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JavaScriptの純粋関数とは?特徴とサンプルコードでわかりやすく解説

純粋関数(Pure Function)とは

純粋関数とは、決定論的(deterministic)な関数のことです。つまり、同じ入力を渡せば、何度実行しても必ず同じ出力が返ってくる関数を指します。これは数学でいう「well-defined function(明確に定義された関数)」と同じ概念です。

純粋関数には、主に次の3つの特徴があります。

  • 自分自身の引数だけに依存する

  • スコープ外の変数を変更しようとしない

  • 副作用(side effect)を一切生まない

逆に言えば、これらの条件をひとつでも満たしていない関数は「不純な(impure)関数」とみなされます。

純粋関数ではない例(1):外部変数への依存

次のコードは純粋関数ではありません。関数が自分の引数ではなく、スコープ外にある変数(val1 と val2)に依存しているためです。外部の変数値が変われば、同じように呼び出しても異なる結果が返ってしまいます。

<html>
<body>
<script>
  let val1 = 6;
  let val2 = 4;
  function multiply() {
    return val1 * val2;
  }
  document.write(multiply());
</script>
</body>
</html>

出力

24

純粋関数ではない例(2):引数と外部変数の両方に依存

次の例も純粋関数ではありません。引数を受け取ってはいるものの、それ以外に外部で宣言された変数(val)にも依存しています。val の値が変われば、同じ引数を渡しても結果が変わってしまうためです。

<html>
<body>
<script>
  let val = 100;
  function multiply(arg) {
    return val * arg;
  }
  document.write(multiply(2));
</script>
</body>
</html>

出力

200

純粋関数の例

一方、次のコードは純粋関数です。処理に使われているのは自分の引数だけで、外部変数は一切登場しません。そのため、同じパラメータを渡せば、いつ・どこで呼び出しても必ず同じ結果が返ります。

<html>
<body>
<script>
  function multiply(arg) {
    return 4 * arg;
  }
  document.write(multiply(2));
</script>
</body>
</html>

出力

8

純粋関数が重視される理由

純粋関数には、実務上さまざまなメリットがあります。

  • テストが容易:入力と出力の対応が固定されているため、単体テストが書きやすい

  • 予測しやすい:外部状態の影響を受けないため、バグの原因を特定しやすい

  • キャッシュ(メモ化)できる:同じ入力なら同じ結果になるため、計算結果を再利用できる

  • 並列処理に安全:共有状態を変更しないため、並行実行しても競合が起きない

React をはじめとするモダンなフロントエンド開発や関数型プログラミングでは、この純粋関数の考え方が設計の土台になっています。可能な限り処理を純粋関数として切り出すことで、保守性と信頼性の高いコードを実現できます。


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