JavaScriptで偶数を先頭に集めて昇順ソートする方法
正負の値や偶数・奇数が混在した数値の配列を扱う場面は少なくありません。本記事では、配列を昇順に並べ替えると同時に、偶数をすべて奇数より前に配置し、それぞれのグループ内でも昇順にソートする方法を解説します。
要件の整理
今回実現したいソートの条件は以下のとおりです。
- 偶数はすべて奇数よりも先に配置する
- 奇数はすべて偶数の後に配置する
- 偶数同士・奇数同士は、それぞれ昇順に並べる
入力例と出力例
たとえば、次のような配列が入力されたケースを考えてみましょう。
const arr = [-2, 3, 6, -12, 9, 2, -4, -11, -8];
この場合、期待される出力は次のとおりです。
[ -12, -8, -4, -2, 2, 6, -11, 3, 9]
前半には偶数(-12、-8、-4、-2、2、6)が昇順で、後半には奇数(-11、3、9)が昇順で並んでいることが確認できます。
実装方法
Array.prototype.sort() メソッドにカスタム比較関数を渡すことで、この条件をシンプルに実現できます。比較関数の中では、まず各要素の偶奇を判定し、偶奇が異なる場合は偶数を優先、同じ場合は通常の数値比較で昇順に並べます。
サンプルコード
const arr = [-2, 3, 6, -12, 9, 2, -4, -11, -8];
const sorter = (a, b) => {
const isAEven = !(a % 2);
const isBEven = !(b % 2);
if(isAEven && !isBEven){
return -1;
};
if(!isAEven && isBEven){
return 1;
};
return a - b;
};
arr.sort(sorter);
console.log(arr);
コードのポイント
!(a % 2):剰余演算子で偶数かどうかを判定しています。a % 2が 0(偽値)になれば偶数なので、!で反転してtrueを返します。return -1 / return 1:a が偶数で b が奇数なら a を手前に(-1)、その逆なら b を手前に(1)配置するよう指示します。return a - b:両方が偶数、または両方が奇数の場合は差で比較し、昇順ソートを行います。
実行結果
コンソールに出力される結果は次のとおりです。
[ -12, -8, -4, -2, 2, 6, -11, 3, 9 ]
補足:元の配列を保護したい場合
sort() は元の配列を直接変更する破壊的なメソッドです。元の配列を残しておきたい場合は、スプレッド構文を使ってコピーしてからソートすると安全です。
const sorted = [...arr].sort(sorter);
このひと工夫で、意図しないデータ書き換えを防ぎ、より堅牢なコードになります。
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