C++で(n XOR x)=(n − x)を満たすx≤nの値の個数を求める方法
問題概要
整数 n が入力として与えられます。このとき、条件 (n XOR x) = (n − x) を満たす値 x のうち、x が範囲 [0, n] に含まれるものの個数を求めるのが目標です。
入出力例
入力 − n = 10
出力 − (n XOR x) = (n − x) を満たす x ≤ n の値の個数 − 4
説明 − 10 xor x = 10 − x を満たす x の値は、0、2、8、10 の 4 つです。
入力 − n = 15
出力 − (n XOR x) = (n − x) を満たす x ≤ n の値の個数 − 16
説明 − 15 xor x = 15 − x を満たす x の値は、0 から 15 までのすべての整数(合計 16 個)です。
アプローチ 1: 全探索(素朴な方法)
for ループを使い、i = 0 から i ≤ n まで順番に走査します。各 i を候補となる x とみなし、(n − i == (n ^ i)) が成立するかどうかを判定します。成立していればカウントを 1 増やします。
アルゴリズムの手順
- 整数変数 n を入力として受け取ります。
- 関数 count_values(int n) は、条件を満たす x の個数を返します。
- count の初期値を 0 とします。
- i = 0 から i ≤ n までループし、n − i == (n ^ i) が真であれば count をインクリメントします。
- count を結果として返します。
アプローチ 2: 効率的な方法(ビット演算を利用)
まず n を 2 進数表現に変換して考えます。1 ビットごとの挙動を調べると、次のことが分かります。
- n のビットが 1 の場合:x のビットが 0 でも 1 でも、XOR の結果と減算の結果は一致します。
- n のビットが 0 の場合:x のビットが 1 だと減算時に桁借り(ボロー)が発生し、XOR の結果と一致しなくなります。
つまり、条件を満たす x は「n の 1 になっているビットだけを選んで 1 にした値」(n の部分マスク)でなければなりません。したがって、n の 2 進表現に含まれる 1 の個数を p とすると、条件を満たす x の個数は 2p 通りになります。
アルゴリズムの手順
- 整数変数 n を入力として受け取ります。
- count の初期値を 0 とします。
- bitset<8>(n).to_string() を使って n を 2 進数の文字列に変換します。
- length = number.length() として文字列長を取得します。
- i = 0 から i < length まで文字列を走査し、文字が '1' であるたびに count をインクリメントします。
- count = pow(2, count) として、条件を満たす x の総数を求めます。
- count を結果として返します。
サンプルコード(全探索)
#include<bits/stdc++.h>
using namespace std;
int count_values(int n){
int count = 0;
for (int i = 0; i <= n; i++){
if (n - i == (n ^ i)){
count++;
}
}
return count;
}
int main(){
int n = 25;
cout<<"(n XOR x) = (n − x) を満たす x ≤ n の値の個数: "<<count_values(n);
return 0;
}出力
上記のコードを実行すると、次の出力が得られます。
(n XOR x) = (n − x) を満たす x ≤ n の値の個数: 8
サンプルコード(効率的な方法)
#include<bits/stdc++.h>
using namespace std;
int count_values(int n){
int count = 0;
string number = bitset<8>(n).to_string();
int length = number.length();
for (int i = 0; i < length; i++){
if (number.at(i) == '1')
{ count++; }
}
count = (int)pow(2, count);
return count;
}
int main(){
int n = 25;
cout<<"(n XOR x) = (n − x) を満たす x ≤ n の値の個数: "<<count_values(n);
return 0;
}出力
上記のコードを実行すると、次の出力が得られます。
(n XOR x) = (n − x) を満たす x ≤ n の値の個数: 8
計算量の比較と注意点
全探索の時間計算量は O(n) であるのに対し、効率的なアプローチは n のビット長に比例する O(log n) で済みます。n が大きくなるほど後者が圧倒的に有利です。なお、bitset<8> は 8 ビット(最大 255)までしか扱えないため、より大きな n を処理する場合は bitset のテンプレート引数を適切に大きくしてください。
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