C++でリンクリストをフラット化する方法【ソート済みリストの統合】
この問題では、right と down という2つのポインタを持つノードで構成されるリンクリストが与えられます。
- rightポインタ: メインとなるリンクリストをつなぐためのポインタです。
- downポインタ: そのノードから始まるサブリンクリストをつなぐためのポインタです。
すべてのリンクリストはそれぞれソート済みであるものとします。求められているのは、これらの複数のリンクリストを1本のリストにまとめる(フラット化する)プログラムを作成することです。そして、結果として得られるリストもソート済みの状態になっていなければなりません。
問題の例
入力:

出力:
1-> 9-> 8 -> 4 -> 6-> 7-> 2-> 3-> 5
解法アプローチ
この問題を効率的に解くための有力な手法が、リンクリスト版のマージソートを応用する方法です。各サブリストを再帰的にマージしながら統合していくことで、最終的に1本のソート済みリスト(フラット化されたリスト)を形成します。
具体的には、メインリスト(right方向)をまず末尾まで再帰的にたどり、戻りながら隣接する2つのリストを順番にマージしていきます。こうすることで、すべての要素が昇順につながった単一のリストが完成します。
アルゴリズムの手順
- 再帰的に right 方向の次のノードへ進みます。
- リストの末端に到達したら、そこから戻りながら現在のリストと次のリストをマージします。
- マージ処理では down ポインタ先の値を比較し、小さい方から順につないでいきます。このとき right ポインタは NULL に設定します。
- すべてのマージが完了すると、down ポインタだけでつながった1本のソート済みリストが得られます。
C++による実装例
以下は、上記の解法の動作を示すプログラムです。
#include <bits/stdc++.h>
using namespace std;
class Node{
public:
int data;
Node *right, *down;
};
Node* head = NULL;
Node* mergeList(Node* a, Node* b){
if (a == NULL)
return b;
if (b == NULL)
return a;
Node* result;
if (a->data < b->data){
result = a;
result->down = mergeList(a->down, b);
}
else{
result = b;
result->down = mergeList(a, b->down);
}
result->right = NULL;
return result;
}
Node* flattenLinkedList(Node* root){
if (root == NULL || root->right == NULL)
return root;
root->right = flattenLinkedList(root->right);
root = mergeList(root, root->right);
return root;
}
Node* push(Node* head_ref, int data){
Node* new_node = new Node();
new_node->data = data;
new_node->right = NULL;
new_node->down = head_ref;
head_ref = new_node;
return head_ref;
}
int main(){
head = push(head, 7);
head = push(head, 1);
head->right = push(head->right, 11);
head->right = push(head->right, 5);
head->right = push(head->right, 4);
head->right->right = push(head->right->right, 12);
head->right->right = push(head->right->right, 6);
head->right->right->right = push(head->right->right->right, 8);
head->right->right->right->right = push(head->right->right->right->right, 16);
head = flattenLinkedList(head);
cout<<"The Flattened Linked list is : \n";
Node* temp = head;
while (temp != NULL){
cout<<temp->data<<" => ";
temp = temp->down;
}
cout<<"NULL";
return 0;
}
実行結果
The Flattened Linked list is : 1 => 4 => 5 => 6 => 7 => 8 => 11 => 12 => 16 => NULL
計算量について
この実装では、リストを後ろから順に1本ずつマージしていくため、全ノード数を N、サブリストの本数を M とすると、最悪の場合の時間計算量は O(N×M) となります。一方、リスト同士をマージソートのようにペアごとに統合する分割統治法を用いれば、O(N log M) まで改善できます。また、再帰呼び出しを使用しているため、サブリストの本数に比例した最大 O(M) のスタック領域が必要になる点にも注意してください。
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