【JavaScript】整数配列から可能なすべての順列を生成する関数の実装方法
本記事では、整数の配列を引数として受け取り、その要素を使って作成できるすべての順列(並べ替え)を配列として返す関数を、JavaScriptで実装する方法を解説します。
実装する関数の仕様
- 整数の配列を引数として受け取る(例:
[1, 2, 3, 4]) - 元の配列と同じ長さ(この例では4要素)の順列をすべて生成する
- 生成したすべての順列を格納した配列を返す
アルゴリズムの考え方(バックトラッキング)
ここでは「バックトラッキング」と呼ばれる手法を使用します。処理の流れは以下の通りです。
- 配列から要素を1つ取り出し、使用済みの要素を保持する配列(
used)に追加する - 元の配列が空になったら、
usedのコピーを結果配列(res)にpushする - 残りの要素に対して再帰的に同じ処理を繰り返す
- 再帰から戻ったら、取り出した要素を配列の元の位置へ戻し(バックトラック)、
usedからも削除する
この「選択 → 探索 → 解除」のサイクルを繰り返すことで、重複なくすべての並べ方を網羅できます。
コード例
const arr = [1, 2, 3, 4];
const permute = (arr = [], res = [], used = []) => {
let i, ch;
for (i = 0; i < arr.length; i++) {
ch = arr.splice(i, 1)[0];
used.push(ch);
if (arr.length === 0) {
res.push(used.slice());
}
permute(arr, res, used);
arr.splice(i, 0, ch);
used.pop();
};
return res;
};
console.log(permute(arr));実行結果
コンソールには次のように出力されます。
[ [ 1, 2, 3, 4 ], [ 1, 2, 4, 3 ], [ 1, 3, 2, 4 ], [ 1, 3, 4, 2 ], [ 1, 4, 2, 3 ], [ 1, 4, 3, 2 ], [ 2, 1, 3, 4 ], [ 2, 1, 4, 3 ], [ 2, 3, 1, 4 ], [ 2, 3, 4, 1 ], [ 2, 4, 1, 3 ], [ 2, 4, 3, 1 ], [ 3, 1, 2, 4 ], [ 3, 1, 4, 2 ], [ 3, 2, 1, 4 ], [ 3, 2, 4, 1 ], [ 3, 4, 1, 2 ], [ 3, 4, 2, 1 ], [ 4, 1, 2, 3 ], [ 4, 1, 3, 2 ], [ 4, 2, 1, 3 ], [ 4, 2, 3, 1 ], [ 4, 3, 1, 2 ], [ 4, 3, 2, 1 ] ]
計算量に関する注意点
n個の要素の順列は全部で n!(階乗)通り存在するため、このアルゴリズムの時間計算量は O(n!) となります。要素数が増えると組み合わせの総数が爆発的に増加するため、実用上は要素数が比較的少ないケース(目安として10個程度まで)に適した手法です。
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