JavaScriptでフラットなJSON配列からツリー構造を構築する方法
JavaScript開発では、ドット区切りの階層コードを持つフラットな配列を、親子関係を表現したネストされたツリー構造へ変換したいケースがよくあります。カテゴリ一覧や組織図、メニュー構成などのデータを扱う際に役立つ処理です。
問題の概要
ここでは、次のような配列を例に考えてみましょう。各オブジェクトは「code」(階層を表すドット区切りコード)と「name」をプロパティとして持っています。
const arr = [{
"code": "2",
"name": "PENDING"
},
{
"code": "2.2",
"name": "PENDING CHILDREN"
},
{
"code": "2.2.01.01",
"name": "PENDING CHILDREN CHILDREN"
},
{
"code": "2.2.01.02",
"name": "PENDING CHILDREN CHILDREN02"
},
{
"code": "1",
"name": "ACTIVE"
},
{
"code": "1.1",
"name": "ACTIVE CHILDREN"
},
{
"code": "1.1.01",
"name": "ACTIVE CHILDREN CHILDREN"
}];この配列では、「2」がルート要素であり、「2.2」はその子要素、「2.2.01.01」はさらにその下の階層にある要素を意味しています。このような配列を受け取り、code の階層構造に基づいてツリーを組み立てる関数を実装します。各ノードには、子要素を格納するための「children」プロパティが付与されます。
期待される出力は次のとおりです。
const output = [{
"code": "2",
"name": "PENDING",
"children": [{
"code": "2.2",
"name": "PENDING CHILDREN",
"children": [{
"code": "2.2.01.01",
"name": "PENDING CHILDREN CHILDREN"
},
{
"code": "2.2.01.02",
"name": "PENDING CHILDREN CHILDREN02"
}]
}]
},
{
"code": "1",
"name": "ACTIVE",
"children": [{
"code": "1.1",
"name": "ACTIVE CHILDREN",
"children": [{
"code": "1.1.01",
"name": "ACTIVE CHILDREN CHILDREN"
}]
}]
}];実装例
実際のコードは次のようになります。
const arr = [{
"code": "2",
"name": "PENDING"
},
{
"code": "2.2",
"name": "PENDING CHILDREN"
},
{
"code": "2.2.01.01",
"name": "PENDING CHILDREN CHILDREN"
},
{
"code": "2.2.01.02",
"name": "PENDING CHILDREN CHILDREN02"
},
{
"code": "1",
"name": "ACTIVE"
},
{
"code": "1.1",
"name": "ACTIVE CHILDREN"
},
{
"code": "1.1.01",
"name": "ACTIVE CHILDREN CHILDREN"
}];
const transformToTree = (arr, root = '') => {
let map = {}, last = [root], level = 0;
map[root] = {};
arr.forEach(el => {
let parent = root;
while (level && last[level].length >= el.code.length) {
level--;
};
parent = last[level];
level++;
last.length = level;
last.push(el.code);
map[el.code] = el;
map[parent].children = map[parent].children || [];
map[parent].children.push(el);
});
return map[root].children;
};
console.log(JSON.stringify(transformToTree(arr), undefined, 4));コードの仕組み
この実装のポイントは以下の通りです。
- map: 各ノードへの参照を code をキーとして管理し、親ノードへのアクセスを高速化します。
- last: 現在走査中の階層パス(祖先ノードのコード一覧)をスタックのように保持します。
- level: 新しい要素のコード長と比較しながら階層を遡り、正しい親ノードを見つけます。
このアルゴリズムは配列を一度だけ走査すればよいため、計算量は O(n) となり、大規模なデータセットでも効率的に動作します。
出力結果
コンソールに出力すると、次のようなツリー構造が得られます。
[
{
"code": "2",
"name": "PENDING",
"children": [
{
"code": "2.2",
"name": "PENDING CHILDREN",
"children": [
{
"code": "2.2.01.01",
"name": "PENDING CHILDREN CHILDREN"
},
{
"code": "2.2.01.02",
"name": "PENDING CHILDREN CHILDREN02"
}
]
}
]
},
{
"code": "1",
"name": "ACTIVE",
"children": [
{
"code": "1.1",
"name": "ACTIVE CHILDREN",
"children": [
{
"code": "1.1.01",
"name": "ACTIVE CHILDREN CHILDREN"
}
]
}
]
}
]
-
JavaScriptでJSON配列からデータを読み取る方法をサンプルコード付きで解説
Web開発では、APIから取得したJSONデータを処理する場面が非常によくあります。本記事では、JavaScriptを使ってJSON配列からデータを読み取り、画面に表示する方法を、実際に動作するサンプルコードとともにわかりやすく解説します。 JSON配列からデータを読み取る基本の流れ JSON形式の文字列をJavaScriptで扱うには、まずJSON.parse()メソッドで文字列をJavaScriptのオブジェクト(配列)に変換します。変換後は、forEach()メソッドなどを活用して、配列の各要素に格納された値へ簡単にアクセスできます。 サンプルコード <!DOCTYPE htm
-
JavaScriptで配列の最後の要素を取得・表示する方法
配列の最後の要素を取得して画面に表示するには、pop()メソッドを利用するのが手軽です。以下に、ボタンをクリックすると配列の最後の要素を表示するサンプルコードを示します。 コード例 <!DOCTYPE html> <html lang="ja"> <head> <meta charset="UTF-8" /> <meta name="viewport" content="width=device-width, initial-scale=1.0" /> &