Node.jsのcrypto.getCurves()メソッドの使い方を徹底解説
crypto.getCurves()メソッドとは
Node.jsのcrypto.getCurves()メソッドは、OpenSSLがサポートしているすべての楕円曲線(Elliptic Curve)の名前を文字列の配列として返します。cryptoパッケージには多数の楕円曲線が組み込まれており、これらはECDH(Elliptic Curve Diffie-Hellman)鍵交換オブジェクトの生成など、さまざまな暗号処理に活用できます。
構文
crypto.getCurves()
パラメータ
このメソッドは、システムで利用可能なすべての楕円曲線の一覧を返すだけのため、引数を受け取りません。
- 戻り値: サポートされている楕円曲線の名前を格納した配列(Array)
使用例
curves.jsという名前のファイルを作成し、以下のコードをコピー&ペーストしてください。ファイル作成後、次のコマンドでプログラムを実行できます。
node curves.js
curves.js
// すべての楕円曲線を取得するNode.jsのデモプログラム
// cryptoモジュールを読み込む
const crypto = require('crypto');
// getCurves()メソッドを呼び出す
const curves = crypto.getCurves();
// サポートされているすべての楕円曲線のリストを出力する
console.log("サポートされているすべての楕円曲線のリスト:", curves);
実行結果
C:\home\node>> node curves.js サポートされているすべての楕円曲線のリスト: [ 'Oakley-EC2N-3', 'Oakley-EC2N-4', 'SM2', 'brainpoolP160r1', 'brainpoolP160t1', 'brainpoolP192r1', 'brainpoolP192t1', 'brainpoolP224r1', 'brainpoolP224t1', 'brainpoolP256r1', 'brainpoolP256t1', 'brainpoolP320r1', 'brainpoolP320t1', 'brainpoolP384r1', 'brainpoolP384t1', 'brainpoolP512r1', 'brainpoolP512t1', 'c2pnb163v1', 'c2pnb163v2', 'c2pnb163v3', 'c2pnb176v1', 'c2pnb208w1', 'c2pnb272w1', 'c2pnb304w1', 'c2pnb368w1', 'c2tnb191v1', 'c2tnb191v2', 'c2tnb191v3', 'c2tnb239v1', 'c2tnb239v2', 'c2tnb239v3', 'c2tnb359v1', 'c2tnb431r1', 'prime192v1', 'prime192v2', 'prime192v3', 'prime239v1', 'prime239v2', 'prime239v3', 'prime256v1', 'secp112r1', 'secp112r2', 'secp128r1', 'secp128r2', 'secp160k1', 'secp160r1', 'secp160r2', 'secp192k1', 'secp224k1', 'secp224r1', 'secp256k1', 'secp384r1', 'secp521r1', 'sect113r1', 'sect113r2', 'sect131r1', 'sect131r2', 'sect163k1', 'sect163r1', 'sect163r2', 'sect193r1', 'sect193r2', 'sect233k1', 'sect233r1', 'sect239k1', 'sect283k1', 'sect283r1', 'sect409k1', 'sect409r1', 'sect571k1', 'sect571r1', 'wap-wsg-idm-ecid-wtls1', 'wap-wsg-idm-ecid-wtls10', 'wap-wsg-idm-ecid-wtls11', 'wap-wsg-idm-ecid-wtls12', 'wap-wsg-idm-ecid-wtls3', 'wap-wsg-idm-ecid-wtls4', 'wap-wsg-idm-ecid-wtls5', 'wap-wsg-idm-ecid-wtls6', 'wap-wsg-idm-ecid-wtls7', 'wap-wsg-idm-ecid-wtls8', 'wap-wsg-idm-ecid-wtls9' ]
取得できる楕円曲線の主な種類
getCurves()で取得できる曲線は、いくつかのファミリーに分類できます。用途に応じて適切な曲線を選択しましょう。
- secp系(secp256k1、secp384r1 など): SEC(Standards for Efficient Cryptography)で標準化された素数体上の曲線。
secp256k1はBitcoinなど暗号通貨で採用されていることで知られています。 - prime系(prime256v1 など): NIST推奨の素数体曲線。
prime256v1はP-256とも呼ばれ、TLSサーバー証明書などで広く利用されています。 - brainpool系(brainpoolP256r1 など): Brainpoolプロジェクトによって策定された曲線群です。
- sect系(sect283k1 など): 2進体(バイナリ体)上の曲線。現在は安全性の観点から非推奨とされることが多く、新規開発では避けるのが一般的です。
- wap-wsg-idm-ecid-wtls系: モバイル機器向けのWTLS(Wireless TLS)プロトコル用に定義された曲線です。
ECDH鍵交換での活用例
取得した曲線名は、crypto.createECDH()に渡すことで、ECDH鍵交換オブジェクトの生成に利用できます。以下はsecp256k1を使用した簡単なサンプルです。
const crypto = require('crypto');
// secp256k1曲線を使ってECDHオブジェクトを生成
const ecdh = crypto.createECDH('secp256k1');
ecdh.generateKeys();
// 公開鍵を出力
console.log("公開鍵:", ecdh.getPublicKey('hex'));
-
Node.jsのcrypto.privateDecrypt()メソッドの使い方を徹底解説
crypto.privateDecrypt()メソッドは、crypto.publicEncrypt()メソッドを使って対応する公開鍵で事前に暗号化されたデータを、パラメータとして渡された秘密鍵を用いて復号するために使用されます。RSA暗号方式などの公開鍵暗号システムにおいて、安全なデータ復号を実現するための重要なAPIです。 構文 crypto.privateDecrypt(privateKey, buffer) パラメータ このメソッドが受け取る各パラメータの詳細は以下のとおりです。 privateKey(秘密鍵) – 復号に使用する秘密鍵を指定します。Object、String、Bu
-
Node.jsのcrypto.getHashes()メソッドとは?使い方とサポートされるハッシュアルゴリズム一覧の取得方法
crypto.getHashes()メソッドは、Node.jsでサポートされているすべてのハッシュアルゴリズムの名前を配列形式で返します。cryptoモジュールには非常に多くのハッシュアルゴリズムが用意されており、その中でも歴史的によく使われてきたのが「MD5(Message-Digest Algorithm 5)」です。ただし、MD5には衝突耐性の脆弱性があるため、現在ではセキュリティ用途にはSHA-256やSHA3系など、より強力なアルゴリズムを使うことが推奨されています。 構文 crypto.getHashes() 引数(パラメータ) このメソッドは、サポートされているハッシュアルゴ