JavaScriptでキュー(Queue)を実装する方法を徹底解説
キュー(Queue)とは?
キューは先入れ先出し(FIFO:First In First Out)というルールに従うデータ構造です。最初に追加した要素が最初に取り出される仕組みで、レジの待ち行列のように「並んだ順番どおりに処理したい」場面でよく使われます。
JavaScriptでは、配列とクラス(またはプロトタイプ)を組み合わせることで、簡単にキューを実装できます。キューの基本的な操作は次の3つです。
- enqueue(エンキュー):キューの末尾に要素を追加する
- dequeue(デキュー):キューの先頭から要素を取り出す
- display(表示):キューの中身をすべて画面に表示する
以下は、HTMLとJavaScriptを組み合わせてキューを実装したサンプルコードです。テキストボックスに値を入力し、ボタンをクリックすることで、それぞれの操作をブラウザ上で実際に試せるようになっています。
サンプルコード
<!DOCTYPE html>
<html lang="ja">
<head>
<meta charset="UTF-8" />
<meta name="viewport" content="width=device-width, initial-scale=1.0" />
<title>JavaScriptでのキューの実装</title>
<style>
body {
font-family: "Segoe UI", Tahoma, Geneva, Verdana, sans-serif;
}
.result {
font-size: 18px;
font-weight: 500;
color: blueviolet;
}
button {
padding: 6px;
margin: 4px;
}
</style>
</head>
<body>
<h1>JavaScriptによるキューの実装</h1>
<div class="result"></div>
<br />
<input type="text" class="enqueueVal" /><button class="enqueueBtn">
エンキュー
</button>
<button class="dequeueBtn">デキュー</button>
<button class="Btn">表示</button>
<h3>上のボタンをクリックしてキューの操作を試してみてください</h3>
<script>
let resEle = document.querySelector(".result");
let BtnEle = document.querySelector(".Btn");
let enqueueBtnEle = document.querySelector(".enqueueBtn");
let dequeueBtnEle = document.querySelector(".dequeueBtn");
class Queue {
constructor() {
this.items = [];
this.length = 0;
}
}
Queue.prototype.enqueue = function (ele) {
this.items[this.length] = ele;
this.length += 1;
};
Queue.prototype.dequeue = function () {
if (this.length === 0) {
return "アンダーフロー:削除できる要素がありません";
}
const removedEle = this.items.shift();
this.length -= 1;
return removedEle;
};
Queue.prototype.display = function () {
if (this.length === 0) {
return "キューは空です";
}
for (let i = 0; i < this.length; i++) {
resEle.innerHTML += this.items[i] + " , ";
}
};
let queue1 = new Queue();
BtnEle.addEventListener("click", () => {
resEle.innerHTML = "";
queue1.display();
});
enqueueBtnEle.addEventListener("click", () => {
let ele = document.querySelector(".enqueueVal").value;
resEle.innerHTML = ele + " をキューの末尾に追加しました";
queue1.enqueue(ele);
});
dequeueBtnEle.addEventListener("click", () => {
resEle.innerHTML =
queue1.dequeue() + " をキューの先頭から取り除きました";
});
</script>
</body>
</html>
コードのポイント
constructor()で、要素を格納するための配列itemsと、現在の要素数を表すlengthを初期化しています。enqueue()は、引数として受け取った値を配列の末尾に追加し、lengthを1つ増やします。dequeue()は、キューが空の場合にはアンダーフロー(取り出す要素がない状態)のメッセージを返し、要素が存在する場合には先頭の要素を取り除いて返します。display()は、キュー内の全要素を先頭から順番に画面へ出力します。
実行結果
ページを開いた直後の初期画面は次のとおりです。

テキストボックスに値を入力して「エンキュー」ボタンをクリックすると、その値がキューの末尾に追加されます。

「デキュー」ボタンをクリックすると、キューの先頭にある要素が取り除かれます。

キューに要素が残っている状態で「表示」ボタンをクリックすると、現在キューに入っている全要素を確認できます。

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