JavaScriptで2つの異なる配列を組み合わせる方法|idをキーにデータを結合
はじめに:2つの配列を結合する課題
実際の開発では、複数の配列に分かれた関連データを1つにまとめたい場面がよくあります。本記事では、イベントの予定日を格納した配列とイベント名を格納した配列を、共通の id プロパティをキーとして結合する方法を解説します。
まず、入力となる2つの配列を見てみましょう。1つ目の dates 配列にはイベントの開催日が、2つ目の names 配列にはイベントの担当者名が格納されています。
const dates = [
{
id:"1",
date:"2017-11-07"
},
{
id:"1",
date:"2017-11-08"
},
{
id:"2",
date:"2017-11-07"
},
{
id:"2",
date:"2017-11-08"
}
];
const names = [
{
id:"1",
name:"Pervies, Peter"
},
{
id:"2",
name:"Ming, Edmund"
}
];
ここで必要となるのは、このような2つの配列を受け取り、id プロパティを基準にイベント名と対応する日付を結合するJavaScript関数です。
期待される出力は次のとおりです。各イベントごとに名前が設定され、複数の日付が details 配列としてまとめられたネスト構造になります。
const output = [
{
id:"1",
name:"Pervies, Peter",
details:[
{date:"2017-11-07"},
{date:"2017-11-08"}
]
},
{
id:"2",
name:"Ming, Edmund",
details:[
{date:"2017-11-07"},
{date:"2017-11-08"}
]
}
]
実装コード
それでは、実際のコードを見ていきましょう。
const combineArrays = (dates, names) => {
const res = [];
dates.forEach(el => {
const bool = !res.some(item => {
return item.id == el.id;
});
if(bool){
let combined = {};
combined.id = el.id;
combined.details = combined.details || [];
combined.details.push({
"date": el.date
});
res.push(combined);
}else{
res.find(item => {
return item.id === el.id;
})
.details.push({
"date": el.date
});
};
});
res.forEach(el => {
const bool = names.some(item => {
return item.id === el.id;
});
if(bool){
el.name = names.find(name => {
return name.id === el.id;
}).name;
};
});
return res;
};
console.log(JSON.stringify(combineArrays(dates, names), undefined, 4));
コードのポイント
- 重複の判定:
Array.prototype.some()を使い、結果配列内に同じidを持つ要素がすでに存在するかどうかを確認しています。 - 新規作成と追記の分岐: 存在しない場合は新しいオブジェクトを生成して
details配列に日付を追加し、すでに存在する場合はfind()で該当オブジェクトを取得して既存のdetailsに日付を追記します。 - 名前の紐付け: 日付の集約が完了した後にもう一度ループを行い、
names配列から一致するidの名前を検索してnameプロパティに代入しています。
実行結果
上記のコードをコンソールで実行すると、次のような出力が得られます。
[
{
"id": "1",
"details": [
{
"date": "2017-11-07"
},
{
"date": "2017-11-08"
}
],
"name": "Pervies, Peter"
},
{
"id": "2",
"details": [
{
"date": "2017-11-07"
},
{
"date": "2017-11-08"
}
],
"name": "Ming, Edmund"
}
]
まとめ
forEach()・some()・find() を組み合わせることで、共通のキーを持つ2つの配列を、1つのネストされたオブジェクト配列へ簡単に結合できます。ただし、この実装は要素を探すたびに配列全体を走査するため、データ件数が多い場合は処理コストが増大します。そのようなケースでは Map オブジェクトや reduce() を活用すると、O(n) の計算量でより効率的に処理できるため、覚えておくと便利です。
-
JavaScriptで2つの配列を結合する方法【concat()とスプレッド構文】
JavaScriptで2つの配列を1つにまとめたい場合、最も一般的なのが concat() メソッドです。このメソッドは、元の配列を変更することなく、複数の配列や値を連結した新しい配列を返します。 concat()メソッドの基本構文 let 新しい配列 = 配列A.concat(配列B); サンプルコード 以下は、ボタンをクリックすると2つの配列を結合し、その結果を画面に表示する完全なサンプルです。 <!DOCTYPE html> <html lang="ja"> <head> <meta charset="UTF-8&
-
JavaScriptで2つの配列を乗算する方法|forループとmap()の実装例
JavaScriptで2つの配列の各要素同士を乗算し、その結果を新しい配列として取得する方法を解説します。基本的にはforループでインデックスを順番に処理しながら、対応する位置にある要素同士を掛け合わせていくシンプルなアプローチです。 2つの配列を乗算するサンプルコード 以下の例では、「CLICK HERE」ボタンをクリックすると、配列 arr と arr1 の対応する要素が乗算され、結果が新しい配列 multArray に格納された上で画面に表示されます。 <!DOCTYPE html> <html lang=en> <head> <meta ch