Node.jsのcrypto.createDiffieHellman()メソッドの使い方を解説
crypto.createDiffieHellman()メソッドは、指定された素数とオプションのジェネレータ(生成元)をもとに、Diffie-Hellman鍵交換オブジェクトを生成します。Diffie-Hellman鍵交換は、通信経路を盗み見られても安全に共通鍵を共有できる、公開鍵暗号方式の基盤となるプロトコルです。ジェネレータ引数には文字列、数値、Bufferのいずれかを指定でき、デフォルト値は2です。
構文
crypto.createDiffieHellman(prime, [primeEncoding], [generator], [generatorEncoding])
パラメータ
各パラメータの詳細は以下のとおりです。
prime – 生成する素数。数値を指定した場合は、そのビット長に基づいて素数が自動生成されます。入力値の型はnumber型です。
primeEncoding – 素数を表す文字列のエンコーディングを定義します。指定できる型は、string、Buffer、TypedArray、DataViewです。
generator – 鍵交換オブジェクトを生成するためのジェネレータ(生成元)。デフォルト値は2です。
generatorEncoding – ジェネレータの文字列エンコーディングを定義します。
使用例
まず「index.js」という名前のファイルを作成し、以下のコードをコピーしてください。ファイル作成後、次のコマンドでコードを実行できます。
node index.js
サンプルコード
// crypto.createDiffieHellman(prime, [primeEncoding], [generator], [generatorEncoding])
// デモ例
// cryptoモジュールのインポート
const crypto = require('crypto');
// 素数の初期化と定義
const server = crypto.createDiffieHellman(20);
// 鍵の生成
server.generateKeys();
// サーバーの素数とジェネレータを使ってクライアント側の鍵を作成
const client = crypto.createDiffieHellman(
server.getPrime(), server.getGenerator());
client.generateKeys();
// サーバーとクライアントの値を出力
console.log("Server prime: ", server.getPrime().toString('hex'), "\nServer generator: ", server.getGenerator().toString('hex'));
console.log("Client prime: ", client.getPrime().toString('hex'), "\nClient generator: ", client.getGenerator().toString('hex'));出力結果
C:\home\node>> node index.js Server prime: 0fed0b Server generator: 02 Client prime: 0fed0b Client generator: 02
この例では、サーバーとクライアントの両方に同じ素数とジェネレータが渡されているため、生成される鍵も同一になっています。実際の運用では、サーバー側で生成した素数とジェネレータをクライアントと共有し、それぞれが秘密鍵と公開鍵のペアを生成することで、安全な鍵交換が実現されます。
使用例2
続けて、もう一つの簡単な例を見てみましょう。ここでは、ビット長12の素数を指定してDiffieHellmanオブジェクトを作成し、内部で生成された素数とジェネレータの値を確認します。
// crypto.createDiffieHellman(prime, [primeEncoding], [generator], [generatorEncoding])
// デモ例
// cryptoモジュールのインポート
const crypto = require('crypto');
// 素数の初期化と定義
const val = crypto.createDiffieHellman(12);
// DiffieHellmanオブジェクトの素数を出力
console.log(val.getPrime());
// ジェネレータの値を出力
console.log(val.getGenerator())出力結果
C:\home\node>> node index.js <Buffer 0f 6b> <Buffer 02>
出力結果から、素数がBuffer形式(16進数で「0f 6b」)として返され、ジェネレータにはデフォルト値の「02」が設定されていることが確認できます。
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