C++で解く!配列をk回連結した後に作成される配列の最大部分配列合計の求め方
この記事では、サイズnの配列arr[]と整数kが与えられたとき、配列をk回繰り返し連結して作成される新しい配列から、最大部分配列の合計を求めるプログラムをC++で実装する方法を解説します。
問題の概要
元の配列arr[]をk回繰り返して連結することで新しい配列を作成し、その中で合計値が最大となる部分配列(連続する要素の集まり)を見つけ、その合計を求めるのが目的です。
入出力例
具体的な例を使って問題を確認してみましょう。
入力
arr[] = {-9, -5, 14, 6}、k = 2出力
26
説明
繰り返し連結後の新しい配列 : {-9, -5, 14, 6, -9, -5, 14, 6}
最大合計を持つ部分配列 = {14, 6, -9, -5, 14, 6}
合計 = 26この例では、連結後の配列の中で「14, 6, -9, -5, 14, 6」を選んだときに合計26となり、これが最大値になります。
解法アプローチ1:シンプルな方法(Kadaneのアルゴリズム)
最も直感的な解法は、まずarr[]をk回連結した新しい配列を実際に作成し、その配列に対して最大部分配列合計を求めることです。この場合、Kadaneのアルゴリズムを使うのが最も効率的です。
Kadaneのアルゴリズムは、累積和が負になった時点でリセットすることで、線形時間O(n)で最大部分配列合計を求められる有名な手法です。
サンプルコード
#include <iostream>
using namespace std;
int calcMaxSubArraySum(int arr[], int n, int k){
int newArr[2*n];
for(int i = 0; i < k*n; i++)
newArr[i] = arr[i%n];
int maxSum = -1000, sum = 0;
for (int i = 0; i < k*n; i++) {
sum = sum + newArr[i];
if (maxSum < sum)
maxSum = sum;
if (sum < 0)
sum = 0;
}
return maxSum;
}
int main(){
int arr[] = { -9, -5, 14, 6 };
int k = 2;
int n = sizeof(arr) / sizeof(arr[0]);
cout<<"繰り返し連結後に作成された配列の最大部分配列合計は "<<calcMaxSubArraySum(arr, n, k);
return 0;
}出力
繰り返し連結後に作成された配列の最大部分配列合計は 26
この方法でも正しく結果を得られますが、実際に大きな配列を生成するため、メモリ使用量や処理時間の面で非効率になる可能性があります。
解法アプローチ2:剰余演算を使った効率的な方法
より効率的に問題を解くには、剰余演算(モジュロ演算)を活用します。剰余演算とは、モジュロ演算子「%」を使って除算の余りを求める演算のことです。
ポイントは、連結後の配列のi番目の要素は、実は元の配列の「i % n」番目の要素と同じであるという性質です。この性質を利用すれば、新しい配列を実際に作成せずに、インデックスを剰余演算で変換しながら直接Kadaneのアルゴリズムを適用できます。
サンプルコード
#include <iostream>
using namespace std;
int calcMaxSubArraySum(int arr[], int n, int k){
int maxSum = -1000, sum = 0;
for (int i = 0; i < k*n; i++) {
sum = sum + arr[i%n];
if (maxSum < sum)
maxSum = sum;
if (sum < 0)
sum = 0;
}
return maxSum;
}
int main(){
int arr[] = { -9, -5, 14, 6 };
int k = 2;
int n = sizeof(arr) / sizeof(arr[0]);
cout<<"繰り返し連結後に作成された配列の最大部分配列合計は "<<calcMaxSubArraySum(arr, n, k);
return 0;
}出力
繰り返し連結後に作成された配列の最大部分配列合計は 26
まとめ
配列をk回連結した後の最大部分配列合計を求める問題では、以下の2つのアプローチがあります。
- シンプルな方法: 実際に連結後の配列を作成してからKadaneのアルゴリズムを適用する。理解しやすいが、メモリを余分に消費する。
- 剰余演算を使う方法: 配列を実際に作成せず、「i % n」でインデックスを参照する。メモリ効率が良く、実用的なおすすめの方法。
どちらの方法も計算量はO(k×n)ですが、剰余演算を使った方法は追加の配列を必要としないため、大規模なデータに対しても安全に動作します。ぜひ実際のコードで試してみてください。
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