JavaScriptのネイティブプロトタイプとは?仕組みと使い方を実例付きで解説
ネイティブプロトタイプとは
JavaScriptはプロトタイプベースの言語であり、「prototype」プロパティはその中核をなす重要な概念です。プロトタイプは、JavaScriptにおいて継承を実現するために使用されます。
ユーザー定義のカスタムオブジェクトだけでなく、String や Array といった組み込み(ネイティブ)オブジェクトもすべて prototype プロパティを持っています。このプロトタイプに新しいプロパティやメソッドを追加することで、既存オブジェクトの機能を自由に拡張できます。
ただし、ネイティブプロトタイプに対して行えるのは「編集」または「追加」のみであり、既存のプロパティやメソッドを削除することはできません。これは標準オブジェクトの安定性と互換性を保つための仕様です。
実装例:String.prototypeに独自メソッドを追加する
以下のコードでは、String.prototype に対して alternateCase という独自メソッドを追加しています。このメソッドは、文字列の偶数番目の文字を大文字に、奇数番目の文字を小文字に変換して返します。
<!DOCTYPE html>
<html lang="ja">
<head>
<meta charset="UTF-8" />
<meta name="viewport" content="width=device-width, initial-scale=1.0" />
<title>Document</title>
<style>
body {
font-family: "Segoe UI", Tahoma, Geneva, Verdana, sans-serif;
}
.result,.sample {
font-size: 18px;
font-weight: 500;
color: rebeccapurple;
}
.sample {
color: red;
}
</style>
</head>
<body>
<h1>Native Prototypes in JavaScript</h1>
<div class="sample"></div>
<div class="result"></div>
<button class="Btn">CLICK HERE</button>
<h3>
上のボタンをクリックすると、プロトタイプを使って文字列が交互に大文字・小文字に変換されます
</h3>
<script>
let resEle = document.querySelector(".result");
let sampleEle = document.querySelector(".sample");
let BtnEle = document.querySelector(".Btn");
String.prototype.alternateCase = function () {
let newString = "";
for (let i = 0; i < this.length; i++) {
if (i % 2 == 0) {
newString += this[i].toUpperCase();
}
else {
newString += this[i].toLowerCase();
}
}
return newString;
};
let a = "HELLO WORLD";
sampleEle.innerHTML += a;
BtnEle.addEventListener("click", () => {
resEle.innerHTML += a.alternateCase();
});
</script>
</body>
</html>
コードのポイント
String.prototype.alternateCase = function() {...}の部分で、組み込みのStringオブジェクトに新しいメソッドを定義しています。thisは、メソッドを呼び出した文字列インスタンス自身を参照します。- ループ内でインデックスが偶数か奇数かを判定し、それぞれ
toUpperCase()とtoLowerCase()を適用しています。 - このように拡張されたメソッドは、すべての文字列インスタンスから直接呼び出せるようになります(例:
a.alternateCase())。
出力結果
上記のコードを実行すると、次のような画面が表示されます。

「CLICK HERE」ボタンをクリックすると、文字列が交互に大文字・小文字へ変換されて表示されます。

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