower_bound(x);
if (it == my_set.end())
it = my_set.lower_bound(0);
int value = *it;
sequence.push_back((a[i] + value) % n);
my_map[value]--;
if (!my_map[value])
my_set.erase(value);
}
}
return sequence;
}
int main() {
vector<int> a = {1, 2, 3, 2};
vector<int> b = {4, 3, 2, 2};
vector<int> res = solve(a, b);
print_vector(res);
}入力
{1, 2, 3, 2}, {4, 3, 2, 2}出力
[0, 0, 1, 2]
計算量について
各要素の挿入・削除・探索は std::set 上で O(log n) に行われるため、全体の時間計算量は O(n log n) となります。また、マップとセットにはそれぞれ O(n) の追加メモリが必要です。貪欲に各位置で可能な限り小さい剰余を選ぶことで、結果として得られるシーケンス全体が辞書式順序で最小になることが保証されます。
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